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大雪の花(オオユキノハナ)

大雪の花(オオユキノハナ)

大雪の花(オオユキノハナ)はヒガンバナ科マツユキソウ属(ガランツス属)の多年草である。
原産地はバルカン半島からトルコにかけてである。
スノードロップ(snowdrop)と呼ばれるものの1つである。
別に待雪草(マツユキソウ:Galanthus nivalis)にもこの名称が用いられる。
大待雪草(オオマツユキソウ)の名も充てられるが、スノーフレーク(Leucojum aestivum)にも同じ名前があるので紛らわしい。
草丈は15センチから20センチくらいである。
根際から生える葉はへら形である。
開花時期は1月から3月である。
花茎の先に白い花を下向きにつける。
花被片は6枚である。
花被片のつけ根の部分は緑色である。
また、内花被片(短い花被片)には緑色の模様が入る。
属名の Galanthus はギリシャ語の「gala(ミルク)+ anthos(花)」からきている。
種小名の elwesii はイギリス人の植物採集家「エルウェイズ(J.H.Elwes)さんの」という意味である。本種をトルコで採取してイギリスに紹介した。
写真は1月につくば植物園で撮った。
学名:Galanthus elwesii


★早々と花を開いた妖精さん
 霜にご注意大雪の花


大雪の花(オオユキノハナ)

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カメリア・ロサエフロラ

カメリア・ロサエフロラ

カメリア・ロサエフロラはツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
原産地は中国である。
1850年代に中国からイギリスへ渡った。
種小名の読み方は「ロゼフローラ」や「ロシフローラ」なども見られる。
中国名は「玖瑰連蕊茶」である。
樹高は1メートルくらいである。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の色は緑色ないし黄緑色で、艶はあまりない。
開花時期は1月から3月くらいである。
花径3、4センチの濃い桃色の小さな花をつける。
花の形はラッパ状である。
花弁数は6枚から9枚くらいである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
多くの園芸品種交配親となっている。
属名の Camellia は17世紀のチェコスロバキアの宣教師「G.J.Kamell」の名にちなむ。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の rosaeflora は「バラのような花の」という意味である。
写真は1月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia rosaeflora


★愛らしい色と形に笑み洩れる
 ロサエフロラは乙女のようで


カメリア・ロサエフロラ

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編目耳掻草(アミメミミカキグサ)

編目耳掻草(アミメミミカキグサ)

編目耳掻草(アミメミミカキグサ)はタヌキモ科タヌキモ属の多年草である。
インドスリランカに分布し、湿地に生える食虫植物である。
草丈は5センチから10センチくらいである。
葉は線形で先が曲がる。
葉の形が耳掻きにたとえられている。
開花時期は冬~春である。
温度が合えば周年開花をする。
花径は5ミリくらいで、淡い紅紫色をしている。
花の形は半球形で、唇弁に網目状の模様が入るのが特徴である。
後ろに伸びる距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は弓状である。
花茎のつけ根にある補虫嚢で小動物を捕まえる。
学名のウトリクラリア・レティクラタで表示するものもある。
属名の Utricularia は「utriculus(小気胞)」からきている。小さい捕虫嚢のあるという意味。
種小名の reticulata には「網状の」という意味がある。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Utricularia reticulata


★小悪魔と呼ばれようとも構わない
 生きる術なら任せておいて


編目耳掻草(アミメミミカキグサ)

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房咲き水仙(フサザキスイセン)

房咲き水仙(フサザキスイセン)

房咲き水仙(フサザキスイセン)はヒガンバナ科スイセン属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
日本水仙(ニホンズイセン)の基本種である。
唐の時代より前にシルクロードを経由して中国に伝わった。
日本へは中国を経由して渡来し、暖地の海岸近くに野生化している。
イギリス王立園芸協会の分類ではタゼッタ水仙(タゼッタスイセン)とされている。
タゼッタ(tazetta)はイタリア語に由来し「小型のコーヒーカップ」を意味する。
花の形を譬えたものである。
草丈は20センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は平らな線形で、時計回りにねじれる。
開花時期は12月から4月くらいである。
茎先に白い花を房状につける。
副花冠は小さな杯状で白い。
日本水仙(ニホンズイセン)の場合、副花冠は黄色い。
根茎等にリコリンを含み有毒である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Narcissus tazetta


★絹の道たどりはるばる東方へ
 伝わりし花冬を彩り


房咲き水仙(フサザキスイセン)

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バンクシア・エリキフォリア

バンクシア・エリキフォリア

バンクシア・エリキフォリアはヤマモガシ科バンクシア属の常緑小高木である。
原産地はオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州である。
英名はヒースバンクシア(health banksia)という。
樹高は3~7メートルくらいである。
葉は線形である。
葉の表面は暗い緑色、裏面は灰白色である。
日本での開花時期は1月から2月である。
原産地では周年開花をする。
長い円筒形のブラシのような穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、橙色の花をつける。
長く飛び出しているのは花柱雌しべの一部で柱頭子房とをつなぐ部分)である。
花被片が4枚あり、それぞれに雄しべが1本ずつつく。
花の後にできる実は木質の袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
松かさのようになり、種子は硬い殻の中にとどまって山火事を待つという。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Banksia ericifolia


★不思議さは並みではないねバンクシア
 ブラシのような花に見とれて


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