レッドジンジャー 四季咲きの花 2011年12月24日 レッドジンジャー(red ginger)はショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草である。ニューカレドニアやソロモン諸島などの太平洋諸島に分布している。また、現在では熱帯地方の各地で植栽され、あるいは帰化している。草丈は2~4メートルである。葉は長さ60センチくらいの長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は6~10月である。白色の小さな花が咲く。鮮やかな赤い苞が特徴で、苞は長く残る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。和名は赤穂月桃(アカボゲットウ)という。属名の Alpinia はイタリアの植物学者「アルピーニ(P. Alpini)さん」の名からきている。種小名の purpurata は「紅紫色の」という意味である。写真は11月に沖縄市の東南植物楽園で撮った。学名:Alpinia purpurata★熱帯の雰囲気伝う花木なり レッドジンジャー天に向かって花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
エパクリス・ロンギフローラ 四季咲きの花 2011年12月16日 エパクリス・ロンギフローラはエパクリス科エパクリス属の常緑小低木である。分類体系によってはツツジ科とされる。原産地はオーストラリアの東部である。樹高は1メートルくらいである。小さな葉はハート形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。葉の質は分厚い。開花時期は周年である。葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、赤い筒状の花を咲かせる。花冠の先は5つに裂けていて白い。属名の Epacris はギリシャ語の「epi(上)+acris(頂点)」からきている。種小名の longiflora は「長い形の花の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Epacris longiflora★はるばると渡り来たりしエパクリス 真っ赤な花の先だけ白く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アンスリウム・ポラリス 四季咲きの花 2011年12月10日 アンスリウム・アンドレアヌムはサトイモ科ベニウチワ属の常緑多年草である。原産地は南アメリカのコロンビアからエクアドルにかけた一帯である。和名を大紅団扇(オオベニウチワ)という。属名のアンスリウムでも流通している。ポラリス(Polaris)はその園芸品種である。草丈は70センチから80センチくらいである。根際から生える葉には長い柄がある。葉は艶のある緑色の卵形で、つけ根の部分は矢じり形になっている。開花時期は周年である。特徴は、仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)の色が白く、細くて先が尖っていることである。咲き進むと苞の色は緑色に変わっていく。本当の花は中心の棒状の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)の部分である。属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。品種名の Polaris は「北極星」の意味である。写真は2月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Anthurium andraeanum 'Polaris'★真っ白でつんと尖ったポラリスの お洒落な姿ひときわ目立ち花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
イクソラ・サンキスト 四季咲きの花 2011年11月20日 イクソラ・サンキストはアカネ科サンタンカ属(イクソラ属)の常緑低木である。山丹花(サンタンカ:Ixora chinensis)などから改良された園芸品種である。イソクラ属は世界の熱帯に400種くらいある。山丹花(サンタンカ)の原産地は中国からマレーシアにかけた一帯である。沖縄でも古くから栽培され、日本へは沖縄経由で江戸時代の初期に渡来した。沖縄では三段花(サンダンカ)と呼ばれることが多い。樹高は1~2メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は日本では夏である。暖地では周年開花をする。枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、紅色の花をつける。花冠は筒形で先が4つに裂ける。花の色は橙色や白のものもある。イクソラ・サンキストの花の色は淡い黄緑色である。日本へは台湾から渡来した。属名の Ixora はサンスクリット語の「Iswara(シバ神)」からきている。品種名の Sunkist は元々はアメリカ産の果実・ジュースのブランド名で、sun-kissedに由来する。写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Ixora 'Sunkist'★黄緑の花が自慢のサンキスト 色が変わればムードも変わり花図鑑植物図鑑
ケラトスティリス・レティスクアマ 四季咲きの花 2011年11月15日 ケラトスティリス・レティスクアマはラン科ケラトスティリス属の常緑多年草である。フィリピンのルソン島、ミンダナオ島などに分布する着生種である。草丈は30センチくらいである。葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で分厚い。開花時期は周年である。花径は2~3センチで、花の色は赤い。属名の Ceratostylis はギリシア語の「keratos(角)+stylis (形)」からきている。ずい柱が角状をしていることから名づけられた。種小名の retisquama は「網状の鱗の」という意味である。写真は1月に小石川植物園で撮った。学名:Ceratostylis retisquama★ひっそりと森を彩る赤い花 目立たぬけれど姿清しく花図鑑植物図鑑