伊予葛(イヨカズラ) 夏の花 2017年06月07日 伊予葛(イヨカズラ)はガガイモ科カモメヅル属(ビンケトクシクム属)の多年草である。分類体系によっては(APG第3版)キョウチクトウ科とされる。ビンケトクシクム属は世界に107種が分布する。(Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist より)日本にも小葉の鴎蔓(コバノカモメヅル)などが分布し、属名の和名はカモメヅル属という。本種は本州、四国、九州と小笠原諸島に分布し、海岸に近い草地や藪に生える。海外では、台湾、朝鮮半島、中国などにも分布する。和名の由来は伊予(愛媛県)で発見されたことからきている。草丈は30センチから60センチくらいである。茎は直立する。茎先は蔓状に垂れ下がることもある。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の両面の葉脈上には短い毛が生える。開花時期は5月から7月である。葉の脇に散形花序(枝先に1つずつ花がつく)を出し、花径8ミリくらいの淡い黄白色の花をつける。花冠は5つに裂けて平らに開く。花の真ん中には副冠とずい柱(雄しべ・雌しべの集まったもの)がある。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。別名を雀の麻小笥(スズメノオゴケ)という。めずらしい名だが、これは牧野富太郎博士が提唱したものである。蔓性のものとそうではないものが混生するためであろうか。「麻小笥」というのは麻糸を積みためる鉢桶のことである。この名の由来は、果実の形をたとえたものだという。花言葉は「飾らない美」である。属名の Vincetoxicum はラテン語の「vinco(克服)+toxicum(毒)」からきている。種小名の japonicum は「日本の」という意味である。なお、Vincetoxicum属をCynanchum属の一部と見なす見解もあり、本種もCynanchum属とされてきたが、Catalogue of Life: 2017 Annual Checklist ではVincetoxicum属とされ、Cynanchum japonicumは暫定的学名の扱いである。写真は5月につくば植物園で撮った。学名:Vincetoxicum japonicum(syn. Cynanchum japonicum)★潮騒の音を静かに聴きながら クリーム色の花を開いて花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E4%BC%8A%E4%BA%88%E8%91%9B%EF%BC%88%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%83%A9%EF%BC%89" /> -->