大実の蔓苔桃(オオミノツルコケモモ) 果実・野菜 2012年10月14日 大実の蔓苔桃(オオミノツルコケモモ) はツツジ科スノキ属の常緑小低木である。原産地は北アメリカの北東部で、湿地帯に生える。別名をアメリカンクランベリー(American cranberry)といい、ジャムやジュースなどに利用される。ネイティブ・アメリカンは整腸薬や壊血病の予防に用いてきたという。樹高は10~20センチくらいである。匍匐性がある。葉は厚くて細長い楕円形である。開花時期は6~8月である。枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅色の花を咲かせる。実は8~10月ころに赤く熟する。属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。種小名の macrocarpon は「大きな果実の」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Vaccinium macrocarpon★ぶら下がる赤い実ずんと重たそう 長い名前に頬を緩めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
一位(イチイ) 果実・野菜 2012年10月13日 一位(イチイ)はイチイ科イチイ属の常緑高木である。北方領土を含む北海道から九州にかけて分布する。特に北海道や東北では群生地が見られる。また、庭木や生け垣として利用される。海外では、朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿海部、サハリンなどにも分布する。樹高は15~25メートルくらいになる。和名の由来は、かつて「正一位」「従一位」の高官の持つ笏に用いられたことからこの名がついたとされる。アイヌ語ではオンコという。また、短歌や俳句では「あららぎ」と呼ばれる。葉は針状の線形で、羽状(鳥の羽のように左右に小葉が並ぶ)に密生する。開花時期は3~4月である。雌雄異株で、黄褐色の花をつける。雌花は9~10月に色づいて、厚みのある赤い仮種皮が種子を覆う。仮種皮は赤い多肉質で甘い。実は食べられるが種子は有毒である。葉を乾燥したものを生薬で一位葉(いちいよう)といい、利尿、通径薬などに用いる。木目がまっすぐ通り緻密で光沢があるので、材は彫刻材、床柱、細工物などに用いられる。また、世界各地で弓の材料として用いられていたようである。俳句では「一位」が夏の季語、「一位の実」が秋の季語である。属名の Taxus はギリシャ語の「taxos(ヨーロッパイチイ)」からきている。種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。写真は10月に野田市の清水公園で撮った。学名:Taxus cuspidata★オンコの実つまんで食べた幼き日 記憶の底よりふと甦り☆位山笏(しゃく)を造りて名をもらい 今に至るは実を結びつつ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
夕顔(ユウガオ) 果実・野菜 2012年09月21日 夕顔(ユウガオ)はウリ科ユウガオ属の蔓性一年草である。原産地は北アフリカである。日本へは平安時代に中国から渡来した。蔓を伸ばし、その長さは20メートルにもなる。茎や葉には軟らかい毛が生える。葉は心臓形で、浅く裂ける。開花時期、結実時期は7~9月である。花の色は白く、花冠は先で深く5つに裂ける。花は夕方に開いて翌日の午前中にしぼむ。果実はうり状で、干瓢の原料とされる。形は細長いものや丸いものがある。俳句の季語は夏である。属名の Lagenaria はラテン語の「lagenos(瓶)」からきている。実の形から名づけられた。種小名の siceraria は「酩酊する」という意味である。変種名の hispida は「剛毛のある」という意味である。写真は10月に神代植物公園で撮った。学名:Lagenaria siceraria var. hispida★夕顔の名は床しいが花見るは むずかしそうだまずは丸い実花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
キウイフルーツ 果実・野菜 2012年09月18日 キウイフルーツはマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本である。英名はキウイベリー(kiwi berry)である。キウイ(kiwi)というのはニュージランドの国鳥の名である。果実の形を準えて商品名としたものが一般名となっている。その片仮名表示はまちまちで、「キューイ」「キウィ」「キーウィ」などが見られる。原産地は中国の長江沿岸地方である。中国のものは支那猿梨(シナサルナシ:Actinidia chinensis)と呼ばれる。これがニュージーランドに移入されて改良され、栽培されるようになった。日本でも暖地で商業栽培されている。樹高は5~6メートルである。葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。日本での開花時期は5~7月である。雌雄異株である。花の色は白く、葉の脇に下向きにつく。花の後に結実をし、10~11月ころに熟する。果実の表面には褐色の毛が密生している。属名の Actinidia はギリシャ語の「aktis(放射線)」からきている。柱頭が放射状に並ぶことから名づけられた。種小名の deliciosa は「快い」という意味である。写真は9月に野田市の清水公園で撮った。学名:Actinidia deliciosa★蔓棚にぶらんぶらんとキウイの実 これがそうかと嬉しくなって花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
玩具南瓜(オモチャカボチャ) 果実・野菜 2012年09月16日 玩具南瓜(オモチャカボチャ)はウリ科カボチャ属の蔓性一年草である。原産地は北アメリカである。分類上は、ペポ南瓜(ペポカボチャ)の変種とされている。標準和名は飾り南瓜(カザリカボチャ)というが、玩具南瓜(オモチャカボチャ)のほうが一般的な名称になっている。直径3~10センチくらいと小型で、観賞用とされる。園芸品種がいろいろあり、色、模様、形など様々である。蔓性で、他の物に絡みついて伸びる。葉は心臓形で浅く5つに裂け、長い柄がある。開花時期は6~8月くらいである。雌雄同株で雄花と雌花がある。いずれも黄色い花である。雄花のほうが柄が長く、雌花は柄が短い。結実時期は8~9月くらいである。属名の Cucurbita はラテン語の「cucumis(ウリ)+orbis(円形)」からきている。ヒョウタンの古代ラテン名を転用したものである。種小名の pepo は「ウリの実」という意味である。変種名の ovifera は「卵のような実の」という意味である。写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Cucurbita pepo var. ovifera★姿見て思わず笑みがこぼれ出す いろんな形並べば楽し花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|