瑠璃極楽鳥花(ルリゴクラクチョウカ) 観葉植物 2011年12月31日 瑠璃極楽鳥花(ルリゴクラクチョウカ)はバショウ科ゴクラクチョウカ属(ストレリチア属)の常緑多年草である。分類体系によってはゴクラクチョウカ科とされる。原産地は南アフリカのケープ地方である。学名のストレリチア・ニコライや近縁種のストレリチア・オーガスタ(Strelitzia augusta)の名でも流通している。草丈は5メートルに達する。長い茎のように見えるのは葉の柄である。葉は長めの楕円形である。開花時期は周年である。沖縄では普通に見られるという。白っぽい鶏冠のように見えるのが花(萼片)である。紫色を帯びたくちばしのように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Strelitzia はイギリスのジョージ3世の皇后の出身家「ストレリッツ(Strelitz)家」の名からきている。種小名の nicolai はロシア皇帝ニコライ一世の息子「ニコライ・ニコラエビッチ(Nikolai Nikolaievich)さん」の名からきている。写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Strelitzia nicolai★花の色変えてしまえばイメージも すっかり変わる仲間同士で花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
靫葛(ウツボカズラ) 観葉植物 2011年12月26日 靫葛(ウツボカズラ) はウツボカズラ科ウツボカズラ属(ネペンテス属)の常緑蔓性低木である。原産地はスマトラ島、カリマンタン島などである。調査が進むにつれて新種が次々に発見されているという。代表的な食虫植物で、壷状の袋に落ちた虫を消化して栄養にする。生育している場所が十分な栄養のとれない環境なので、足りない養分を虫を食べて補っているのである。樹高は1~2メートルである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉は薄い革質である。葉の先が細長く伸び、その先端に壷状の捕虫器をつける。雌雄異株で、雄花と雌花は別の株につく。花は小さく、目立たない。名の由来は、壷状の袋を靫(矢を入れる筒状の容器)に見立てたものである。日本では、観賞用として温室栽培されている。属名の Nepenthes はギリシャ語の「ne(無)+penthos(憂)」からきている。捕虫嚢にある液体を例えたものと思われる。写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Nepenthes sp.★おびき寄せ虫を捕らえる不思議花 靫葛は静けさの中花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
お多福南天(オタフクナンテン) 観葉植物 2011年12月22日 南天(ナンテン)はメギ科ナンテン属の常緑低木である。お多福南天(オタフクナンテン)はその園芸品種で矮性種である。樹高は30~60センチくらいである。葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。小葉の形は披針形(笹の葉のような形)である。南天(ナンテン)と違って実はつかない。見所は鮮やかに紅葉する葉である。常緑樹なので、秋から翌年の春まで紅葉を楽しめる。「難を転ずる」縁起木でもあり、人気がある。属名の Nandina は南天(ナンテン)の和名に基づいてつけられ、種名の domestica は「国産の」や「家庭の」を意味する。写真は3月に川口市立グリーンセンターで撮った。学名:Nandina domestica 'Otafukunanten'★葉の色は燃え立つように美しく 温もり招くお多福南天植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
日陰杪羅(ヒカゲヘゴ) 観葉植物 2011年12月18日 日陰杪羅(ヒカゲヘゴ)はヘゴ科ヘゴ属の常緑木本である。「羅」の字は「キヘン」がつくのだが仮に置いてある。奄美大島から八重山諸島にかけて分布し、林の縁に生える。海外では、台湾やフィリピンにも分布する。樹高は大きなもので10メートルに達する。幹のつけ根はしばしば楕円状に膨らみ、大きなものは径1メートルに達する。葉は幹の先につく。葉は楕円形で、2回羽状複葉となり、小葉はさらに深く切れ込む。葉の表面は鮮やかな緑色をしており、裏面は白みを帯びる。枝を出さずに成長するごとに下の葉を落とすので、幹の表面には楕円に逆八の字の模様がつく。新芽は食用とされる。属名の Cyathea はギリシャ語の「kyathos(コップ)」からきている。胞子嚢の包膜の形からつけられた名である。種小名の lepifera は「やや棘のある」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Cyathea lepifera★谷合に生きた化石の日陰杪羅 ハブの棲む森鬱蒼として植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
紅網目草(ベニアミメグサ) 観葉植物 2011年12月17日 紅網目草(ベニアミメグサ)はキツネノマゴ科アミメグサ属(フィットニア属)の常緑多年草である。南アメリカのペルーからコロンビアにかけて分布する。日本へは大正時代の初期に渡来した。草丈は15センチくらいである。よく枝分かれをし、匍匐して広がる。密生する葉は楕円形である。濃い緑色の地に紅紫色の網目模様が入る。開花時期ははっきりしないが、温室では冬にキツネノマゴ科特有の花をつける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Fittonia はイギリスの生物学者「フィットン(E. Fitton & M. Fitton)さん」の名からきている。種小名の verschaffeltii はベルギーの植物学者「バーシャフェルト(Ambroise Verschaffelt)さんの」という意味である。写真は9月に京都府立植物園で撮った。学名:Fittonia verschaffeltii★渋いけど網目模様が目を惹くよ 闇に解け込む静かな姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|