キャベツの木(キャベツノキ) 果実・野菜 2015年12月01日 キャベツの木(キャベツノキ)はオシロイバナ科ウドノキ属(ピソニア属)の常緑高木である。ピソニア属は世界に50種くらいが分布する。日本にも独活の木(ウドノキ)が沖縄と小笠原諸島に分布し、属名の和名をウドノキ属という。(この独活の木(ウドノキ)はウコギ科タラノキ属の独活(ウド)とは異なる。)本種はインド洋や南太平洋の珊瑚礁の島々などに分布する。また、東南アジアなどで植栽されている。別名をサラダの木(サラダノキ)ともいう。葉はレタスのような味がして、野菜として利用される。また家畜の飼料にもされる。樹高は5メートルから20メートルくらいである。樹皮は灰褐色である。葉は大きくて長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の質は柔らかく肉質で、毛は生えていない。開花時期は6月から8月くらいである。枝先に集散花序(枝先に花がつき、その下から枝が出て花をつけることを繰り返すもの)を出し、小さな緑白色の花をつける。花径は4ミリくらいである。花冠は漏斗形である。花の後にできる実は、溝がある棍棒状のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。表面は粘り気があってべたつく。属名の Pisonia はオランダ人の医師で自然科学者でもある「ウイレム・ピソ(Willem Piso, 1611-1678)さん」の名からきている。種小名の grandis は「大きな」という意味である。園芸品種名の Alba は「白い」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館の温室で撮った。学名:Pisonia grandis 'Alba'★柔らかな葉っぱの味はどんなかな 木の葉と言えぬ大きさだよね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ソラヌム・センセーション 果実・野菜 2014年09月17日 茄子(ナス)はナス科ナス属の多年草である。原産地はインドである。日本へは奈良時代に中国経由で渡来した。温帯では一年生作物として栽培される。和名の由来には諸説があるが、夏にとれる野菜「夏の実」から「なすび」になったとする説が有力という。センセーション(Sensation)はその園芸品種で、観賞用として栽培される。花茄子(ハナナス)と呼ばれるものの1つで、花材として利用される。特徴は果実が球形で、色が淡い黄色から赤色へと変わることである。果実の直径は2センチくらいである。草丈は50センチから100センチくらいである。茎はよく枝分かれをして、小低木状となる。茎は黒紫色を帯び、短い毛が生える。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁は浅く切れ込んで波打つ。開花時期は6月から11月くらいである。葉の脇に淡い紫色の花を下向きにつける。花の後にできる実は真果(子房と種子だけでできている果実)と呼ばれる。属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。種小名の melongena は「ウリのなる」という意味である。写真は9月に京都府立植物園で撮った。学名:Solanum melongena 'Sensation'★色づけばまるで見事なミニトマト いろんな色に染まるものだね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
采振り木(ザイフリボク) 果実・野菜 2014年05月02日 采振り木(ザイフリボク)はバラ科ザイフリボク属の落葉高木である。本州の東北地方から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。また、庭木や公園木として植えられる。海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。樹高は5~10メートルくらいである。樹皮は暗い灰紫色である。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉にはやや長い柄があり、先は鋭く尖る。葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の表面は緑色で、裏面は灰白色を帯びる。開花時期は4~5月である。枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い花をたくさんつける。花弁は5枚である。花弁は長さが10~15ミリくらいの線形である。花の後にできる実は球形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で、秋に白い粉を帯びた黒紫色に熟する。実は渋くて生食には向かないが、果実酒などに利用される。和名の由来は、花弁の様子を武将の用いた采配に見立てたものである。別名を四手桜(シデザクラ)という。これは花弁の様子を四手(玉串や注連縄[しめなわ]などに下げる紙)に見立てたものである。材は硬くて緻密なので器具用として利用される。花言葉は「穏やかな表情」である。属名の Amelanchier は古いヨーロッパのオック語でのヨーロッパ種(Amelanchier ovalis)に対する呼び名からきている。種小名の asiatica は「アジアの」という意味である。写真は6月に富山県中央植物園で撮った。学名:Amelanchier asiatica★ほんのりと赤く染まった実を見つけ ジューンベリーと比べたくなり花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ホルトの木(ホルトノキ) 果実・野菜 2013年12月03日 ホルトの木(ホルトノキ)はホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木である。本州の千葉県から沖縄にかけて分布し、山林に生える。また、庭木や街路樹とされる。海外では、台湾、中国、朝鮮半島、インドシナ半島などにも分布する。和名の由来は、「ポルトガルの木」の転訛したものである。別名をモガシという。樹高は10~15メートルくらいである。樹皮は灰褐色で、さな皮目がある。葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。葉はまるで枝先に束生するかのように見える。葉の縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。1年中紅葉した葉をぽつぽつとつけるのが特徴である。開花時期は6~7月である。葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。花の後にできる実は2センチくらいの楕円形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。最初は緑色をしており、11~12月ころに黒紫色に熟する。樹皮と葉にはタンニンを含み、黒褐色の染料とされる。属名の Elaeocarpus はギリシャ語の「elaia(オリーブ)+carpus(果実)」からきている。オリーブに似た実がなることから名づけられた。種小名の zollingeri はスイス人の植物学者「ツォーリンゲル(Heinrich Zollinger, 1818-1859)さんの」という意味である。ジャワにあるオランダの東インド会社に派遣された。写真は11月に那覇市の識名園で撮った。学名:Elaeocarpus zollingeri★珍しい名前なんだよホルトの木 実を見つけたよ黒紫の花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アメリカ柿(アメリカガキ) 果実・野菜 2013年09月24日 アメリカ柿(アメリカガキ)はカキノキ科カキノキ属の落葉高木である。原産地は北アメリカの東部である。英名はコモン・パーシモン(common persimmon)である。実は小さいが、ネイティブアメリカンはこの実を乾燥させて一年中利用したという。樹高は18メートルに達する。樹皮は暗い褐色である。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は鋭く尖る。葉の表面は艶のある濃い緑色、裏面は淡い緑色である。開花時期は5~6月くらいである。葉の脇に白っぽいクリーム色の花をつける。花冠は鐘形で、先が4つに裂ける。秋に実る液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の大きさは直径2~4センチくらいである。材はゴルフのクラブなどの原料となる。属名の Diospyros はギリシャ語の「Dios(ジュピター)+pyros(穀物)」からきている。おいしい果実を「神の食べ物」として称え名づけた。種小名の virginiana は「バージニアの」という意味である。写真は9月と6月に富山県中央植物園で撮った。学名:Diospyros virginiana★柿の木とパーシモンとがつながった 面白いよね文化辿ると花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|