姫有明葛 (ヒメアリアケカズラ) 四季咲きの花 2012年01月16日 姫有明葛 (ヒメアリアケカズラ)はキョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑低木である。原産地はブラジルである。有明葛 (アリアケカズラ:Allamanda cathartica)は半蔓性だが、本種は常緑低木である。英名はブッシュ・アラマンダ(bush allamanda)である。樹高は120~150センチくらいである。葉は長めの楕円形で、3枚から5枚が向かい合って生える(対生)。輪生をすることもある。開花時期は周年である。花は枝先に集まってつく。濃い黄色のラッパ状の花で、花冠の内側には淡い赤褐色の筋がある。なお、「有明」の名のつく花には黄花が多い。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、栗のイガのような形をしている。属名の Allamanda はスイス人の植物学者「アラマン(J. N. S. Allamand)さん」の名からきている。種小名の neriifolia は「キョウチクトウ属(Nerium)のような葉の」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Allamanda neriifolia★筒形の花は黄金の色をして 中にほっそり紅の筋つけ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
水色長穂草(ミズイロナガボソウ) 四季咲きの花 2012年01月14日 水色長穂草(ミズイロナガボソウ)はクマツヅラ科ナガボソウ属の多年草である。原産地は熱帯アメリカである。現在では、世界の熱帯及び亜熱帯地域に広く帰化している。日本では小笠原諸島に帰化している。別名を太穂長穂草(フトボナガボソウ)という。草丈は50~100センチである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の柄は短く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は周年である。茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花茎にへばりつくようにして点々と淡い紫色の花をつける。合弁花で花冠が5つに裂ける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。全草が薬用に使われるという。属名の Stachytarpheta はギリシャ語の「stachys(穂)+tarphys(よく茂った)」からきている。種小名の indica は「インドの」という意味である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Stachytarpheta indica(=Stachytarpheta jamaicensis)★するすると伸ばした茎に点々と へばりつき咲く不思議な姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ストレリチア・ユンケア 四季咲きの花 2012年01月10日 ストレリチア・ユンケアはバショウ科ゴクラクチョウカ属(ストレリチア属)の多年草である。分類体系によってはゴクラクチョウカ科とされる。原産地は南アフリカのケープ地方である。分類上は、極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)の変種とするものと独立種とするものがある。草丈は1~3メートルくらいである。葉が円柱形になり、茎のように見えるのが特徴である。そのためノンリーフ・ストレリチアの名でも流通している。開花時期は周年である。花の形は極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)と変わりがない。橙黄色の鶏冠のように見えるのが花(萼片)である。くちばしのように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Strelitzia はイギリスのジョージ3世の皇后の出身家「ストレリッツ(Strelitz)」にちなむ。種小名の reginae は「女王の」という意味である。変種名の juncea は「イグサ属(Juncus)に似た」という意味である。写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Strelitzia reginae var. juncea(=Strelitzia jancea)★ユンケアの葉っぱはまるで茎のよう 華麗な花は簾の中に花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エンキクリア・コクレアタ・アルバ 四季咲きの花 2012年01月06日 エンキクリア・コクレアタ・アルバはラン科エンキクリア属の多年草である。北アメリカのフロリダ半島からベリーズなどカリブ海沿岸諸国に分布する着生種である。基本種はベリーズの国花とされている。草丈は20センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期はほぼ周年である。花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径5センチくらいの白い花をつける。唇弁が上にあり、花弁、萼片は下方へ垂れ下がる。基本種の場合は、唇弁が暗い紫色で黄色い筋が入る。属名の Encyclia はギリシャ語の「enkykleomai(取り囲む)」からきている。種小名の cochleata は「螺旋状の」という意味である。品種名の alba は「白い」という意味である。写真は12月につくば植物園で撮った。学名:Encyclia cochleata f. alba★蛸の足思わすようなその姿 愛嬌がある自然の造形植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ) 四季咲きの花 2012年01月01日 木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属の蔓性常緑低木である。原産地は西アフリカである。樹高は1~2メートルになる。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の柄は短く、先は尖る。葉は明るい緑色をしており、わずかに3つに裂ける。開花時期は1~6月だが、周年性がある。葉の脇に濃い青紫色の筒状花を1つずつつける。花冠の先が5つに裂けて、横に開く。花の色は濃い青紫色だが、真ん中は濃い黄色で、筒の部分は白い。花のつけ根には2枚の大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。英名はキングズマントル(king's mantle:王様のマント)である。学名のツンベルギア・エレクタで表示をするところもある。属名の Thunbergia はスウェーデンの植物学者「ツンベルク(C. P. Thunberg)さん」の名からきている。種小名の erecta は「直立した」という意味である。写真は1月に夢の島熱帯植物園で撮った。学名:Thunbergia erecta★派手やかな色彩どこか艶っぽい 矢筈葛は南国の花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|