八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ) 四季咲きの花 2012年02月08日 八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)はシソ科ヤエヤマスズコウジュ属の多年草である。カキドオシ属とする場合もある。与那国島や久米島、沖縄本島などの固有種である。特に与那国島に多く、海岸近くの岩上に生える。海外では、台湾にも分布する。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は10センチから40センチくらいである。茎は枝分かれをして地を這って広がる。茎には溝があり、白い毛がたくさん生える葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の質はやや多肉質で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。自生地での開花時期はほぼ周年である。ピークは2月から4月である。上部の葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした唇形の花をつける。花冠は長さが10ミリから13ミリで、下唇は3つに裂ける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。属名の Suzukia は「鈴木さんの」という意味だと思われるがはっきりしない。種小名の luchuensis は「琉球の」という意味である。写真は6月につくば植物園で撮った。学名:Suzukia luchuensis(=Glechoma luchuensis)★花だけを見ればなるほど垣通し 色鮮やかな南国生まれ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR