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ペペロミア・プテオラタ



ペペロミア・プテオラタはコショウ科サダソウ属(ペペロミア属)の多年草である。
ペペロミア属はコショウ属の近縁で、世界の熱帯・亜熱帯地方に1500種くらいが分布する。
日本にも暖地に佐田草(サダソウ:Peperomia japonica)が分布するので、属名の和名をサダソウ属という。
本種の原産地はペルーである。
日本では観葉植物とされる。
英名はパラレル・ペペロミア(parallel Peperomia)という。
中国名を白脈椒草である。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生え(対生)、輪生する場合もある。
葉の質は革質で、淡い黄緑色の5本の筋が入る。
開花時期は夏である。
葉と対生して穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、小さな花をたくさんつける。
属名の Peperomia はギリシャ語の「peperi(胡椒)+homoios(似た)」からきている。
種小名の puteolata は「臭いのする」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
学名:Peperomia puteolata

★細長い葉っぱが仲間と違ってる
 茎の様子も違っているね




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胡椒(コショウ)



胡椒(コショウ)はコショウ科コショウ属の蔓性常緑低木である。
原産地はインドである。
現在では、インドネシア、マレーシア、ブラジルなど世界の熱帯地域で栽培されている。
英名はペッパー(pepper)である。
蔓性で茎は木質化しており、蔓の長さは5メートルくらいになる。
茎には節があり、楕円形の葉が向かい合って生える(対生)。
開花時期は夏である。
葉と対生して穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花の後には小さな丸い液果(果皮が肉質で液汁が多い実)をつける。
実は緑色から熟して紅色になる。
未熟な実を乾燥させて磨りつぶしたものがブラックペッパー(黒胡椒)である。
熟したものを乾燥させてから外皮を剥がして磨りつぶしたものがホワイトペッパー(白胡椒)である。
特にヨーロッパでは貴重な香辛料であった。
属名の Piper は古いラテン語の「piper(コショウ)」からきている。
種小名の nigrum は「黒い」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
学名:Piper nigrum

★数々の歴史を生んだ胡椒の実
 蔓性なのとしげしげ眺め




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ツリージャーマンダー



ツリージャーマンダー(tree jarmaner)はシソ科ニガクサ属の常緑低木である。
原産地は南ヨーロッパである。
樹高は1~2メートルくらいである。
枝は横に広がって立ち上がる。
枝も葉も銀灰色を帯びる。
ただし、古くなると毛が落ちて、艶のある濃い緑色になる。
葉はよい香りがする。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~6月である。
花の色は淡い青紫色である。
花の形は唇形で、下唇弁は大きく3つに裂ける。
雌しべ1本と雄しべ4本が花冠から突き出る。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
花はサラダに用いられ、葉はリーフティーとされる。
属名の Teucrium はギリシャ神話の英雄「テウクロス(Teukros)」の名からきている。
種小名の fruticans は「低木状の」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
学名:Teucrium fruticans

★透き通るブルーの花と銀の葉が
 よくマッチする海の妖精



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大明竹(タイミンチク)



大明竹(タイミンチク)はイネ科メダケ属の多年生常緑ササ類である。
原産地は沖縄で、人里近くや海岸に近い山林に生える。
海外では、台湾や中国にも分布する。
樹高は3~5メートルくらいである。
茎は密に束生する。
葉は線状の披針形で先が尖る。
葉の質はやや薄く、先が垂れ下がる。
属名の Pleioblastus はギリシャ語の「pleios(多い)+blastos(芽)」からきている。ササに比べて節に芽がたくさん集まることから名づけられた。
種小名の gramineus は「イネ科植物のような」という意味である。
写真は2月に小石川植物園で撮った。
学名:Pleioblastus gramineus

★うっそうと大明竹は生い茂る
 葉の先垂らしトンネルつくり




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東根笹(アズマネザサ)



東根笹(アズマネザサ)はイネ科メダケ属の多年生ササ類である。
日本固有種である。
北海道の西南部から九州にかけて分布するが、特に関東、東北地方に多い。
それが名の由来ともなっており、西日本には根笹(ネザサ)が多い。
「篠竹」と呼ばれる小形のタケササ類の代表種である。
原野、土手、道瑞、鉄道沿いなど至る所に生える。
草丈は1~3メートルくらいである。
大きいものは4~5メートルにもなる。
根茎が地中を這って増える。
茎は中空で円筒形をしている。
枝は各節から密生する。
葉は線形ないし幅の狭い披針形で、先は次第に鋭く尖る。
葉には毛は生えず、互い違いに生える(互生)。
春には地下茎から細い筍が出る。
はびこると除去に苦労をするという。
開花時期は5月くらいである。
本種は比較的花をさかせることが多いという。
葉が食品の包装に用いられるほか、かごやざるなど細工物の材料として利用される。
属名の Pleioblastus はギリシャ語の「pleios(多)+blastos(芽)」からきている。ササに比べて節に芽がたくさん集まることから名づけられた。
種小名の chino は日本語の「篠竹(シノダケ)」からきている。
写真は7月に神代植物公園で撮った。
下の写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Pleioblastus chino

★はびこれば厄介らしい笹だけど
 東根笹の緑優しく




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