有明菫(アリアケスミレ) 春の花 2012年03月13日 有明菫(アリアケスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、道端や草地、荒れ地などに生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。草丈は5~15センチくらいである。葉は細長いほこ形で、5~8センチくらいの長さがある。葉の表面には艶がある。白菫(シロスミレ)と間違いやすいが、葉身が葉柄よりも長いことで区別できる。開花時期は4~5月である。立坪菫(タチツボスミレ)のような立ち上がる地上茎はなく、花は根元から出る。花径は15~20ミリくらいである。花の色には変異が多いが、白い花に紫色の筋がたくさん入るというものが多い。淡い紫色がかったものもある。なお、スミレ属は普通5弁花で左右対称形である。上の1対のペアを「上弁」、下の1対のペアを「側弁」、下につく1枚を「唇弁」という。有明菫(アリアケスミレ)の場合は、側弁の根元にたくさん毛が生えている。唇弁の後ろに突き出ている部分は「距」という。有明菫(アリアケスミレ)の距は太く短い。属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。種小名の betonicifolia は「ベトニー(Stachys betonica)のような葉の」という意味である。変種名の albescens は「白っぽい」という意味である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Viola betonicifolia var. albescens★有明の空の白さに譬えしか 爽やかに咲く有明菫花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR