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苔桃(コケモモ)



苔桃(コケモモ)はツツジ科スノキ属の常緑小低木である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、高山ないし亜高山の日当たりの良い岩場や砂礫地に生える。
海外では、朝鮮半島、サハリンのほか周北極地域に広く分布する。
樹高は10センチくらいである。
地を這ってマット状に広がる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
硬くて光沢があり、真ん中の葉脈が目立つ。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~7月である。
枝先に紅色を帯びた鐘状の花を数個下向きにつける。
花の先は4つに裂けている。
実は直径1センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、秋になると赤く熟する。
酸味があって、生食するほか、果実酒やジャムなどにする。
利尿効果や尿路殺菌作用があるという。
和名は、地面を這う様子を「苔」にたとえたものである。
「モモ」は方言で「木の実」のことだという。
北海道では、アイヌ語のフレップ(赤い実)の名で知られている。
属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の vitis-idaea はギリシャ神話に出てくる「クレタ島のイダ山(Ida)のブドウ」という意味である。
写真は7月に長野県駒ヶ根市の千畳敷カールで撮った。
学名:Vaccinium vitis-idaea


★やがてくる実りの秋に思い馳せ
 薄紅の花地を見つめ咲く




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八幡草(ヤワタソウ)



八幡草(ヤワタソウ)はユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草である。
本州の東北地方南部から中部地方にかけて分布し、山地の谷沿いなど湿り気の多い場所に生える。
海外では、中国にも分布する。
草丈は30~60センチくらいである。
地下茎は太い。
根際からは長い柄のある1~2枚の葉が生える。
葉の形は円形ないし卵円形で、縁は手のひら状に浅く裂ける。
茎につく葉は小さく、数枚が互い違いに生える(互生)。
開花時期は5~7月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、黄白色の小さな花をいくつかつける。
花弁は5枚で、平開はしない。
萼筒は浅い鐘形である。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は不明とされている。
属名の Peltoboykinia はギリシャ語の「pelto(楯状の)+Boykinia(アラシグサ属)」からきている。
種小名の tellimoides はユキノシタ科の「テリマ属(Tellima)に似た」という意味である。
写真は7月に仙台市野草園で撮った。
学名:Peltoboykinia tellimoides


★薄闇に花も目立たぬ八幡草
 艶のある葉が存在示し





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雌蛭木(メヒルギ)



雌蛭木(メヒルギ)はヒルギ科メヒルギ属の常緑小高木である。
漢字では「雌漂木」とも書く。
鹿児島県の薩摩半島から沖縄にかけて分布し、海岸地帯の海際に生えるマングローブ植物の1つである。
海外では、台湾や中国南部にも分布する。
かつては南アジアやオセアニアに分布するものも含めてカンデリア・カンデル(Kandelia candel)として分類されていたが、2003年に南シナ海より北にあるものはカンデリア・オボバタ(Kandelia obovata)として分離された。
ただし、写真を撮ったつくば植物園ではカンデリア・カンデルを踏襲している。
別名を琉球笄(リュウキュウコウガイ)という。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 3.1, 2001)では軽度懸念(LC)に指定されている。
日本での樹高は5~8メートルくらいである。
幹は直立をする。
樹皮は濃い赤褐色である。
成木は幹の周囲に呼吸根を持ち、干潟の泥地に株立ちする。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で艶があり、葉の先は丸い。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、白い花を10個くらいつける。
花は糸状の5枚の花弁と細長い5枚の萼片をもつ。
花弁は2つに裂け、裂片の先はさらに細く裂ける。
萼片は後ろに反り返る。
花の後には卵形の実をつけ、「胎生種子」を育てる。
属名の Kandelia はインドの現地語(マラヤーラム語)での呼び名(kandel)からきている。
種小名の obovata は「倒卵形の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
3枚目は沖縄県東村の慶佐次地区で撮った。
学名:Kandelia obovata(=Kandelia candel)


★雌蛭木の花はこれかとレンズ寄せ
 マングローブの不思議を思う





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姫萩(ヒメハギ)



姫萩(ヒメハギ)はヒメハギ科ヒメハギ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山野に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
和名の由来は、花が萩(ハギ)に似ていて全体が小形なことからきている。
草丈は10~30センチである。
茎は硬く、つけ根の部分で枝分かれをして地を這い、先で立ち上がる。
全体に毛は生えておらず、紅紫色を帯びる。
葉は長さ1センチくらいの楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先とつけ根は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の縁と葉の裏面の主脈は紅紫色を帯びる。
開花時期は4~7月である。
茎の上部に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、数輪の花をつける。
花の大きさは3~8ミリくらいで、花の色は紅紫色である。
5枚の萼片が花弁のように見える。
そのうちの2枚が大きな卵形で、左右にはり出す。
残る3枚は披針形である。
花弁は筒状になっている。
これは3枚の花弁が合着したものである。
花弁の先は房状となる。
花の後にできる実は円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、広い翼がついている。
属名の Polygala はギリシャ語の「polys(多)+gala(乳)」からきている。この属の1種が乳の分泌をよくすると考えられ名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Polygala japonica


★姫の名がうってつけだよ姫萩は
 小さく咲いて姿やさしく





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瓔珞躑躅(ヨウラクツツジ)



瓔珞躑躅(ヨウラクツツジ)はツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木である。
日本固有種である。
九州の熊本県、大分県、宮崎県に分布し、山地に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
「瓔珞」というのは、仏像の天蓋などにつける垂飾りのことである。
和名の由来は、「瓔珞」に似た花を咲かせる躑躅ということから名づけられた。
樹高は1~3メートルくらいである。
幹はよく枝分かれをする。
葉は長さ4センチくらいの楕円形で、枝先に集まって互い違いに生える(互生)。
葉の質は薄く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の表面や縁には腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
開花時期は5~6月である。
枝先に濃い紅紫色の花が数個ずつ下向きにつく。
花冠は長さ12~14ミリくらいの筒形で、先が浅く4つに裂ける。
花冠の内側には短い毛が密生する。
裂片の縁には腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
萼片は4枚である。
雄しべは8本である。
花糸には毛が生えている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Menziesia はイギリス人の医師で博物学者の「メンジーズ(Archibald Menzies, 1754-1842)さん」の名からきている。バンクーバーへ旅行した際にこの植物の1種を持ち帰った。
種小名の purpurea は「紫色の」という意味である。
写真は5月に川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Menziesia purpurea


★壺形の小さな花が微笑を
 もらすがごとく瓔珞躑躅




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