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姫有明葛 (ヒメアリアケカズラ)

姫有明葛 (ヒメアリアケカズラ)

姫有明葛 (ヒメアリアケカズラ)はキョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑低木である。
原産地はブラジルである。
有明葛 (アリアケカズラ:Allamanda cathartica)は半蔓性だが、本種は常緑低木である。
英名はブッシュ・アラマンダ(bush allamanda)である。
樹高は120~150センチくらいである。
葉は長めの楕円形で、3枚から5枚が向かい合って生える(対生)。
輪生をすることもある。
開花時期は周年である。
花は枝先に集まってつく。
濃い黄色のラッパ状の花で、花冠の内側には淡い赤褐色の筋がある。
なお、「有明」の名のつく花には黄花が多い。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、栗のイガのような形をしている。
属名の Allamanda はスイス人の植物学者「アラマン(J. N. S. Allamand)さん」の名からきている。
種小名の neriifolia は「キョウチクトウ属(Nerium)のような葉の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Allamanda neriifolia


★筒形の花は黄金の色をして
 中にほっそり紅の筋つけ


姫有明葛 (ヒメアリアケカズラ)

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水色長穂草(ミズイロナガボソウ)

水色長穂草(ミズイロナガボソウ)

水色長穂草(ミズイロナガボソウ)はクマツヅラ科ナガボソウ属の多年草である。
原産地は熱帯アメリカである。
現在では、世界の熱帯及び亜熱帯地域に広く帰化している。
日本では小笠原諸島に帰化している。
別名を太穂長穂草(フトボナガボソウ)という。
草丈は50~100センチである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の柄は短く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は周年である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花茎にへばりつくようにして点々と淡い紫色の花をつける。
合弁花で花冠が5つに裂ける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
全草が薬用に使われるという。
属名の Stachytarpheta はギリシャ語の「stachys(穂)+tarphys(よく茂った)」からきている。
種小名の indica は「インドの」という意味である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Stachytarpheta indica(=Stachytarpheta jamaicensis)


★するすると伸ばした茎に点々と
 へばりつき咲く不思議な姿


水色長穂草(ミズイロナガボソウ)

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ストレリチア・ユンケア

ストレリチア・ユンケア

ストレリチア・ユンケアはバショウ科ゴクラクチョウカ属(ストレリチア属)の多年草である。
分類体系によってはゴクラクチョウカ科とされる。
原産地は南アフリカのケープ地方である。
分類上は、極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)の変種とするものと独立種とするものがある。
草丈は1~3メートルくらいである。
葉が円柱形になり、茎のように見えるのが特徴である。
そのためノンリーフ・ストレリチアの名でも流通している。
開花時期は周年である。
花の形は極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)と変わりがない。
橙黄色の鶏冠のように見えるのが花(萼片)である。
くちばしのように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Strelitzia はイギリスのジョージ3世の皇后の出身家「ストレリッツ(Strelitz)」にちなむ。
種小名の reginae は「女王の」という意味である。
変種名の juncea は「イグサ属(Juncus)に似た」という意味である。
写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Strelitzia reginae var. juncea(=Strelitzia jancea)


★ユンケアの葉っぱはまるで茎のよう
 華麗な花は簾の中に


ストレリチア・ユンケア

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エンキクリア・コクレアタ・アルバ

エンキクリア・コクレアタ・アルバ

エンキクリア・コクレアタ・アルバはラン科エンキクリア属の多年草である。
北アメリカのフロリダ半島からベリーズなどカリブ海沿岸諸国に分布する着生種である。
基本種はベリーズの国花とされている。
草丈は20センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期はほぼ周年である。
花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径5センチくらいの白い花をつける。
唇弁が上にあり、花弁、萼片は下方へ垂れ下がる。
基本種の場合は、唇弁が暗い紫色で黄色い筋が入る。
属名の Encyclia はギリシャ語の「enkykleomai(取り囲む)」からきている。
種小名の cochleata は「螺旋状の」という意味である。
品種名の alba は「白い」という意味である。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Encyclia cochleata f. alba


★蛸の足思わすようなその姿
 愛嬌がある自然の造形


エンキクリア・コクレアタ・アルバ

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木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)

木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)

木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属の蔓性常緑低木である。
原産地は西アフリカである。
樹高は1~2メートルになる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の柄は短く、先は尖る。
葉は明るい緑色をしており、わずかに3つに裂ける。
開花時期は1~6月だが、周年性がある。
葉の脇に濃い青紫色の筒状花を1つずつつける。
花冠の先が5つに裂けて、横に開く。
花の色は濃い青紫色だが、真ん中は濃い黄色で、筒の部分は白い。
花のつけ根には2枚の大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
英名はキングズマントル(king's mantle:王様のマント)である。
学名のツンベルギア・エレクタで表示をするところもある。
属名の Thunbergia はスウェーデンの植物学者「ツンベルク(C. P. Thunberg)さん」の名からきている。
種小名の erecta は「直立した」という意味である。
写真は1月に夢の島熱帯植物園で撮った。
学名:Thunbergia erecta


★派手やかな色彩どこか艶っぽい
 矢筈葛は南国の花


木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)

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