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プセウデランテムム・グラキリフロルム



プセウデランテムム・グラキリフロルムはキツネノマゴ科ルリハナガサモドキ属(プセウデランテムム属)の常緑低木である。
属名の読み方は「プセウデランセムム」や「プセウデランセマム」とするものもある。
原産地は、中国の南西部、ペナン島、インド、スリランカなどである。
異名をプセウデランテムム・アンデルソニー(Pseuderanthemum andersonii)という。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期ははっきりしないが、温室では周年開花をする。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、長い筒状をした白ないし淡い紫色の花をたくさんつける。
花の先は5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Pseuderanthemum はギリシャ語の「pseudo(偽)+Eranthemum(ルリハナガサ属)」からきている。ルリハナガサ属に似たという意味合いである。
種小名の graciliflorum は「細長い花の」という意味である。
写真は4月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Pseuderanthemum graciliflorum(=Pseuderanthemum andersonii)


★情報の少ない花に燃え上がる
 謎解く糸口どこにあるかと




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八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)

八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)

八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)はシソ科ヤエヤマスズコウジュ属の多年草である。
カキドオシ属とする場合もある。
与那国島や久米島、沖縄本島などの固有種である。
特に与那国島に多く、海岸近くの岩上に生える。
海外では、台湾にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10センチから40センチくらいである。
茎は枝分かれをして地を這って広がる。
茎には溝があり、白い毛がたくさん生える
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質はやや多肉質で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期はほぼ周年である。
ピークは2月から4月である。
上部の葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした唇形の花をつける。
花冠は長さが10ミリから13ミリで、下唇は3つに裂ける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Suzukia は「鈴木さんの」という意味だと思われるがはっきりしない。
種小名の luchuensis は「琉球の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Suzukia luchuensis(=Glechoma luchuensis)


★花だけを見ればなるほど垣通し
 色鮮やかな南国生まれ


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エパクリス・グンニー

エパクリス・グンニー

エパクリス・グンニーはエパクリス科エパクリス属の常緑小低木である。
分類体系によってはツツジ科とされる。
原産地はオーストラリアで、南東部のニューサウスウェールズ州やタスマニアの高地に分布する。
英名はガンズ・ヒース(Gunn's heath)である。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は小さなハート形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。
葉は長さが2~7ミリくらいで、枝に密生する。
開花時期は4~10月だが、周年性がある。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡いピンクを帯びた白い筒状花を咲かせる。
花冠の先は5つに裂ける。
属名の Epacris はギリシャ語の「epi(上)+acris(頂点)」からきている。
種小名の gunnii は19世紀のオーストラリアの植物学者「ガン(R. C. Gunn)さんの」という意味である。
写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Epacris gunnii


★おやこれは白い花咲くエパクリス
 オーストラリアの花めずらしく


エパクリス・グンニー

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ブラックキャット

ブラックキャット

ブラックキャット(black cat)はタシロイモ科タシロイモ属の多年草である。
原産地は中国の雲南省から東南アジアである。
草丈は40~80センチくらいである。
根際から生える葉は広い披針形で、淡い緑色をしている。
開花時期は5~10月だが、暖地では周年開花をする。
花序は散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)である。
2~12枚のマントのような黒褐色の総苞片に包まれる。
長く伸びて目立つ髭のような糸状の器官は、苞ともいわれ、花のつかない花柄ともいわれる。
花は暗紫褐色の6枚の花被片からなる。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
現地では、地下茎を食用とし、若葉と花はカレー料理に用いられる。
和名は黒花田代芋(クロバナタシロイモ)という。
学名のタッカ・シャントリエリで表示をする場合もある。
種小名の読み方は「カントリエリ」とするものもある。
属名のタッカでも流通している。
属名の Tacca はマレーでの現地語からきている。
種小名の chantrieri はフランス人の園芸家「シャントリエ(Chantrier Freres)さんの」という意味である。
写真は11月に新宿御苑で撮った。
学名:Tacca chantrieri


★造形の不思議を見せる咲き姿
 魅力に富んだブラックキャット


ブラックキャット

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斑入り台湾連翹(フイリタイワンレンギョウ)

斑入り台湾連翹(フイリタイワンレンギョウ)

斑入り台湾連翹(フイリタイワンレンギョウ)はクマツヅラ科ハリマツリ属の常緑低木である。
分類上は、台湾連翹(タイワンレンギョウ)の園芸品種である。
特徴は、葉に白い斑が入ることである。
台湾連翹(タイワンレンギョウ)の原産地は、西インド諸島やメキシコである。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
別名を針茉莉(ハリマツリ)という。
「斑入り」のほうはデュランタ・バリエガタの名でも流通している。
樹高は2~5メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~11月である。
暖地では周年性がある。
枝垂れた枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さい紫色の花をたくさんつける。
花冠は5つに裂ける。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと黄色くなる。
枝に棘があることから、生垣としてよく利用される。
属名の Duranta はローマ法王の侍医で植物学者の「デュランテス(C. Durantes)さん」の名からきている。
種小名の repens は「匍匐する」という意味である。
品種名の Variegata は「斑入りの」という意味である。
写真は11月に沖縄市の東南植物楽園で撮った。
学名:Duranta repens 'Variegata'


★花も実も見てほしいけど一番の
 自慢は葉っぱとても綺麗よ


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