カランコエ 四季咲きの花 2011年01月25日 カランコエはベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属の多年草である。原産地はマダガスカル島である。葉は多肉質で、花の赤も鮮やかである。カランコエの仲間は種類が多いが、普通カランコエといえば、紅弁慶(ベニベンケイ:Kalanchoe blossfeldiana)の改良種をさす。日本へは昭和6年に渡来した。草丈は20センチくらいである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には丸いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の質は肉厚で、明るい緑色をしている。本来の開花時期は3~5月だが、今では一年中出回っている。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな花をたくさんつける。花弁は4枚である。花の色は紅色、ピンク、黄色、オレンジなど多彩である。属名の Kalanchoe は、中国名の「加籃菜」の音に由来するという説がある。種小名の blossfeldiana は「(品種改良をした)ブロスフェルト商会の」という意味である。写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Kalanchoe blossfeldiana★賑やかな色に溢れてカランコエ 下に隠れる葉は分厚くて今日の花ドットコム花図鑑PR
大紅団扇(オオベニウチワ) 四季咲きの花 2011年01月18日 大紅団扇(オオベニウチワ)はサトイモ科ベニウチワ属の常緑多年草である。原産地は南アメリカのコロンビアからエクアドルにかけた一帯である。日本へは明治時代の中期には渡来していた。属名のアンスリウムでも流通している。草丈は70センチから80センチくらいである。根際から生える葉には長い柄がある。葉は艶のある緑色の卵形で、つけ根の部分は矢じり形になっている。その形からサトイモの仲間であることがわかる。開花時期は周年である。仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は艶があり、赤いハート形をしている。本当の花は中心の棒状の部分である。肉穂花序といい、花軸が多肉化して花が表面に密生している。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。多くの園芸品種があり、仏炎苞の色も白やピンクなど多彩である。鉢物やフラワーアレンジメントなどでよく使われ、人気がある。属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。種小名の andraeanum は人名に由来する言葉である。写真は1月につくば植物園で撮った。学名 Anthurium andraeanum★鮮やかな深紅の色に誘われて 手を差し伸べる大紅団扇今日の花ドットコム花図鑑
バコパ・コピア 四季咲きの花 2011年01月11日 バコパ・コピアはゴマノハグサ科ステラ属の常緑多年草である。バコパ(Bacopa)はステラとシノニム(異名)で、旧属名である。基本種はステラ・コルダータである。近縁種のステラ・ディッフスス(Sutera diffusus)に比べて大輪である。原産地はアフリカやカナリア諸島である。コピア('Copia')はその園芸品種である。花の色には白、ピンク、紫のものがある。草丈は15~20センチくらいである。茎や葉には毛が生える。葉は卵円形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は、真夏を除いてほぼ周年である。花径は2センチくらいで、花冠は星形に5つに裂ける。属名の Sutera イタリア語で恒星を意味する「stella」に由来する。種小名の cordata は「心臓形の」という意味である。写真は1月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Sutera cordata 'Copia'★大輪と言うけど花は小さいよ だけど元気に咲くのがとりえ今日の花ドットコム花図鑑
ブーゲンビレア・スペクタビリス 四季咲きの花 2011年01月08日 ブーゲンビレア・スペクタビリスはオシロイバナ科イタスズラ属の半蔓性常緑低木である。原産地は中南アメリカである。読み方はブーゲンビリアとするものもある。和名は筏葛(イカダカズラ)という。樹高は1~5メートルくらいである。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は7~10月くらいである。温室では周年開花する。花の色は、赤や桃色を中心にさまざまである。3枚の花弁のように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花弁はなく、苞に包まれて3つの白い萼筒がある。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Bougainvillea はルイ15世が派遣した調査艦の艦長「ブーガンビル(Bougainville)」の名にちなむ。種小名の spectabilis は「素晴らしい」という意味である。写真は1月につくば植物園で撮った。学名:Bougainvillea spectabilis★南国の空の青さによく似合う 苞にくるまれ風と戯れ今日の花ドットコム花図鑑
ファレノプシス・エクエストリス 四季咲きの花 2011年01月04日 ファレノプシス・エクエストリスはラン科ファレノプシス属の常緑多年草である。原産地は台湾やフィリピンである。樹上に着生したり岩に根を張ったりする着生種である。和名を姫胡蝶蘭(ヒメコチョウラン)という。小形種の重要な交配親となっている。草丈は20センチから30センチくらいである。葉は長い楕円形で先が尖る。開花時期は春から秋である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径2センチから3センチの花を垂れ下げる。花の色はピンクを帯び、唇弁は濃いピンクである。属名の Phalaenopsis はギリシャ語の「phalaina(蛾)+opsis(のような)」に由来する。花の姿を蛾にたとえたものである。種小名の equestris は「騎士の」という意味である。剣型の葉を持つ様子をたとえたものである。写真は12月につくば植物園で撮った。学名:Phalaenopsis equestris★小さくて舞うがごとくの花姿 ピンクが似合う姫胡蝶蘭今日の花ドットコム花図鑑