エイクホルニア・アズレア 四季咲きの花 2011年11月10日 エイクホルニア・アズレアはミズアオイ科ホテイアオイ属の多年草である。属名の読み方は「アイヒホルニア」とするものもある。原産地は北アメリカの南部である。池や沼などに生える。水中に展開している葉は細長く、互い違いに生える(互生)。水上に広がる葉は大きく丸い。草丈は20~100センチくらいである。開花時期は周年である。茎先に青紫色の6弁花をつける。布袋葵(ホテイアオイ)に似るが、花弁の縁にぎざぎざがあるのが特徴である。花は一日花である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Eichhornia はドイツの政治家「アイヒホルン(Eichhorn)さん」の名からきている。種小名の azurea は「淡い青色の」という意味である。写真は9月に大阪市大植物園で撮った。学名:Eichhornia azurea★水草もいろんな仲間いるものと 驚きながらあれこれ眺め花図鑑植物図鑑PR
アリストロキア・ギガンテア 四季咲きの花 2011年11月03日 アリストロキア・ギガンテアはウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性常緑低木である。原産地はブラジルである。日本へは明治時代の後期に渡来した。和名を大パイプ葛(オオパイプカズラ)という。大形の蔓性植物で、蔓を這わせて伸びる。葉はほこ形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は春から夏とされるが、温室では周年開花をする。葉の脇から出る花の長さは20~30センチくらいある。花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片である。色は赤褐色で、白い網目模様が入る。花冠の真ん中には緑色の袋がついている。まるで食虫植物の雰囲気だが、昆虫を閉じ込め受粉をさせるのだそうである。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。種小名の gigantea は「巨大な」という意味である。写真は10月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Aristolochia gigantea★巨きくて色も形も気味悪い だけど模様はまた繊細で花図鑑植物図鑑
アリストロキア・エレガンス 四季咲きの花 2011年11月02日 アリストロキア・エレガンスはウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の常緑低木である。原産地はブラジルである。和名をパイプ葛(パイプカズラ)という。蔓性で、丈は3~5メートルくらいに伸びる。葉は心形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は春から夏とされるが、温室では周年開花をする。葉の脇から出る花の長さは8センチくらいある。花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片である。色は赤褐色である。花冠の真ん中には緑色の袋がついている。まるで食虫植物の雰囲気だが、昆虫を閉じ込め受粉をさせるのだそうである。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。ブラジルでは根茎を薬用とする。属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。種小名の elegans は「優美な」という意味である。写真は9月に富山県中央植物園で撮った。学名:Aristolochia elegans★大きさもほどよく見えるエレガンス 奇妙だけれどどこか惹かれて花図鑑植物図鑑
花丁字(ハナチョウジ) 四季咲きの花 2011年10月10日 花丁字(ハナチョウジ)はゴマノハグサ科ハナチョウジ属の常緑低木である。原産地はメキシコである。草丈は1~2メートルである。葉は退化して小さく、鱗片状(葉の変形したもの)である。開花時期は5~10月である。沖縄などでは周年開花する。花は紅色で筒状である。枝先にまとまってつくので、細い枝は枝垂れる。花冠の先は4つに裂け、横から見ると「丁」の字のように見える。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名のラッセリア(Russelia)の名でも流通している。属名の Russelia はフランスの植物学者「ラッセル(A. Russell)さん」の名からきている。 種小名の equisetiformis は「トクサ属(Equisetum)のような形の」という意味である。写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Russelia equisetiformis★枝垂れ咲く景色艶やか花丁字 南国ムード伝えるように花図鑑植物図鑑
アラマンダ・ビオラケア 四季咲きの花 2011年10月09日 アラマンダ・ビオラケアはキョウチクトウ科アリアケカズラ属(アラマンダ属)の蔓性常緑低木である。種小名の読み方は「ヴィオラケア」や「ウィオラケア」とするものもある。原産地はブラジルである。沖縄では地植えしたものが見られる。和名は紫有明葛(ムラサキアリアケカズラ)である。細い枝を這わせて伸びる。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。3~4枚が輪生する場合もある。葉の色は明るい緑色で、軟らかい毛が生える。開花時期は5~10月くらいである。温度さえ合えば周年開花をする。花径7~8センチセンチの紅紫色をした漏斗形の花をつける。花冠の先は5つに裂ける。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。属名の Allamanda はスイス人の植物学者「アラマン(J. N. S. Allamand)さん」の名からきている。種小名の violacea は「菫色の」という意味である。写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。学名:Allamanda violacea★紫の色が眩しいアラマンダ 色の違いでイメージ違い花図鑑植物図鑑