大紅団扇(オオベニウチワ) 四季咲きの花 2011年01月18日 大紅団扇(オオベニウチワ)はサトイモ科ベニウチワ属の常緑多年草である。原産地は南アメリカのコロンビアからエクアドルにかけた一帯である。日本へは明治時代の中期には渡来していた。属名のアンスリウムでも流通している。草丈は70センチから80センチくらいである。根際から生える葉には長い柄がある。葉は艶のある緑色の卵形で、つけ根の部分は矢じり形になっている。その形からサトイモの仲間であることがわかる。開花時期は周年である。仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は艶があり、赤いハート形をしている。本当の花は中心の棒状の部分である。肉穂花序といい、花軸が多肉化して花が表面に密生している。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。多くの園芸品種があり、仏炎苞の色も白やピンクなど多彩である。鉢物やフラワーアレンジメントなどでよく使われ、人気がある。属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。種小名の andraeanum は人名に由来する言葉である。写真は1月につくば植物園で撮った。学名 Anthurium andraeanum★鮮やかな深紅の色に誘われて 手を差し伸べる大紅団扇今日の花ドットコム花図鑑PR