パンジー 冬の花 2014年12月28日 パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。本来は多年草だが、日本では一年草として扱われる。園芸名として三色菫(サンシキスミレ)の名が用いられる場合もある。園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。草丈は10~30センチくらいである。葉は楕円形やハート形などで、互い違いに生える(互生)。開花時期は11~5月くらいである。花径は4~12センチくらいである。花弁数は5枚である。花の色や模様は多様で、八重咲きのものもある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。なお、日本ではパンジーの小輪多花性の品種をビオラと呼んでいるが、両者の区別は曖昧である。そのため、パンジー・ビオラとして並列に扱われることも多い。花言葉は「物思い」である。属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。品種名はブルーフラッシュである。花弁の縁が青紫色で真ん中が淡くなり、黒いブロッチが入る。ブロッチの周りの色はごく淡いクリーム色から黄色まで個体差がある。花径は8センチくらいである。サカタのタネから発売されているLRアリルシリーズのユニークカラー系である。LRとはロングラン(Long Run)を略したもので、長期間咲くことから名づけられた。学名:Viora x wittrockkiana★物思いしているように見えないね 寒さものかは弾けるように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
矮性冬至(ワイセイトウジ) 冬の花 2014年03月26日 梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。中国原産で、日本へは古代に渡来した。矮性冬至(ワイセイトウジ)はその園芸品種の1つである。冬至梅(トウジバイ)の仲間で矮鶏野梅(チャボヤバイ)の別称もある矮性品種である。樹高は3メートルから6メートルくらいである。枝は細い。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は12月から2月である。早咲きの品種である。野梅系・野梅性の白い一重咲きの中輪(花径20ミリから25ミリ)である。萼の色は茶色である。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の mume は「梅」のことである。写真は3月に小石川植物園で撮った。学名:Prunus mume 'Waisei-touji'★盆栽に向いているんだ地味だけど 味わいのある姿に重み花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ベゴニア・パルミフォリア 冬の花 2014年03月08日 ベゴニア・パルミフォリアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草である。ベゴニア属は世界に2000種くらいが分布する。日本にも中国原産だが野生化した秋海棠(シュウカイドウ:Begonia grandis)が生育するので、属名の和名をシュウカイドウ属という。本種の原産地はブラジルである。木立性ベゴニアといわれるものの1つである。異名をベゴニア・レニフォルミス(Begonia reniformis)という。草丈は90センチから120センチくらいである。茎は太く、赤い毛が生えている。茎の下部につく腎形の葉は大きく葡萄(ブドウ)に似ていて、手のひら状に裂ける。開花時期は冬から春である。茎先に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、花径1センチから2センチの小さな白い花をつける。花被片は4枚である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Begonia はフランス人でフランス領アンティル諸島の総督だった「ベゴン(Michel Begon, 1638-1710)さん」の名からきている。ベゴニアの仲間数種をヨーロッパに紹介した。種小名の palmifolia は「手のひら状の葉の」という意味である。写真は2月に北大植物園で撮った。学名:Begonia palmifolia(syn. Begonia reniformis)★ベゴニアの原種見るのは面白い 花だけ見てもわからぬけれど花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アロエ・プリカティリス 冬の花 2014年01月30日 アロエ・プリカティリスはユリ科アロエ属の常緑低木である。分類体系によっては(APGIII)ススキノキ科とされる。南アフリカのケープ地方の南西部に分布する。山地の砂礫地に生える多肉植物である。英名はファン・アロエ(fan aloe)という。ファンは扇のことである。園芸名は乙姫の舞扇(オトヒメノマイオウギ)という。草丈は3~5メートルくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、規則的に広がる。葉の色は灰緑色で先は尖らず、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は2月くらいである。オレンジ色をした長さ5センチくらいの筒状の花を垂れ下げる。花被片は6枚、雄しべも6本である。属名の Aloe は、アラビア語の「alloeh(苦味のある)」からきている。葉に苦い汁液があることから名づけられた。種小名の plicatilis は「折り畳まれた」という意味である。写真は3月につくば植物園で撮った。学名:Aloe plicatilis★木質のアロエはとても珍しい 舞姫思わす姿やさしく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エピデンドルム・ケントラデニウム 冬の花 2014年01月20日 エピデンドルム・ケントラデニウムはラン科エピデンドルム属の多年草である。エピデンドルム属はカトレアの近縁種で、中南アメリカに1000種くらい分布する着生種である。属名の読み方は「エピデンドラム」とするものもある。分類の仕方によってはオエルステデラ属(Oerstedella)とされることもある。本種の原産地は中央アメリカである。ニカラグア、コスタリカ、パナマに分布し、標高1300~1500メートルくらいの湿った森の樹上に生える。種小名の読み方は「セントラデニウム」とするものもある。草丈は20~50センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は冬から春である。花径2センチくらいの花を3~5輪くらいつける。花の色は濃いピンクである。桜姫千鳥(サクラヒメチドリ)という流通名もあるようである。属名の Epidendrum はギリシャ語の「epi(上) + dendron(木)」からきている。着生種であることを示すために名づけられた。種小名の centradenium はギリシャ語の「centron(真ん中) + aden(大きい)」からきている。写真は1月に新宿御苑で撮った。学名:Epidendrum centradenium(syn. Oerstedella centradenia)★この地区の蘭の分類難しい 日本だけしか通じぬ名前も花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|