雲南桜(ウンナンザクラ) 春の花 2014年04月19日 雲南桜(ウンナンザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。原産地はイ中国の雲南省、四川省、広西省である。標高2300メートルから2600メートルの山地の林の中や斜面に生える。中国名は「云南櫻桃」という。日本では富山県中央植物園の「雲南の植物」コーナーに植栽されている。ここは中国科学院昆明植物研究所との交流が続けられている。樹高は4メートルから8メートルくらいである。樹皮は灰色である。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尾状に尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3月から4月である。花は一重の小輪で白く、花弁は円形である。花の後にできる実は卵形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、紅紫色に熟する。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の yunnanensis は「雲南省の」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus yunnanensis★雲南の森を彩り咲く桜 花は小さくきりりと締まり花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
鵯桜(ヒヨドリザクラ) 春の花 2014年04月18日 鵯桜(ヒヨドリザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間で、カスミザクラ系である。江戸時代の元禄年間からその名が登場し、1916年に三好学博士によって記載された。その後、長い間、絶滅したものと考えられていた。しかし、1970年に石川県七尾市にあったものが再発見された。樹高は5メートルから10メートルくらいである。葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。葉や葉の柄、花の柄に毛が生える。開花時期は4~5月で、遅咲きである。花径4センチくらいの濃い紅色の大輪で、菊咲きをする。花弁数は300~450枚くらいあり、咲き進むと球形になる。雌しべが葉化するのが特徴である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。品種名の Longipedunculata は「長い花柄の」という意味である。写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus lannesiana 'Longipedunculata'★鵯の羽根を思わす桜とか 花の歴史の長きを思い花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
源氏唐子(ゲンジカラコ) 春の花 2014年04月08日 藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。源氏唐子(ゲンジカラコ)もその園芸品種の1つである。江戸古典種である。1859年発行の「椿伊呂波名寄色附」にその名が記載されている。樹高は1~3メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は3~4月である。八重・唐子咲きの中輪(花径7~9センチ)で、淡い桃地に白覆輪で、外弁は重ねの少ない八重である。唐子咲きというのは、花芯の雄しべ全体や葯(花粉の入った袋)が小さな花弁に変形したものを指す。源氏唐子の場合は不完全な唐子咲きである。属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(G. J. Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は3月に小石川植物園で撮った。学名:Camellia japonica 'Genjikarako'★名の由来尋ねて知った唐子咲き もっと知りたい椿の秘密 花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
雲竜(ウンリュウ) 春の花 2014年04月05日 藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。雲竜(ウンリュウ)もその園芸品種の1つである。樹高は1~3メートルである。枝が自然に捻れ曲がり、「竜」のような枝ぶりになるというのが名の由来である。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は3~4月である。八重・筒咲き・筒しべの中輪(花径7~9センチ)で、花の色は濃い紅色である。属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(G. J. Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:Camellia japonica 'Unryu'★雲竜の由来を知って笑み浮かぶ 名とは異なり花慎ましく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
空蝉(ウツセミ) 春の花 2014年04月04日 藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木~高木である。本州の青森県から沖縄にかけて分布する。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。空蝉(ウツセミ)もその園芸品種の1つである。江戸古典種である。1859年発行の「椿伊呂波名寄色附」にその名が記載されている。樹高は1~3メートルである。葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は3~4月である。八重咲き・筒しべの中輪(花径7~9センチ)で、花の色は白い。「空蝉」は古語の現人(うつしおみ)が転訛したもので、現世を意味する。また、源氏物語に登場する女性の通称として知られる。属名の Camellia はモラビアの出身でイエズス会の宣教師だった「カメル(G. J. Kamel, 1661-1706)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の japonica は「日本の」という意味である。写真は3月に小石川植物園で撮った。学名:Camellia japonica 'Utsusemi'★何ゆえにつけた名前か空蝉は どうかかわるか物語とは花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|