獅子頭(シシガシラ) 観葉植物 2013年08月02日 獅子頭(シシガシラ)はシシガシラ科ヒリュウシダ属の多年草である。日本固有種である。北海道から九州の屋久島にかけて分布し、山地の林の中や道端などに生える常緑性シダ植物である。草丈は20~40センチくらいである。太い根茎があり、放射状に葉を広げる。1回羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、羽片は線形である。斜面に生育していることが多く、斜面方向に葉が垂れ下がる傾向がある。和名の由来は、その様子を獅子のたてがみにたとえたものである。命名者は牧野富太郎博士である。属名の Blechnum はギリシャ語の「blechnon(シダ)」からきている。種小名の niponicum は「日本の」という意味である。写真は8月に箱根湿生花園で撮った。学名:Blechnum niponicum★葉を広げ地を覆いたる獅子頭 しばし眺めて名を確かめて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
白藜(シロザ) 観葉植物 2013年06月17日 白藜(シロザ)はアカザ科アカザ属の一年草である。分類体系によってはヒユ科とされる。原産地はヨーロッパである。日本へは旧い時代に渡来した。現在は日本全土に分布し、道端や畑地に生える。北海道ブルーリストでは、Bランクに登録されている。草丈は60~150センチくらいである。葉は下部は菱形状の卵形、上部は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には波形の切れ込みがある。若葉の真ん中は白い粉粒に覆われ、白く見える。開花時期は9~10月である。黄緑色をした粒状の花を穂状につける。花の後にできる実は球形の胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。変種に藜(アカザ:Chenopodium album var. centrorubrum)がある。属名の Chenopodium はギリシャ語の「chen(ガチョウ)+podion(小さい足)」からきている。葉の形から名づけられた。種小名の album は「白い」という意味である。写真は6月に木場公園の外来植物園で撮った。学名:Chenopodium album★白粉と言うには少し野暮だけど まま事ならばそれもまた善し花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
宮川早生(ミヤガワワセ) 観葉植物 2012年11月09日 温州蜜柑(ウンシュウミカン)はミカン科ミカン属の常緑低木である。和名の由来は、柑橘類の名産地であった中国浙江省の温州に因む。ただし、それは名だけで、原産地は鹿児島県と推定されている。関東地方から南で栽培されている。宮川早生(ミヤガワワセ)はその栽培品種である。明治42年に福岡県柳川市の宮川邸で発見された枝変わりである。早生温州の中では比較的果実が大きく、玉揃いもよいとされる。出荷時期は11月の上旬から下旬である。属名の Citrus はギリシャ語の「kitron(箱)」に由来するラテン語で、レモンに対する古い呼び名である。種小名の unshiu は日本語の「温州」のことである。写真は11月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Citrus unshiu 'Miyagawawase'★食べたいと思ったときが食べ時だ 走り欲しけりゃ宮川早生を花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
青紫木(セイシボク) 観葉植物 2012年11月08日 青紫木(セイシボク)はトウダイグサ科セイシボク属の常緑低木である。原産地は中国南部やベトナムで、広く熱帯地域に分布する。英名はチャイニーズ・クロトン(Chinese croton)という。日本では観葉植物とされる。樹高は1~2メートルである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の表面は艶のある緑色で淡い色の斑が入り、裏面は紅紫色である。開花時期は7~8月で、目立たない花をつける。樹木から出る乳液には毒性があり、毒矢に使われたという。属名の Excoecaria はラテン語の「excaco(盲目にする)」からきている。その毒性から名づけられた。種小名の cochinchinensis は「コーチシナ(ベトナム南部)の」という意味である。写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Excoecaria cochinchinensis★美しい葉っぱの陰に毒をもち 涼しげな顔名は青紫木花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
紐蘭(ヒモラン) 観葉植物 2012年10月10日 紐蘭(ヒモラン)はヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の常緑多年草である。本州の神奈川県から沖縄にかけて分布し、林の中の樹幹や岩の上に着生するシダ植物である。海外では、韓国の済州島、台湾、中国などにも分布する。環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。草丈は20~40センチくらいである。茎は細く紐状となり、二股状に枝分かれをする。葉は鱗片状で、長さ2ミリ以下と小さい。胞子嚢(胞子をつくる場所)は葉の脇につく。属名の Lycopodium はギリシャ語の「lycos(オオカミ)+podion(足)」からきている。鱗片状の葉が密生した茎が狼の足に似ていることから名づけられた。種小名の sieboldii はドイツ人で日本植物の研究者「シーボルト(P. F. von Siebold)さんの」という意味である。写真は10月につくば植物園の絶滅危惧植物展で撮った。学名:Lycopodium sieboldii★その姿まるで紐だね紐蘭は 採集されて今や幻花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|