クリヌム・ペデュンクラツム 冬の花 2015年12月06日 クリヌム・ペデュンクラツムはヒガンバナ科ハマオモト属(クリヌム属)の常緑多年草である。クリヌム属は世界の熱帯・亜熱帯地域などに180種くらいが分布する。日本にも浜万年青(ハマオモト)などが分布し、属名の和名をハマオモト属という。本種の原産地はオーストラリア、ニューギニア、南太平洋諸島などで、湿地に生える。英名はスワンプリリー(swamp lily)やリバーリリー(river lily)である。浜万年青(ハマオモト)の近縁種で、分類の仕方によっては変種同士とされる。草丈は2メートルから3メートルくらいである。17)根際から生える葉は広い線形で、厚みと艶がある。葉は幅が15センチ、長さが2メートルに達するものもある。開花時期は11月から3月である。太い花茎の先に花径10センチくらいの白い花を10輪から25輪くらい開く。6枚の花被片は細長く、そり返っている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。全草にアルカイドを含み有毒である。写真は園芸品種のフェスティブ(Festive)で、葉が斑入りとなるのが特徴である。属名の Crinum はギリシャ語の「krinon(ユリ)」からきている。花の姿がユリによく似ていることから名づけられた。種小名の pedunculatum は「花柄のある」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。学名:Crinum pedunculatum(syn. Crinum asiaticum var. pedunculatum)★浜木綿と似ているけれど大形だ ムード満点熱帯育ち花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ステノコリネ・ラケモサ 冬の花 2015年02月21日 ステノコリネ・ラケモサはラン科ステノコリネ属の多年草である。ステノコリネ属はブラジルに10種くらいが分布する着生種である。分類の仕方によってはビフレナリア属(Bifrenaria)に含められる場合もある。ビフレナリア属は中南アメリカに20種くらいが分布する。本種の原産地はブラジルで、大西洋側の熱帯雨林に生える着生種である。草丈は10センチから20センチくらいである。偽鱗茎は扁平な卵形である。葉は披針形(笹の葉のような形)で、1枚だけ生える。開花時期は冬である。湾曲した茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径2センチくらいの黄緑色の花を5輪から10輪くらいつける。花は平開をする。属名の Stenocoryne はギリシャ語の「steno(幅の狭い)+koryne(こん棒)」からきている。種小名の racemosa は「総状花序の」という意味である。写真は12月に新宿御苑で撮った。学名:Stenocoryne racemosa★ブラジルの熱帯雨林にひっそりと 咲くのだろうね渋い色して花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
レリア・ゴウルディアナ 冬の花 2015年02月15日 レリア・ゴウルディアナはラン科レリア属の多年草である。属名の読み方はラエリアとするものもある。レリア属はメキシコからブラジルにかけて50種ほどが分布し、樹木や岩肌にへばりつく着生種ないし岩生種である。カトレア属に非常に近い仲間である(ブラジル原産のものは2009年からカトレア属に統合された)。また、属間交雑により多くの園芸品種が生み出されている。本種の原産地はメキシコ南部のイダルゴ州(Hidalgo)である。標高1500メートルくらいの山地に生える。草丈は60から90センチくらいである。葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は11月から1月である。花茎を伸ばし10輪くらいの花をつける。花の色は濃い紅紫色である。唇弁には濃い紫色や黄色の模様が入る。花径は8センチくらいあり、よい香りがする。属名の Laelia は古代ローマの女神の名からきている。種小名の gouldiana はアメリカの資本家「グールド(Gould, 1800's)さんの」という意味である。写真は12月に新宿御苑で撮った。学名:Laelia gouldiana★鮮やかな紅に思わず身も踊る ゴウルディアナは華やぎ咲いて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
デンドロキルム・コンバラリーフォルメ 冬の花 2015年02月14日 デンドロキルム・コンバラリーフォルメはラン科デンドロキルム属の多年草である。デンドロキルム属は熱帯アジアを中心に150種ほどが分布する着生種である。本種の原産地はフィリピンである。標高300メートルから900メートルの日陰に生える着生種である。草丈は20センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は12~2月である。花茎を垂れ下げて、花径8ミリくらいの小さな花を50輪くらいつける。花の色は淡い朱色である。撮影地によっては名前をデンドロキルム・コンバラリアエフォルメ・ミノル(Dendrochilum convallariaeforme var. minor)としているが、同じもののようである。属名の Dendrochilum はギリシャ語の「dendron(樹)+ cheilos(唇弁)」からきている。種小名の convallariiforme はの「スズラン属(Convallaria)のような外形の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Dendrochilum convallariiforme(syn. Dendrochilum convallariaeforme var. minor)★ネックレス垂らしたような咲き方に 思わず微笑む小人の世界花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
リカステ・スキネリ 冬の花 2015年02月11日 リカステ・スキネリはラン科リカステ属の多年草である。リカステ属はメキシコからペルー、ボリビアにかけて30種くらいが分布する。多くが高地に分布し、地生種と着生種がある。リカステ・スキネリはメキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルなどに分布し、標高1200メートルから1800メートルの森に生える着生種である。グアテマラでは国花とされている。異名をリカステ・ビルギナリスという。草丈は15センチから30センチくらいである。葉は長い楕円形で襞が入る。開花時期は秋から冬である。茎先に花径10センチから15センチくらいの大きな花を1輪ずつつける。花の色は白やピンクである。リカステ属は大きな萼片が3方向に開くのが特徴である。唇弁には紅紫色の斑紋が入る。花はよい香りがする。属名の Lycaste はギリシャ神話に登場するトロイ王の娘「リカステ(Lycaste)」の名からきている。種小名の skinneri はイギリス人のラン収集家「スキナー(George Ure Skinner, 1804-1867)さんの」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Lycaste skinneri(syn. Lycaste virginalis)★大輪のスキネリの花豪華だね 今度はみたいまだ若い花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|