溝蕎麦(ミゾソバ) 秋の花 2010年10月07日 溝蕎麦(ミゾソバ)はタデ科イヌタデ属(タデ属)の一年草である。北海道から九州にかけて分布し、湿気のある草地や田の畔などに生える。海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ウスリー地方、アッサム地方などにも分布する。草丈は30センチから80センチくらいである。茎には下向きの棘がある。葉はほこ形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は8月から10月である。茎先に淡い紅色の小さな花を球状につける。花弁に見える部分は萼片で、花弁はない。和名の由来は、実が蕎麦(ソバ)に似ていて、溝など湿気のある所に生えることからきている。実際に、飢饉の際には「救荒植物」として利用されたという。別名を牛の額(ウシノヒタイ)という。これは葉の形を牛の顔に見立てたものである。写真は9月に北大植物園で撮った。俳句の季語は秋である。学名:Persicaria Thunbergii(=Polygonum thunbergii)★薄っすらとピンクを帯びた蕾見て 咲いてごらんと手のひらかざし今日の花ドットコム花図鑑PR