アリストロキア・エレガンス 四季咲きの花 2011年11月02日 アリストロキア・エレガンスはウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の常緑低木である。原産地はブラジルである。和名をパイプ葛(パイプカズラ)という。蔓性で、丈は3~5メートルくらいに伸びる。葉は心形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は春から夏とされるが、温室では周年開花をする。葉の脇から出る花の長さは8センチくらいある。花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片である。色は赤褐色である。花冠の真ん中には緑色の袋がついている。まるで食虫植物の雰囲気だが、昆虫を閉じ込め受粉をさせるのだそうである。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。ブラジルでは根茎を薬用とする。属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。種小名の elegans は「優美な」という意味である。写真は9月に富山県中央植物園で撮った。学名:Aristolochia elegans★大きさもほどよく見えるエレガンス 奇妙だけれどどこか惹かれて花図鑑植物図鑑PR