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八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)

八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)

八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)はシソ科ヤエヤマスズコウジュ属の多年草である。
カキドオシ属とする場合もある。
与那国島や久米島、沖縄本島などの固有種である。
特に与那国島に多く、海岸近くの岩上に生える。
海外では、台湾にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10センチから40センチくらいである。
茎は枝分かれをして地を這って広がる。
茎には溝があり、白い毛がたくさん生える
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質はやや多肉質で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期はほぼ周年である。
ピークは2月から4月である。
上部の葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色をした唇形の花をつける。
花冠は長さが10ミリから13ミリで、下唇は3つに裂ける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Suzukia は「鈴木さんの」という意味だと思われるがはっきりしない。
種小名の luchuensis は「琉球の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Suzukia luchuensis(=Glechoma luchuensis)


★花だけを見ればなるほど垣通し
 色鮮やかな南国生まれ


八重山鈴香需(ヤエヤマスズコウジュ)

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