ミニスカイブルー 秋の花 2012年10月04日 ミニスカイブルー(Mini Skyblue)はヒルガオ科サツマイモ属の一年草である。アメリカ朝顔(アメリカアサガオ)の園芸品種である。基本種の原産地は熱帯アメリカである。別名を西洋朝顔(セイヨウアサガオ)ともいう。花径は3センチくらいと小さいので園芸的にはあまり利用されていないが、最近では選抜種で流通するものも出ている。本種もその1つで、発売元は Thompson & Morgan である。蔓性で茎の長さは1から2メートルになる。葉は葉の先が3つに裂け、互い違いに生える(互生)。開花時期は8~11月である。花冠は漏斗状で、花の色は空色である。花は一日花で、夜に開花し翌日の昼頃まで開いている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。種は有毒である。属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。種小名の hederacea は「キズタ属(Hedera)に似た」という意味である。写真は10月に京都府立植物園で撮った。学名:Ipomoea hederacea 'Mini Skyblue'★花の径小さいけれど元気よく 青を散りばめミニスカイブルーPR
ステビア 秋の花 2012年10月03日 ステビアはキク科ステビア属の多年草である。原産地は南アメリカのパラグアイである。16世紀ころから甘味料として使用されてきたという。日本へは1971年に導入され、甘味料として栽培されている。草丈は50~100センチくらいである。葉はやや先の尖った楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は9~11月である。小さく白い花(頭花)が群がって咲く。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。低カロリー食品で、糖尿病患者用の食品の甘味料として広く利用されている。属名の Stevia はスペインの植物学者「エステベ(P. J. Esteve)さん」の名にからきている。種小名の rebaudiana はパラグアイの薬剤師「レバウディ(Ovidio Rebaudi)さんの」という意味である。写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Stevia rebaudiana★虫たちを群がるように寄せ集め ステビアの花賑わい咲いて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
トラデスカンティア・シラモンタナ 秋の花 2012年10月02日 トラデスカンティア・シラモンタナはツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草である。原産地はメキシコで、乾燥地に生える。流通名は白雪姫(シラユキヒメ)という。草丈は10~30センチくらいである。匍匐性があり、地を這って広がる。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の質は多肉質で、茎や葉には白い軟毛が生える。開花時期は周年である。日本では9~10月くらいに咲く。茎先に淡い紅色の花をつける。花弁と萼片は3枚である。雄しべは6本である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Tradescantia はイギリスの庭師「トラデスカントさん(J. Tradescant)」の名にちなむ。種小名の sillamontana は「(メキシコのモンテレーの)シラー山(Cerro de la Silla)の」という意味である。写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。学名:Tradescantia sillamontana★花だけを見れば見慣れた姿だが 肉厚の葉に漏れるため息花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
唐胡麻(トウゴマ) 秋の花 2012年10月01日 唐胡麻(トウゴマ)はトウダイグサ科トウゴマ属の多年草である。ただし、温帯では一年草として扱われる。原産地は東アフリカである。日本へは古い時代に中国を経由して渡来した。油用植物として利用され、種からとれる蓖麻子油(ひましあぶら)は下剤や印刷インキなどに使われる。ただし種は猛毒でもあるので注意が必要である。草丈は2~3メートルにもなる。茎は中空である。葉は手のひら状に裂け、互い違いに生える(互生)。開花時期は8~10月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花序の上部に雌花、下部に雄花がつく。花の色は黄緑色である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。熟すと緑色から褐色になる。実の色は赤いものもある。別名を蓖麻(ヒマ)という。属名の Ricinus はラテン語の「Ricinus(船ジラミ)」からきている。種子の形が似ているということから名づけられた。種小名の communis は「普通の」という意味である。写真は8月に小石川植物園で撮った。学名:Ricinus communis★どう見てもグロテスクだがそれなりに 役に立つのだ唐胡麻の実は花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
コーラルニンフ 秋の花 2012年09月30日 コーラルニンフ(Coral Nymph)はシソ科アキギリ属の多年草である。紅花サルビア(ベニバナサルビア)の園芸品種である。園芸的には一年草として扱われる。基本種の花の色は紅色だが、本種の色はアプリコット色である。基本種の原産地はメキシコである。草丈は50~100センチくらいである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は5~10月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3センチくらいでサーモンピンクの唇形をした花をつける。花序の長さは15~25センチくらいある。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。種小名の coccinea は「赤い」という意味である。品種名の Coral Nymph は「珊瑚色のニンフ」という意味である。写真は8月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Salvia coccinea 'Coral Nymph'★ネーミング勝っているかなこの花は きれいに見えるコーラルニンフ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|