マグノリア・キャンベリー 春の花 2012年03月14日 マグノリア・キャンベリーはモクレン科モクレン属の落葉高木である。種小名の読み方は「カンプベルリー」とするものもある。中国の南西部、ミャンマー、ヒマラヤ、インドのアッサム地方などに分布する。「マグノリアの女王」と呼ばれ、多くの園芸品種の交配親とされている。樹高は15~30メートルくらいである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の長さは30センチくらいあって大きい。開花時期は3月くらいである。葉の展開に先立って花を咲かせる。花の色は紅紫色で、花径も20センチくらいあって大きい。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。属名の Magnolia はフランスの植物学者「マニョルさん(P. Magnol)」の名にちなむ。種小名の campbellii は19世紀のインドのダージリンの医師「キャンベル(A. Campbell)さんの」という意味である。写真は3月につくば植物園で撮った。学名:Magnolia campbellii★女王と呼ばれる花が咲いている どんどん育て天に向かって花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
有明菫(アリアケスミレ) 春の花 2012年03月13日 有明菫(アリアケスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、道端や草地、荒れ地などに生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。草丈は5~15センチくらいである。葉は細長いほこ形で、5~8センチくらいの長さがある。葉の表面には艶がある。白菫(シロスミレ)と間違いやすいが、葉身が葉柄よりも長いことで区別できる。開花時期は4~5月である。立坪菫(タチツボスミレ)のような立ち上がる地上茎はなく、花は根元から出る。花径は15~20ミリくらいである。花の色には変異が多いが、白い花に紫色の筋がたくさん入るというものが多い。淡い紫色がかったものもある。なお、スミレ属は普通5弁花で左右対称形である。上の1対のペアを「上弁」、下の1対のペアを「側弁」、下につく1枚を「唇弁」という。有明菫(アリアケスミレ)の場合は、側弁の根元にたくさん毛が生えている。唇弁の後ろに突き出ている部分は「距」という。有明菫(アリアケスミレ)の距は太く短い。属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。種小名の betonicifolia は「ベトニー(Stachys betonica)のような葉の」という意味である。変種名の albescens は「白っぽい」という意味である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Viola betonicifolia var. albescens★有明の空の白さに譬えしか 爽やかに咲く有明菫花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ナルキッスス・レプレット 春の花 2012年03月12日 ナルキッスス・レプレットはヒガンバナ科スイセン属の多年草である。ヨーロッパで改良された園芸品種の1つである。国際的な分類では八重咲き水仙(ヤエザキズイセン)の1つとされる。八重咲き水仙(ヤエザキズイセン)というのは、イギリス王立園芸協会(Royal Horticultural Society)の定義では、1茎1花で、大きな八重か半八重の花をつけるもののことである。ただし、小輪では房咲きのものもある。本種は大輪で一輪咲きである。草丈は30~40センチくらいである。根際から生える葉は線形である。開花時期は3~4月である。白い花びらとサーモンピンクの花びらが交互に重なる。欠陥は花もちが悪いことで、3~4日しかもたない。属名の Narcissus はギリシャ神話の青年の名からきている。泉に映った自分の姿に恋して死に、その後にこの花が咲き出した。品種名の Replete は「満たされた」という意味である。写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Narcissus 'Replete'★花びらは白とピンクを交々に フリルかわいいレプレットの花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ナルキッスス・ヨハンシュトラウス 春の花 2012年03月11日 ナルキッスス・ヨハンシュトラウスはヒガンバナ科スイセン属の多年草である。ヨーロッパで改良された園芸品種の1つである。国際的な分類では大杯水仙(タイハイスイセン:Long-cupped daffodil)の1つとされる。大杯水仙(タイハイスイセン)というのは、イギリス王立園芸協会(Royal Horticultural Society)の定義では、1茎1花で、副冠の長さが花被片の3分の1以上あるが花被片の長さは超えないもののことである。本種が作出されたのは昭和時代の中期である。草丈は30~50センチくらいである。根際から生える葉は線形である。開花時期は3~4月である。花被片の色は白く、副冠は濃いオレンジ色をしている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Narcissus はギリシャ神話の青年の名からきている。泉に映った自分の姿に恋して死に、その後にこの花が咲き出した。品種名の Johann Strauss は作曲家の名からきている。写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Narcissus 'Johann Strauss'★ポルカの音聞こえるような名に似合う 花はシンプルすっきりと咲き花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
西王母(セイオウボ) 春の花 2012年03月10日 梅(ウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。中国原産で、日本へは古代に渡来した。西王母(セイオウボ)はその栽培品種の1つである。「西王母」は中国で古くから信仰された女神のことである。椿にも同名の園芸品種がある。樹高は3メートルから6メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は2月から3月である。葉の展開に先立って花を咲かせる。野梅系・紅筆性の淡い桃色をした一重咲きの中輪(花径20から25ミリ)である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の mume は「梅」のことである。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus mume 'Seiobo'★小振りだがそれが可愛い西王母 一重の良さをちらりと見せて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|