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エリカ・バガンス



エリカ・バガンスはツツジ科エリカ属の常緑小低木である。
種小名の読み方は「ヴァカンス」や「ワガンス」とするものもある。
原産地はイギリスである。
一般名はコーニッシュ・ヒース(Cornish heath)である。
コーニッシュは「イギリスのコーンウォール地方の」という意味である。
樹高は30~80センチくらいである。
葉は針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月くらいである。
葉の脇に2輪ずつ小さな鐘形の花をつける。
花の色は白や桃色のものがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。
種小名の vagans は「広がった、変化した」という意味である。
写真はミセスD・F・マクスウェル(Mrs. D. F. Maxwell)という園芸品種である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Erica vagans


★エリカにいろんな種類あるんだね
 背丈の低いこれはバガンス




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辺塚蘭(ヘツカラン)

辺塚蘭(ヘツカラン)

辺塚蘭(ヘツカラン)はラン科シュンラン属の多年草である。
鹿児島県から沖縄県にかけて分布し、常緑樹林内の樹上に生える着生蘭である。
海外では、台湾、中国、フィリピン、ベトナム、インドネシア、マレーシア、ヒマラヤ、インドなどにも分布する。
台湾からインドにかけて分布する寒鳳蘭(カンポウラン)の変種で、やや小形ある。
和名の由来は、鹿児島県肝属郡佐多町辺塚で発見されたことからきている。
しかし、自生地では愛好家による乱獲によって絶滅状態に近いという。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は30~40センチくらいである。
線形の葉が5~6枚出て、緩やかに反り返る。
葉は革質で艶がある。
開花時期は10~12月である。
花茎が弓状に下垂する。
3枚の萼片と花弁のうち2枚は白く、中央に紅紫色の筋が入る。
もう1枚の花弁を唇弁という。
唇弁は黄白色で、浅く3つに裂ける。
2枚の側裂片には赤紫色の筋が数本入る。
真ん中の裂片には幅の広い赤紫色の縁取りが入る。
花径は4~5センチである。
属名の Cymbidium はギリシャ語の「cymbe(舟)+eidso(形)」からきている。唇弁の形から名づけられた。
種小名の dayanum はイギリス人のラン愛好家「ダイ(John Day)さんの」という意味である。
変種名の austro-japonicum は「南日本の」という意味である。
写真は10月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Cymbidium dayanum var. austro-japonicum


★南国のムード伝える赤い筋
 燃えるがごとく辺塚蘭咲く


辺塚蘭(ヘツカラン)

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エリカ・コニカ

エリカ・コニカ

エリカ・コニカはツツジ科エリカ属の常緑小低木である。
原産地は南アフリカのケープ地方である。
樹高は30~50センチくらいである。
幹は直立をする。
葉は針状の細い線形で、密に生える。
開花時期は10~12月くらいである。
暗い桃色をした鐘形の小さな花を横向きにたくさんつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。
種小名の conica は「円錐形の」という意味である。
写真は11月に千葉市花の美術館で撮った。
学名:Erica conica


★秋咲きのエリカコニカは小さくて
 お伽の国を思わす姿


エリカ・コニカ

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コートダジュール

コートダジュール

コートダジュール(Cote d'Azur)はノボタン科メキシコノボタン属(ヘテロケントロン属)の常緑低木である。
ヘテロケントロン・エレガンスの園芸品種である。
ヘテロケントロン属(Heterocentron)はティボウキナ属(シコンノボタン属:Tibouchina)の近縁種である。
原産地は中南アメリカである。
樹高は1~3メートルである。
葉は細い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は縦の葉脈が目立つ。
開花時期は10~12月である。
紫紺野牡丹(シコンノボタン)よりも小輪だが、明るい鮮やかな紫色で人気が出ている。
花の真ん中が真っ白いのもアクセントになっている。
5枚の花びらの幅が狭く、花びら同士が重ならないのも特徴である。
花は一日花である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Heterocentron はギリシャ語の「heteros(異なる)+kentron(棘)」からきている。
種小名の elegans は「優美な」という意味である。
品種名の Cote d'Azur は「コートダジュール(フランス南部の海岸)」のことである。
写真は11月に沖縄県具志川市の東南植物楽園で撮った。
学名:Heterocentron elegans 'Cote d'Azur'


★小粒でも凛としまった花姿
 粋に咲きますコートダジュール


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コクレアンテス・アマゾニカ

コクレアンテス・アマゾニカ

コクレアンテス・アマゾニカはラン科コクレアンテス属の常緑多年草である。
原産地はアマゾン川の上流地域で、コロンビア,エクアドル,ペルー,ブラジルに分布する。
草丈は25センチくらいである。
葉は披針形である。
開花時期は冬から春である。
株は小形だが、花径10センチくらいの大輪をつける。
花は白く、紫色の筋が入る。
扇状に展開する葉の姿から「ファンオーキッド」のニックネームで人気の高まっている南米産の蘭の一群がある。
コクレアンテス属はその中核をなしている。
属名の Cochleanthes はギリシャ語の「cochlos(貝)+anthos(花)」からきている。
種小名の amazonica は「アマゾン川の」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Cochleanthes amazonica


★故郷はアマゾン川の奥深く
 人知れず咲くコクレアンテス


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