西洋紫陽花(セイヨウアジサイ) 夏の花 2016年06月11日 西洋紫陽花(セイヨウアジサイ)はユキノシタ科アジサイ属(ヒドランゲア属)の落葉低木である。分類体系によっては(APG第3版)アジサイ科とされる。ヒドランゲア属はアジアと南北アメリカ大陸に70種くらいが分布する。日本にも額紫陽花(ガクアジサイ)などが分布し、属名の和名はアジサイ属という。本種は額紫陽花(ガクアジサイ)が西欧に持ち込まれて品種改良されたもののことある。日本にも逆輸入され、それをもとに日本でも品種改良が行われている。園芸的にはハイドランジアという洋風な呼び名でも流通している。しかし、ハイドランジアは属名を英語風に読んだものにすぎず、特に意味をもたない。形状としては、額紫陽花(ガクアジサイ)やその改良種である紫陽花(アジサイ)と大きな違いはない。樹高は1メートルから2メートルである。葉は卵形で厚く、向かい合って生える(対生)。開花時期は5月から7月である。額紫陽花(ガクアジサイ)のように装飾花と両性花のあるものと、紫陽花(アジサイ)のように装飾花しかないものとがある。花の色は白、紅紫色、青紫色などで、装飾花が八重になったものなどもある。属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。種小名の macrophylla は「大きな葉の」という意味である。種小名の hortensia は「庭園栽培の」という意味である。写真は6月に練馬区のとしまえんで撮った。品種名はエンドレスサマー('Endress Summer')である。秋にも花を開く品種で、アメリカで作出された。学名:Hydrangea macrophylla f. hortensia ★紫陽花の常識破るエンドレス 海を渡れば世界広がり花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
紅額(ベニガク) 夏の花 2016年06月10日 紅額(ベニガク)はユキノシタ科アジサイ属(ヒドランゲア属)の落葉小低木である。分類体系によっては(APG第3版)アジサイ科とされる。ヒドランゲア属はアジアと南北アメリカ大陸に70種くらいが分布する。また、多くの園芸品種が作出されている。(紫陽花図鑑参照)日本にも紫陽花(アジサイ)などが栽培され、属名の和名はアジサイ属という。本種は江戸時代から栽培されている園芸品種である。庭木や公園樹とされている。従来は山紫陽花(ヤマアジサイ)の品種の1つと考えられていた。しかし、最近の研究で蝦夷紫陽花(エゾアジサイ)との中間的形質をもつことがわかってきた。そのため下記のように学名も変化してきている。樹高は50センチから100センチくらいである。葉は楕円形でやや細長く、向かい合って生える(対生)。葉には艶がなく、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は6月から7月くらいである。中心に多数の両性花、周辺に装飾花がある。両性花の色は白く、装飾花は白から紅色へと変わる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。ヨーロッパに持ち帰られて赤色系の西洋紫陽花(セイヨウアジアイ)の交配親になっているともいわれて。属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。種小名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。変種名の japonica は「日本の」という意味である。写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Hydrangea serrata var. japonica(syn. Hydrangea serrata var. serrata f. rosalba)★紅色にほんのり色づく飾り花 江戸の世からの贈り物だね花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ロフォスペルムム・プルプシー 夏の花 2016年06月09日 ロフォスペルムム・プルプシーはゴマノハグサ科ロフォスペルムム属の多年草である。分類体系によっては(APG第3版)オオバコ科とされる。ロフォスペルムム属はメキシコとグアテマラの山岳地帯に分布し、 The Plant List では7種が認められている。同属はかつてはアサリナ属(Asarina)に含まれていたが、現在ではアサリナ属はヨーロッパに分布するものだけに限定する学説が主流となってきた。本種の原産地はメキシコである。草丈は40センチから60センチくらいである。葉は角張っていて蔦(ツタ)に似ており、互い違いに生える(互生)。開花時期は5月から10月である。花冠は筒状で先が唇形となり、上唇は2つ、下唇は3つに裂ける。花の色は紅紫色で、花冠のつけ根は緑色の苞(葉の変形したもの)が包んでいる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Lophospermum はギリシャ語の「lopho(とさか状の)+spermum(種子)」からきている。種小名の purpusii はドイツからの移民でコレクターの「パーパス(Carl Albert Purpus, 1851-1941)さんの」という意味である。写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。園芸品種のビクトリアフォールズ(Victoria Falls)である。学名:Lophospermum purpusii(syn. Asarina purpusii)★メキシコの山岳地帯に咲くという 花との出合い記憶に刻み花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
トリテレイア・ブリゲシー 夏の花 2016年06月08日 トリテレイア・ブリゲシーはユリ科トリテレイア属の多年草である。分類体系によっては(APG第3版)クサスギカズラ科とされる。トリテレイア属は北アメリカに14種が分布する。本種はアメリカ合衆国のオレゴン州からカリフォルニア州にかけて分布し、蛇紋岩地の低山の斜面などに生える。学名はトリテレイア・ブリッジェシーとするものもあり、これは人名に近づけた読み方である。英名はブリッジスブローディア(Bridges' brodiaea)である。草丈は30センチから60センチくらいである。根際から生える葉は線形である。開花時期は4月から6月である。茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、長さ4センチくらいのユリ形の筒状花を10数輪つける。花被片は6枚で、雄しべも6本である。花の色は淡い紫色で、青紫のものやピンクがかったものもある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。園芸的には旧属名を英語読みしたブローディア (Brodiaea) の名で流通している。ただし、これは総称であり本種が多いが本種のみではない。花言葉は「淡い恋」である。属名の Triteleia はギリシャ語の「treis(3)+teleios(完全な)」からきている。各器官が完全に3の倍数で成り立つことから名づけられた。種小名の bridgesii はアメリカ人の植物学者「ブリッジス(Thomas Bridges, 1807-1865)さんの」という意味である。写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Triteleia bridgesii★花韮とよく似た花が咲くんだね 北アメリカに独自の姿花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
夜嵐(ヨアラシ) 夏の花 2016年06月06日 花菖蒲(ハナショウブ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。野花菖蒲(ノハナショウブ)を改良した園芸品種である。ただし、学名上は花菖蒲(ハナショウブ)のほうが基本種の扱いになっている。古典園芸植物で非常に多くの品種がある。夜嵐(ヨアラシ)はそうした園芸品種の1つである。(花菖蒲図鑑参照)系統は肥後系である。草丈は50センチくらいである。葉は剣状で、2列に互い違いに生える(互生)。開花時期は6月である。花の色は濃い紫色である。6英のやや垂れた平咲きで、花径は20センチくらいの極大輪である。花柱枝が直立しているのが特徴である。属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。種小名の ensata は「剣形の」という意味である。写真は6月に葛飾区の堀切菖蒲園で撮った。学名:Iris ensata 'Yoarashi'★めずらしい花の形に目も丸く どんな工夫と驚きながら花図鑑植物図鑑ミラーサイト|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|