水葵(ミズアオイ) 秋の花 2010年10月06日 水葵(ミズアオイ)はミズアオイ科ミズアオイ属の一年草である。北海道から九州にかけて分布し、水辺の湿地や水田などに生える。海外では、朝鮮半島、中国、ウスリー地方などにも分布する。古名を菜葱(ナギ)といい、葉を食べたという。環境省のレッドデータリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。草丈は20センチから50センチくらいである。根際から生える葉には長い柄がある。葉の形は心形で、厚くて艶がある。葉の形が葵に似ているというのが和名の由来である。開花時期は8月から10月である。葉より上まで伸びる総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の花をつける。花びら(花被片)は6枚で、内側の3枚の花びら(内花被片)は外側の花びら(外花被片)に比べて幅が広い。6本ある雄しべのうち5本の葯は黄色で、残る1本は大きく下に垂れて葯は紫色である。雌しべは1本で下側に曲がる。花は一日花である。写真は9月に市川市万葉植物園で撮った。俳句の季語は夏である。学名:Monochoria korsakowii★一日の命燃やして水葵 水辺にそっと佇みおれば今日の花ドットコム花図鑑PR