無人八手(ムニンヤツデ) 秋の花 2014年01月09日 無人八手(ムニンヤツデ)はウコギ科ヤツデ属の常緑低木である。小笠原諸島の固有種である。「八手」の由来は深く切れ込んだ葉の形からきており、「無人」は小笠原諸島を意味する江戸時代の呼称である。環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。樹高は2~5メートルくらいである。葉は柄が長く手のひら状に5つから7つに裂け、枝先に集まって互い違いに生える(互生)。葉の質は厚く、艶がある。裂け方は近縁種の八手(ヤツデ)よりも浅く、裂片の幅も広い。開花時期は11月である。枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い5弁花をたくさんつける。花は両性花で、1つの花が雄花から雌花へと変化していく。花の後にできる実は楕円状球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと黒紫色になる。属名の Fatsia は日本語の「八手(ハッシュ)」からきている。種小名の oligocarpella は「少数の心皮の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Fatsia oligocarpella★島に咲く八手はどこが違うのか 花も見たいが葉が面白く花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
小笠原八丈羊歯(オガサワラハチジョウシダ) 観葉植物 2014年01月07日 小笠原八丈羊歯(オガサワラハチジョウシダ)はイノモトソウ科イノモトソウ属の常緑多年草である。イノモトソウ属は、世界の熱帯・亜熱帯地方を中心に280種くらいある。本種は小笠原固有種である。小笠原諸島、硫黄列島に分布し、山地のやや乾燥した場所などに生えるシダ植物である。和名の由来は、八丈羊歯(ハチジョウシダ)に似て小笠原諸島に分布することからきている。草丈は1メートルくらいである。葉の質はやや厚く硬く、表面は艶がある。羽片の先は尾状に伸びる。胞子嚢群は葉の裏面の縁に並んでつく。属名の Pteris はギリシャ語の「pteron(翼)」からきている。羽状の葉の形から名づけられた。種小名の boninensis は「無人島の(小笠原の)」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Pteris boninensis★名の由来聞けばなるほどと思うけど 誤解もしやすい名づけ方だね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
カラテア・クロタリフェラ 観葉植物 2014年01月06日 カラテア・クロタリフェラはクズウコン科カラテア属の常緑多年草である。カラテア属は熱帯アメリカを中心に100種以上が分布する。本種の原産地はメキシコ、パナマ、エクアドルなどである。草丈は1~3メートルくらいである。葉は長い楕円形である。同属には葉に模様が入っているものが多いが、本種はシンプルである。鑑賞されるのはムカデのような形をした黄色い苞である。開花時期は春である。2列に互生する苞の間から小さな茶色の花を咲かせる。属名の Calathea はラテン語の「calathus(籠)」からきている。種小名の crotalifera は「ガラガラと鳴る」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Calathea crotalifera★赤ちゃんの持つガラガラを連想し ついた名前かこのカラテアは花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
小形白網目草(コガタシロアミメグサ) 観葉植物 2014年01月05日 小形白網目草(コガタシロアミメグサ)はキツネノマゴ科アミメグサ属の多年草である。本種は白網目草(シロアミメグサ)の園芸品種で、矮性種である。基本種は南アメリカのペルーからコロンビアにかけて分布する。草丈は10センチくらいである。よく枝分かれをし、匍匐してマット状に広がる。密生する葉は楕円形で、長さは3~4センチである。濃い緑色の地に銀白色の網目模様が入る。属名の Fittonia はイギリスの生物学者「フィットン(Elizabeth and Sarah Mary Fitton, 1800's)さん」の名からきている。種小名の verschaffeltii はベルギーの園芸家「バーシャフェルト(Ambroise Verschaffelt, 1825-1886)さんの」という意味である。変種名の argyroneura は「銀白色の」という意味である。園芸品種名の Compacta は「小形の」という意味である。写真は12月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Fittonia verschaffeltii var. argyroneura 'Compacta'★小さくてより精細な葉の模様 見れば驚くまるで宝石花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
カラテア・ランキフォリア 観葉植物 2014年01月04日 カラテア・ランキフォリアはクズウコン科カラテア属の多年草である。原産地はブラジルである。別名をカラテア・インシグニスという。和名は矢羽根紫背姫芭蕉(ヤバネシハイヒメバショウ)という。日本へは昭和時代の初期に渡来した。日本では鉢植えの観葉植物とされている。草丈は60~80センチくらいである。根際から生える葉は披針形(笹の葉のような形)である。葉の色は淡い黄緑色で、濃い緑色の模様が矢羽根状に入る。 葉の裏は暗い紅紫色である。開花時期は6月くらいで、根際に白い小さな花をつける。属名の Calathea はラテン語の「calathus(籠)」からきている。種小名の lancifolia は「披針形の葉の」という意味である。写真は1月に千葉市花の美術館で撮った。学名:学名:Calathea lancifolia(syn. Calathea insignis)★美しい矢羽根の模様に驚くよ 濃い紫の裏面も冴え花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|