バコパ・スノーマーブル 四季咲きの花 2011年01月03日 バコパ・スノーマーブルはゴマノハグサ科ステラ属の常緑多年草である。バコパ(Bacopa)はステラとシノニム(異名)で、旧属名である。基本種はバコパ・ディッフススである。本種は平成20年に品種登録出願をされた園芸品種である。基本種の原産地はアフリカやカナリア諸島である。同じく園芸品種のスノーフレーク('Snowflake')と似ていて、花の色は白い。本種の場合には、葉に墨を流したようなマーブル模様があるのが特徴である。草丈は10センチから15センチくらいである。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は、真夏を除いてほぼ周年である。花径は1センチくらいで、花冠は星形に5つに裂ける。属名の Sutera イタリア語で恒星を意味する「stella」に由来する。種小名の diffusus は「散開した」という意味である。写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Sutera diffusus 'Snowmarble'★葉の様子ちょっと変わっているんだよ 小鼻ぴくぴくスノーマーブル今日の花ドットコム花図鑑PR
アメリカンブルー 四季咲きの花 2010年12月23日 アメリカンブルーはヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)の多年草である。原産地は北アメリカの中南部である。アメリカンブルーは流通名である。1980年代に日本に渡来したとき、学名などがはっきりしなかったため、この名称が用いられたという。現在では、属名のエボルブルスの名でも流通している。国内に自生する同属の植物には、沖縄に分布する朝顔柄草(アサガオガラクサ)などがある。草丈は10センチから25センチくらいである。匍匐性があり、葉や茎には軟毛が生えている。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は5月から10月である。暖地では周年開花をする。茎先に花径2センチくらいの青い花をつける。花冠は杯状で、花の真ん中は白い。雄しべは5本で白い。花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Evolvulus は「地をはって伸びる」を意味し、種小名の pilosus は「軟毛のある」を意味する。写真は12月に沖縄県本部町の琉宮城蝶々園で撮った。学名:Evolvulus pilosus★昼顔の流れを組みし君の青 陽射しの中に涼風送り今日の花ドットコム花図鑑
矢筈葛(ヤハズカズラ) 四季咲きの花 2010年12月22日 矢筈葛(ヤハズカズラ)はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属(ツンベルギア属)の蔓性多年草である。原産地は東アフリカ、南アフリカである。現在では熱帯各地に帰化している。日本では小笠原諸島、南西諸島に帰化している。和名の由来は、葉の形が矢筈(矢の一端の弦にかける部分)に似ているところからきている。蔓性で、支柱があれば1メートルから2メートルくらいまで伸びる。開花時期は4月から6月である。暖地では周年開花をする。花径は3センチくらいである。黄色い花冠は5つに裂けて横に開き、花の真ん中は褐色になっている。花の色にはオレンジ色や白などのものもある。写真は12月に沖縄県本部町の琉宮城蝶々園で撮った。学名:Thunbergia alata★鮮やかな黄の真ん中につぶらなる 黒き瞳か矢筈葛は今日の花ドットコム花図鑑
パキスタキス・ルテア 四季咲きの花 2010年12月21日 パキスタキス・ルテアはキツネノマゴ科パキスタキス属の常緑低木である。原産地は中南アメリカ、西インド諸島である。和名は鬱金珊瑚(ウコンサンゴ)という。樹高は90センチから120センチくらいである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は5月から11月である。温度さえ合えば周年開花をする。茎先に黄色い苞(葉の変形したもの)を重なるようにつけ、その先に白い舌状の花が垂れ下がるようにつく。苞は花の咲かない時期にも残る。英名はゴールデンキャンドル(golden candle)である。写真は9月に京都府立植物園で撮った。学名:Pachystachys lutea★温室の定番なれどパキスタキス 苞と花とがバランス保ち今日の花ドットコム花図鑑
アメリカ浜車(アメリカハマグルマ) 四季咲きの花 2010年12月17日 アメリカ浜車(アメリカハマグルマ)はキク科ハマグルマ属の蔓性多年草である。フロリダ州の南部から中央アメリカにかけて分布する。属名のウェデリア(Wedelia)の名も使われている。沖縄では植栽されていたものが野生化している。また、日本には近縁種の熊野菊(クマノギク)が自生する。草丈は15センチから25センチくらいである。茎が地面を這い、茎の節から根を出してマット状に広がる。広がりは2、3メートルに及ぶ。葉は卵形で、先が3つに裂ける。葉の両端の裂片の先は鋭く尖り、大きなぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の表面は濃い緑色で艶がある。開花時期は6月から10月である。暖地では周年開花をする。茎先に花径2、3センチの黄色い花(頭花)をつける。別名を三葉浜車(ミツバハマグルマ)という。国際自然保護連合(IUCN)の「種の保存委員会」(SSC)では、「世界の外来侵入種ワースト100」に指定している。写真は9月に大阪市大植物園で撮った。学名:Wedelia trilobata★花園の隅でひっそり咲いている ウェデリアの花じっと見詰めて今日の花ドットコム花図鑑