エピブラスツス・アウリクラツス 冬の花 2011年12月21日 エピブラスツス・アウリクラツスはラン科エピブラスツス属の常緑多年草である。ニューギニア島に分布する着生種である。エピブラスツス属は全体で22種という小さい属で、ニューギニアやフィリピンに分布する。本種の草丈は50センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は冬である。花の色はコーラルピンクである。属名の Epiblastus はギリシャ語の「epiblastos(芽を出す)」からきている。種小名の auriculatus は「耳形の」という意味である。写真は12月につくば植物園で撮った。学名:Epiblastus auriculatus★分厚くてとても大きな葉が目立つ エピブラスツスは熱帯の花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
キルタンツス・マッケニー 冬の花 2011年12月20日 キルタンツス・マッケニーはヒガンバナ科キルタンツス属の多年草である。原産地は南アフリカのナタール地方である。キルタンツス属は南アフリカにおよそ50種が分布し、海岸などに生える。日本へは明治時代の後期に渡来した。いま日本で流通しているものは、ほとんどが園芸品種という。草丈は20~30センチくらいである。根際から生える葉は線形で、灰白色を帯びる。開花時期は1~4月くらいである。茎先から細長い筒状の花を数輪下向きにつける。花冠の先は6つに裂けている。黄花品種の他に、乳白色、ピンク、淡いピンクなどのものがある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Cyrtanthus はギリシャ語の「kyrtos(曲がった)+anthos(花)」からきている。種小名の mackenii は南アフリカのナタール地方の植物収集家「マーク・マケン(Mark J. McKen)さんの」という意味である。上の写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。下の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Cyrtanthus mackenii★不思議なる花の形で手招いて キルタンツスはどこへいざなう☆薄紅の小さな笛を吹き鳴らし 夕日に染まるキルタンツスは花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
御柳梅(ギョリュウバイ) 冬の花 2011年12月19日 御柳梅(ギョリュウバイ)はフトモモ科ネズモドキ属の常緑低木である。原産地はニュージーランドやオーストラリアのタスマニア地方である。ニュージーランドの国花でもある。葉の形が御柳(ギョリュウ)に似て「梅」のような花を咲かせるというのが名の由来である。樹高は3~5メートルくらいである。枝には棘がある。葉は長さ1~2センチの幅の広い線形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は鋭く尖り、赤味がかっていて、よい香りがする。英名はティーツリー(tea tree)だが、これはお茶の代わりに飲用したことからついた名である。蜂蜜の蜜源ともなっている。開花時期は11~5月くらいである。花径は1~2センチで、5弁花である。雄しべは5本である。花の色は赤、ピンク、白などがあり、一重咲きと八重咲きがある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Leptospermum はギリシャ語の「leptos(細長い)+spermum(種子)」からきている。種小名の scoparium は「箒状の」という意味である。写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Leptospermum scoparium★愛らしい花が笑顔を振りまいて 異国の香り御柳梅咲く植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
無人小小ん坊(ムニンシャシャンボ) 冬の花 2011年12月15日 無人小小ん坊(ムニンシャシャンボ)はツツジ科スノキ属の常緑低木である。小笠原諸島の固有種である。日当たりの良い尾根や斜面に生える。苔桃(コケモモ)などに近い仲間である。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。樹高は1~2メートルである。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は12~3月くらいである。枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い鐘状の小さな花をたくさんつける。花の形は細長く、先は小さく5つに裂ける。実は球形の液果(水分が多く柔らかい果皮をもつ果実)で、黄緑色から暗い紫色に熟する。食べると甘いが、あまり結実はしないという。属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。種小名の boninense は「無人島の(小笠原の)」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Vaccinium boninense★尖んがった花がとっても可愛いよ もうすぐ開く無人小小ん坊花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
淡雪エリカ(アワユキエリカ) 冬の花 2011年12月09日 淡雪エリカ(アワユキエリカ)はツツジ科エリカ属の常緑小低木である。原産地は南アフリカのケープ地方である。学名のエリカ・スパルサで表示するものもある。樹高は30~50センチくらいである。葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。開花時期11~2月くらいである。枝先に広い鐘形の小さな桃色の花を3つずつつける。花の様子は蛇の目エリカ(ジャノメエリカ)に似ているが、それよりも小さく粟粒のようである。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Erica の語源はギリシャ語の「エレイケー=砕く」からきている。エリカに胆石を砕く薬効があると思われていたことによる。種小名の sparsa は「疎らな」という意味である。写真は1月に千葉市花の美術館で撮った。学名:Erica sparsa★つけられた名前はあまりそぐわぬが 乙女のような淡雪エリカ花図鑑植物図鑑