紅時雨(ベニシグレ) 春の花 2014年04月25日 紅時雨(ベニシグレ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間の1つである。北海道松前町の浅利政俊さんによって、東錦(アズマニシキ)の実生の中から選出育成された品種である。東錦(アズマニシキ)は荒川堤にあったとされ、佐野藤右衛門さんによって保存され残っている桜である。樹高は5メートルから10メートルである。樹形は盃状で横に広がらない。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)状の重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は4月の下旬である。濃い紅色の八重咲きで、花弁数は25枚から40枚である。花径は5センチくらいある大輪で、垂れ下がって咲く。花弁の外側の色が濃く、波を打つようにうねる。属名の Prunus はラテン語の「plum(スモモ)」からきている。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Beni-shigure'★爛漫の花は見事な紅時雨 降り注ぎ咲くシャワーのように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
嵐山(アラシヤマ) 春の花 2014年04月23日 嵐山(アラシヤマ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの仲間の1つである。荒川堤にあったとされ、明治時代に関東を中心に広まった。名は京都の嵐山に由来する。樹高は5メートルから10メートルである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尾状に尖り、縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。若葉は紫褐色をしている。開花時期は4月の中旬である。花の色は白ないしごく淡い紅色で、花弁数は5枚から10枚である。花径は4センチくらいの中輪である。萼筒は長い鐘形で萼片にはぎざぎざ(鋸歯)がある。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、少し結実をする。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Arashiyama'★どこを見て嵐山の名をつけたのか どこか気になる花はシンプル花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
八重紫桜(ヤエムラサキザクラ) 春の花 2014年04月22日 八重紫桜(ヤエムラサキザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。サトザクラの1つである。三好学さんによって小石川植物園で栽培された紫桜(ムラサキザクラ)の実生から生まれた。大山桜(オオヤマザクラ)に近い系統である。樹高は4メートルから7メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の両面や葉の柄に毛は生えない。開花時期は4月の中旬から下旬である。葉の展開と同時に花を咲かせる。花径3センチから5センチの大輪で、花弁数は5枚から20枚くらいである。花の色は濃い紅紫色で、花弁の形は円形である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の lannesiana はフランス人の園芸家「ランヌ(Lannes)さんの」という意味である。品種名の Purpurea‐plena は「八重で紫色の」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus lannesiana 'Purpurea‐plena'★八重に咲く紫の花めずらしく その豪華さにそっと溜息花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
善正寺菊桜(ゼンショウジキクザクラ) 春の花 2014年04月21日 善正寺菊桜(ゼンショウジキクザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。サトザクラの1種で、ヤマザクラ系の品種である。原木は石川県羽咋郡の善正寺にあり、樹高は12メートルほどある。樹齢は500年くらいと推定されており、昭和58年に県指定の天然記念物とされている。特徴は菊咲きをすることである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は4月の下旬くらいである。蕾のうちは淡い紅色だが、開花後の花の色は白い。花径は4センチくらいで、花弁数は100~200枚くらいある。満開時の花は球状で、雌しべはが葉化するものもある。花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、稀に結実をする。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の jamasakura は「ヤマザクラ」のことである。写真は3月に小石川植物園で撮った。学名:Prunus jamasakura 'Zenshoji-kikuzakura'★石川は固有の桜が多いよう 樹齢重ねて趣き深く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
富士菊桜(フジキクザクラ) 春の花 2014年04月20日 豆桜(マメザクラ)はバラ科サクラ属の落葉低木ないし小高木である。日本固有種である。フォッサマグナ要素の植物で、富士山や箱根を中心とした山地に分布する。このため別名を富士桜(フジザクラ)という。富士菊桜(フジキクザクラ)はその園芸品種である。園芸品種ではあるが、原木は実際に静岡県富士宮市の天子岳にあったもので、1962年に発見された。その後、1977年に同市の大石寺に移植され、1981年に品種登録された。特徴は名前の通り菊咲きをすることである。樹高は2メートルから5メートルくらいである。葉は小形の倒卵形ないし卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は鋭く尖り、つけ根は円形ないし楔形である。縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。柄は長さが1センチくらいで軟毛が生える。表面にも裏面にも毛が生える。開花時期は4月である。葉の展開に先立って開花する。花の色は白く、花弁数は50枚から300枚くらいある。花径は3センチ前後の中輪である。萼片は幅の広い三角形、萼筒は太い鐘形である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の incisa は「鋭く裂けた」という意味である。写真は4月に富山県中央植物園で撮った。学名:Prunus incisa 'Fujikikuzakura'★小さくも菊咲きをする富士桜 華麗ながらも自然の溢れ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|