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パンジー



パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。
本来は多年草だが、日本では一年草として扱われる。
園芸名として三色菫(サンシキスミレ)の名が用いられる場合もある。
園芸品種の数は数千とも言われ、膨大である。
草丈は10~30センチくらいである。
葉は楕円形やハート形などで、互い違いに生える(互生)。
開花時期は11~5月くらいである。
花径は4~12センチくらいである。
花弁数は5枚である。
花の色や模様は多様で、八重咲きのものもある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
なお、日本ではパンジーの小輪多花性の品種をビオラと呼んでいるが、両者の区別は曖昧である。
そのため、パンジー・ビオラとして並列に扱われることも多い。
花言葉は「物思い」である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の wittrockkiana はスウェーデン人の植物学者「ウィットロック(Veit Brecher Wittrock, 1839-1914)さんの」という意味である。
写真は12月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
品種名はブルーフラッシュである。
花弁の縁が青紫色で真ん中が淡くなり、黒いブロッチが入る。ブロッチの周りの色はごく淡いクリーム色から黄色まで個体差がある。
花径は8センチくらいである。
サカタのタネから発売されているLRアリルシリーズのユニークカラー系である。
LRとはロングラン(Long Run)を略したもので、長期間咲くことから名づけられた。
学名:Viora x wittrockkiana

★物思いしているように見えないね
 寒さものかは弾けるように




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矮性冬至(ワイセイトウジ)



梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
中国原産で、日本へは古代に渡来した。
矮性冬至(ワイセイトウジ)はその園芸品種の1つである。
冬至梅(トウジバイ)の仲間で矮鶏野梅(チャボヤバイ)の別称もある矮性品種である。
樹高は3メートルから6メートルくらいである。
枝は細い。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は12月から2月である。
早咲きの品種である。
野梅系・野梅性の白い一重咲きの中輪(花径20ミリから25ミリ)である。
萼の色は茶色である。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の mume は「梅」のことである。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Prunus mume 'Waisei-touji'

★盆栽に向いているんだ地味だけど
 味わいのある姿に重み




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ベゴニア・パルミフォリア



ベゴニア・パルミフォリアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草である。
ベゴニア属は世界に2000種くらいが分布する。
日本にも中国原産だが野生化した秋海棠(シュウカイドウ:Begonia grandis)が生育するので、属名の和名をシュウカイドウ属という。
本種の原産地はブラジルである。
木立性ベゴニアといわれるものの1つである。
異名をベゴニア・レニフォルミス(Begonia reniformis)という。
草丈は90センチから120センチくらいである。
茎は太く、赤い毛が生えている。
茎の下部につく腎形の葉は大きく葡萄(ブドウ)に似ていて、手のひら状に裂ける。
開花時期は冬から春である。
茎先に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、花径1センチから2センチの小さな白い花をつける。
花被片は4枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Begonia はフランス人でフランス領アンティル諸島の総督だった「ベゴン(Michel Begon, 1638-1710)さん」の名からきている。ベゴニアの仲間数種をヨーロッパに紹介した。
種小名の palmifolia は「手のひら状の葉の」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
学名:Begonia palmifolia(syn. Begonia reniformis)

★ベゴニアの原種見るのは面白い
 花だけ見てもわからぬけれど




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アロエ・プリカティリス



アロエ・プリカティリスはユリ科アロエ属の常緑低木である。
分類体系によっては(APGIII)ススキノキ科とされる。
南アフリカのケープ地方の南西部に分布する。
山地の砂礫地に生える多肉植物である。
英名はファン・アロエ(fan aloe)という。
ファンは扇のことである。
園芸名は乙姫の舞扇(オトヒメノマイオウギ)という。
草丈は3~5メートルくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、規則的に広がる。
葉の色は灰緑色で先は尖らず、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は2月くらいである。
オレンジ色をした長さ5センチくらいの筒状の花を垂れ下げる。
花被片は6枚、雄しべも6本である。
属名の Aloe は、アラビア語の「alloeh(苦味のある)」からきている。葉に苦い汁液があることから名づけられた。
種小名の plicatilis は「折り畳まれた」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Aloe plicatilis

★木質のアロエはとても珍しい
 舞姫思わす姿やさしく




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エピデンドルム・ケントラデニウム



エピデンドルム・ケントラデニウムはラン科エピデンドルム属の多年草である。
エピデンドルム属はカトレアの近縁種で、中南アメリカに1000種くらい分布する着生種である。
属名の読み方は「エピデンドラム」とするものもある。
分類の仕方によってはオエルステデラ属(Oerstedella)とされることもある。
本種の原産地は中央アメリカである。
ニカラグア、コスタリカ、パナマに分布し、標高1300~1500メートルくらいの湿った森の樹上に生える。
種小名の読み方は「セントラデニウム」とするものもある。
草丈は20~50センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は冬から春である。
花径2センチくらいの花を3~5輪くらいつける。
花の色は濃いピンクである。
桜姫千鳥(サクラヒメチドリ)という流通名もあるようである。
属名の Epidendrum はギリシャ語の「epi(上) + dendron(木)」からきている。着生種であることを示すために名づけられた。
種小名の centradenium はギリシャ語の「centron(真ん中) + aden(大きい)」からきている。
写真は1月に新宿御苑で撮った。
学名:Epidendrum centradenium(syn. Oerstedella centradenia)

★この地区の蘭の分類難しい
 日本だけしか通じぬ名前も




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