アリウム・キアネウム 夏の花 2013年08月04日 アリウム・キアネウムはユリ科ネギ属の多年草である。分類体系によってはネギ科とされる。原産地は朝鮮半島、中国である。標高2100~5000メートルの草地や斜面に生える。中国名は「天藍韭」という。英名はダークブルーガーリック(dark blue garlic)である。草丈は10センチから30センチくらいである。根際から生える葉は線形である。開花時期は7月から8月である。茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、藍色ないし紅紫色の花を咲かせる。花序径は4センチくらいである。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Allium はニンニクの古いラテン名である。種小名の cyaneum は「暗い藍色の」という意味である。写真は8月に日光植物園で撮った。同園では「Allium cyneum 北アメリカ」として表示しているが、同園以外では類例がほとんどない。学名:Allium cyaneum★表示とは少し違うが恐らくは この花だろう載せておこうか花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
クレロデンドルム・ウガンデンセ 夏の花 2013年08月03日 クレロデンドルム・ウガンデンセはクマツヅラ科クサギ属(クレロデンドルム属)の蔓性常緑低木である。原産地は東アフリカのウガンダなどである。樹高は1~3メートルくらいである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7~10月くらいである。葉の脇に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径2センチくらいの青紫色の花をたくさんつける。花冠は5つに裂ける。脇につく4枚の裂片の色は淡い。真ん中の裂片は濃い青紫色で内側に巻いて袋状となる。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。英名はブルーバタフライブッシュ(blue butterfly bush)という。属名の Clerodendrum はギリシャ語の「cleros(運命)+dendron(樹木)」に由来する。スリランカにあった同属の2種を「幸運の木」「不運の木」と呼んだことからきている。種小名の ugandense は「ウガンダの」という意味である。写真は10月に神代植物公園で撮った。学名:Clerodendrum ugandense★動きある花の姿が面白い ウガンデンセは蝶舞うごとく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ニコチアナ・ラングスドルフィー 夏の花 2013年07月27日 ニコチアナ・ラングスドルフィーはナス科タバコ属の多年草である。原産地はブラジル、アルゼンチン、パラグアイである。園芸的には一年草として扱われる。イギリスなどで観賞用に栽培されている。草丈は70~120センチくらいである。葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は6から0月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄緑色をした3センチくらいの筒形の花をたくさんつける。花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。全草が有毒なので注意が必要である。属名の Nicotiana はフランスの外交官「ジャン・ニコ(Jean Nicot, 1530-1600)さん」の名からきている。初めてタバコの種子をフランスにもたらしたことから名づけられた。種小名の langsdorffii はロシアのリオデジャネイロ領事「ラングスドルフ(G. I. Langsdorf, 1800's)さんの」という意味である。1820年代にブラジル内部の地域の探検計画を立てた。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Nicotiana langsdorfii★筒形の小さな花が可愛いよ 咲いているかといぶかるほどだ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
グロリオサ・スペルバ 夏の花 2013年07月26日 グロリオサ・スペルバはユリ科キツネユリ属(グロリオサ属)の多年草である。分類体系によってはイヌサフラン科とされる。グロリオサ属は1属1種である。原産地はアフリカの西部で、半蔓性の球根植物である。和名は百合車(ユリグルマ)といい、狐百合(キツネユリ)の別名がある。草丈は100~150センチくらいである。葉は幅の広い線形で大きい。開花時期は6~9月くらいである。1本の花茎に10輪くらいの花をつける。花被片は6枚で、長さが10センチくらいある。色は紅色で、つけ根の部分と縁に黄色の覆輪が入る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。全草に有毒アルカロイドのコルヒチンを含む。属名の Gloriosa はラテン語の「gloriosus(見事な)」からきている。種小名の superba は「気高い」という意味である。写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Gloriosa superba★色合いも花の姿も変わってる 面白いよねアフリカの花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
天狗鍬形(テングクワガタ) 夏の花 2013年07月25日 天狗鍬形(テングクワガタ)はゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草である。分類体系によってはオオバコ科とされる。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の湿った草地や林の縁などに生える。海外では、北半球の亜寒帯に広く分布する。和名の由来は、長い雄しべを天狗の鼻にたとえたものである。「鍬形」の名は、実につく萼を兜飾りの鍬形にたとえたものである。別名を這い鍬形(ハイクワガタ)という。草丈は10~20センチくらいである。茎の下部は地を這って広がる。葉は長さ7~15ミリくらいの楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉には柄はなく、葉の先は丸い。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)はほとんどない。上部の葉は互い違いに生える(互生)。開花時期は6~8月である。茎の上部に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径5~7ミリくらいの淡い青紫色の花を疎らにつける。花冠は4つに裂けて皿形に開く。下の1枚の裂片がやや小さく、色も薄い。花冠の内側には濃い紫色の筋が入る。萼片は4枚、雄しべは2本、雌しべは1本である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Veronica は聖者ベロニカに捧げられた名である。種小名の serpyllifolia は「イブキジャコウソウのような葉の」という意味である。亜種名の humifusa は「地面に広がった」という意味である。写真は6月に上高地で撮った。学名:Veronica serpyllifolia subsp. humifusa★縦縞の花の模様がチャーミング 小さいけれど天狗鍬形花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|