山榛の木(ヤマハンノキ) 果実・野菜 2013年09月16日 山榛の木(ヤマハンノキ)はカバノキ科ハンノキ属の落葉高木である。北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。海外では、朝鮮半島、中国、サハリン、カムチャツカ半島、東シベリアなどにも分布する。分類上は、毛山榛の木(ケヤマハンノキ)の変種とされている。基本種との違いは葉に毛が生えないことである。樹高は5~20メートルくらいである。葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。葉の表面は無毛で、裏面は白っぽい。雌雄同株である。開花時期は3~4月である。雄花も雌花も紫褐色である。雄花は尾状に垂れ、雌花は上向きに立つ。花の後にできる実は楕円形の松毬状で、9~10月に緑色から褐色に熟する。材は器具材、土木材などに利用される。属名の Alnus はケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名である。種小名の hirsuta は「粗い毛のある」という意味である。変種名の siberica は「シベリアの」という意味である。写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Alnus hirsuta var. sibirica★榛の木の仲間もいろいろあるんだね 違いはどこか調べてみよう花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
オーシャンブルー 秋の花 2013年09月15日 野朝顔(ノアサガオ)はヒルガオ科サツマイモ属(イポメア属)の多年草である。本州の伊豆諸島、紀伊半島、小笠原諸島と四国から沖縄にかけて分布し、海岸や道ばたなどに生える。海外では、熱帯から温帯にかけて広く分布する。オーシャンブルー(Ocean Blue)はその園芸品種の1つで代表的な品種である。特徴は、花の色が鮮やかなことである。咲き始めは青紫色で、次第に紫色に変わる。茎は濃い紅紫色で、草丈は10メートル以上になる。葉は心形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁は波打ち、先は尖る。葉には疎らに毛が生える。開花時期は6月から12月くらいである。沖縄では周年開花をする。花径は5センチから8センチくらいで、漏斗状である。花は朝開き、昼にはしぼむ。花の柄には2枚の苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がつく。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。種小名の indica は「インドの」という意味である。写真は9月に富山県中央植物園で撮った。学名:Ipomoea indica 'Ocean Blue'★玄関を派手に彩り垂れ下がる オーシャンブルーに心うきうき花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ムルダニア・シンプレクス 夏の花 2013年09月14日 ムルダニア・シンプレクスはツユクサ科イボクサ属の多年草である。中国、東南アジア、インドシナ半島、マレーシア、インドネシア、インド、東アフリカなどに分布し、湿地や草地に生える。中国名は「細竹蒿草(サイチクコウソウ)」である。草丈は20センチから50センチくらいである。葉は幅の狭い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。開花時期は4月から9月である。花径15ミリくらいの白ないし紫色の3弁花をつける。花は一日花である。花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)で、垂れ下がる。清熱、止咳、解毒、利尿などの薬効があり、中国では薬草とされる。属名の Murdannia はインドの植物収集家「ムルダン(Munshi Murdan Ali, 1800's)さん」の名からきている。種小名の simplex は「単生の」という意味である。写真は9月につくば植物園で撮った。学名:Murdannia simplex ★するすると茎を這わせて蔓延るを 想像させる疣草の仲間花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
犬山椒(イヌザンショウ) 秋の花 2013年09月13日 犬山椒(イヌザンショウ)はミカン科サンショウ属の落葉低木である。本州から九州にかけて分布し、低地の林の中に生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。樹高は1~3メートルくらいである。枝には棘があり、互い違いに生える(互生)。山椒(サンショウ)の場合は、1組ずつ向かい合って生える(対生)。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は長めの楕円形で、縁には細かく先が鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉には悪臭がある。開花時期は8~9月である。雌雄異株である。散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、淡い黄緑色の花をたくさんつける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で3つのブロックからなり、円形で熟すと黒くなる。和名の由来は、葉が「山椒」に似るが役に立たない(「犬」)というところからきている。葉や種子は民間療法で湿布薬とされる。属名の Zanthoxylum はギリシャ語の「Zantho(黄色い)+xilon(木質)」からきている。この属の植物が黄色染料として使われることから名づけられた。種小名の schinifolium は「ウルシ科コショウボク属(Schinus)のような葉の」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Zanthoxylum schinifolium★それぞれに生きればいいさそれなりに 犬山椒は風に吹かれて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ドワーフコットン 秋の花 2013年09月12日 ドワーフコットンはアオイ科ワタ属の多年草である。木立綿(キダチワタ:Gossypium arboreum)系の園芸品種で、「サカタのタネ」から発売されている。草丈20~25センチで咲き始める矮性品種である。園芸上は一年草として扱われる。木立綿(キダチワタ)の原産地はインド、パキスタンである。草丈は20~60センチくらいである。葉は手のひら状に裂け、互い違いに生える(互生)。開花時期は8~10月である。花径4センチくらいの黄色い5弁花で、花の真ん中が赤褐色をしている。花は一日花である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。ひと月くらいで熟して裂開し、白い綿毛が露出する。属名の Gossypium はラテン語の「gossum(腫れ物)」からきている。膨らんだ果実の形をたとえたものである。種小名の arboreum は「樹木の」という意味である。写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Gossypium arboreum 'Dwarf Cotton'★綿だって園芸用になるんだよ ドワーフの名もどこか可愛く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|