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尖り葉椿(トガリバツバキ)

尖り葉椿(トガリバツバキ)

尖り葉椿(トガリバツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
原産地は中国の南部で、雲南省などの標高400~1000メートルの山の斜面に生える。
中国名は「尖葉山茶」である。
学名からカメリア・クスピダータとする場合もある。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は長さ3~9センチの楕円形で、先は尾状に尖る。
開花時期は1~3月くらいである。
花の色は白く、花径は20~25ミリくらいと小さい。
花びらの数は6~7枚である。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
油料植物とされる。
また、多くの交雑種の交配親となっている。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。
写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia cuspidata


★尖った葉個性に満ちたその姿
 花は小さくたくさんついて


尖り葉椿(トガリバツバキ)

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雀斑草(ソバカスソウ)

雀斑草(ソバカスソウ)

雀斑草(ソバカスソウ)はキツネノマゴ科ヒポエステス属の常緑多年草である。
原産地はマダガスカル島である。
草丈は10~40センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
緑色の葉に白や赤、ピンクの斑が入る。
その様子を「雀斑」に見立てたのが名の由来である。
開花時期は10~3月くらいである。
葉の脇から花茎を出し、白や紅紫色の小さな花をつけるが、主に観葉植物とされる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
学名のヒポエステス・フィロスタキアで表示をするところもある。
属名の Hypoestes はギリシャ語の「hypo(下)+estia(家)」からきている。萼が苞に被われた花の形から名づけられた。
種小名の phyllostachya は「葉状の穂の」という意味である。
写真は11月に新宿御苑で撮った。
学名:Hypoestes phyllostachya


★緑葉にきれいな模様点々と
 雀斑草の不思議な魅力


雀斑草(ソバカスソウ)

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セイロン弁慶(セイロンベンケイ)

セイロン弁慶(セイロンベンケイ)

セイロン弁慶(セイロンベンケイ)はベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)の常緑多年草である。
原産地は南アフリカである。
現在では熱帯・亜熱帯地域に広く帰化している。
日本でも、西南諸島や小笠原諸島に帰化している。
草丈は100~150センチくらいである。
多肉植物で、葉は単葉であるが成長すると羽状複葉になる。
開花時期は12~1月である。
長さ30~70センチの円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、緑白色ないし橙色の鐘形の花を垂れ下がらせる。
葉を切り取って表向きにしておくと、葉脈の端から新しい芽が出る。
そこから、葉から芽(ハカラメ)という園芸名もつけられている。
別名を灯籠草(トウロウソウ)という。
属名の Kalanchoe は、中国名の「加籃菜」の音に由来するという説がある。
種小名の pinnata は「羽状の」という意味である。
写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Kalanchoe pinnata


★地味だけどとても変わった性質(たち)がある
 セイロン弁慶温室に咲き


セイロン弁慶(セイロンベンケイ)

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蠍蘭(サソリラン)

蠍蘭(サソリラン)

蠍蘭(サソリラン)はラン科アラクニス属の多年草である。
原産地はインドネシアのカリマンタン島である。
標高600~800メートルの森の中に生える着生種である。
学名のアラクニス・ロンギセパラで表示するものもある。
草丈は1メートルくらいである。
葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は冬から春である。
花茎を垂らし、花径3~4センチの花を疎らにつける。
花の色は黄緑色に赤茶色が交じる。
赤茶色の長い萼片をしっぽに見立てている。
属名の Arachnis はギリシャ語の「arakhne(クモ)」からきている。
種小名の longisepala は「長い萼片の」という意味である。
写真は1月につくば植物園で撮った。
学名:Arachnis longisepala


★名の勝った気がせぬでもない蠍蘭
 ニックネームも役に立つよう


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エンキクリア・フラグランス

エンキクリア・フラグランス

エンキクリア・フラグランスはラン科エンキクリア属の多年草である。
分類の仕方によっては、エピデンドルム属(Epidendrum)に統合されることもある。
原産地はメキシコ、ペルー、ブラジルなどである。
海抜2000メートル以下の熱帯雨林や林の中に生える着生種である。
草丈は40センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、革質である。
開花時期は冬から春である。
ただし周年開花が可能である。
花の色はクリーム色で、紅紫色の筋が入る。
花径は3センチくらいで、よい香りがする。
属名の Encyclia はギリシャ語の「enkykleomai(取り囲む)」からきている。
種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Encyclia fragrans


★独特の香りに眩暈しそうだよ
 フラグランスの花はシンプル


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