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木立狐の孫(キダチキツネノマゴ)



木立狐の孫(キダチキツネノマゴ)はキツネノマゴ科キツネノマゴ属の多年草である。
中国の南部、フィリピン、インドネシア、ニューギニア、インドシナ半島、マレー半島、インド、パキスタンなどに分布する。
現地名からきたガンダルサの名で表示するところもある。
草丈は80センチから150センチくらいである。
茎は木質化し低木状となる。
葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の表面には銀緑色や乳白色の線状の紋様が入る。
開花時期は12月から5月である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色ないし白色の唇形をした花をつける。
花には紫色の斑点が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、花穂の形を孫狐のしっぽに見立てたもので、木質化することからつけられた。
葉は薬用とされ、気管支炎や喉の感染症、リュウマチなどに薬効がある。
ただし、アルカロイドなどを含むので有毒植物でもある。
属名の Justicia はスコットランドの植物学者「ジャスティス(James Justice, 1730-1763)さん」の名からきている。
種小名の gendarussa はニューギニアでの現地語(gandarusa)からきている。
写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Justicia gendarussa(syn. Gendarussa vulgaris)

★注目を集めているよガンダルサ
 病に効くし葉もきれいだね




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ナルキッスス・ロミエウクシー



ナルキッスス・ロミエウクシーはヒガンバナ科スイセン属の多年草である。
原産地は北アフリカである。
モロッコのアトラス山脈に分布する。
ナルキッスス・カンタブリクス(Narcissus cantabricus)の近縁種である。
草丈は20センチくらいである。
葉は針状である。
開花時期は12~2月である。
花径は3センチくらいである。
花の色はクリーム色や黄色である。
副花冠が横に開いて大きいのが特徴である。
また、雄しべが副花冠より先に飛び出している。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Narcissus はギリシャ神話の青年の名からきている。泉に映った自分の姿に恋して死に、その後にこの花が咲き出した。
種小名の romieuxii はロンドン自然史博物館の植物収集家「ロミュー(Henri Auguste Romieux, 1857-1937)さんの」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Narcissus romieuxii


★優しげな花の形が目を奪う
 北アフリカの山に咲く花




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桃色凌霄(モモイロノウゼン)



桃色凌霄(モモイロノウゼン)はノウゼンカズラ科タベブイア属の常緑高木である。
原産地はメキシコ、ベネズエラ、エクアドルなどである。
エルサルバドルでは国花とされている。
学名のタベブイア・ロセアで示すものもある。
樹高は10~30メートルくらいである。
葉は手のひら状の複葉で、向かい合って生える(対生)。
小葉は長い楕円形で、5枚で1セットとなるる
葉の質は角質で先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は1~3月くらいである。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、ピンクの漏斗状の花をつける。
花冠は長さが6~8センチで、先は5つに裂ける。
花の後にできる実は円筒形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Tabebuia はブラジルでの現地名からきている。
種小名の rosea は「バラ色の」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Tabebuia rosea


★皺皺でピンクの花が可愛いよ
 高い樹に咲く桃色凌霄




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エリア・ロセア



エリア・ロセアはラン科エリア属の多年草である。
エリア属はアジアの熱帯・亜熱帯地方に広く分布する。
400種以上があり、着生種が多い。
本種の原産地は中国である。
広東省、海南島、香港に分布し、標高500~1300メートルの森の中の樹木に生える着生種である。
草丈は20~25センチくらいである。
葉は長い披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は冬から春である。
花径は2センチくらいである。
花の色は淡いピンクで、下向きに咲く。
唇弁は朱色である。
香りはない。
属名の Eria はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛の生える種類が多いことから名づけられた。
種小名の rosea は「バラ色の」という意味である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Eria rosea


★この次は生きのいい花撮りたいな
 日本であまり見かけないから





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シクラメン・ペルシクム



シクラメン・ペルシクムはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。
属名の読み方は「キクラメン」とするものもある。
原産地は地中海沿岸地方の東部である。
サンマリノ共和国の国花とされている。
園芸品種のシクラメンは本種から改良されたものが多い。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
現在では、鉢植え植物のトップクラスに成長している。
和名は篝火花(カガリビバナ)という。
また、別名を豚の饅頭(ブタノマンジュウ)という。
いずれの名称も、あまり用いられていない。
草丈は10センチから30センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、心臓形である。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は10月から4月くらいである。
花径3、4センチの白やピンクの花を咲かせる。
花弁は捩れる。
原種は園芸品種とはだいぶ趣が異なる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけられた名である。
種小名の persicum は「ペルシャの」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Cyclamen persicum


★この花が園芸種の親なのか
 違いはどことペルシクム見る




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