長葉葉薊(ナガバハアザミ) 夏の花 2014年07月23日 長葉葉薊(ナガバハアザミ)はキツネノマゴ科ハアザミ属(アカンツス属)の多年草である。アカンツス属は地中海沿岸地方やアジア、アフリカに50種くらいが分布する。園芸的にはアカンサスの名で知られている。同属のアカンツス・モリスの和名を葉薊(ハアザミ)といい、属名の和名もハアザミ属という。本種の原産地はバルカン半島などである。学名のアカンツス・ロンギフォリウスで表示するものもある。また、アカンツス・バルカニクスやアカンツス・ハンガリクスの別名がある。草丈は60センチから120センチくらいである。根際に生える葉は細長い楕円形で羽状に深く切れ込み、棘がある。開花時期は6月から8月である。白ないし紫色を帯びた唇形の花をつける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。なお、和名の由来は葉が薊(アザミ)に似ており、細長い葉であることからつけられた。属名の Acanthus はギリシャ語の「akanthos(棘の多い)」からきている。種小名の longifolius は「長い葉の」という意味である。写真は7月に北大植物園で撮った。学名:Acanthus longifolius(syn. Acanthus hungaricus, Acanthus balcanicus)★葉の違い比べてみれば成る程と 目を皿にするこれも葉薊花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ベゴニア・アルボピクタ・ロセア 夏の花 2014年07月22日 ベゴニア・アルボピクタはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草である。ベゴニア属は世界に2000種くらいが分布する。日本にも中国原産だが野生化した秋海棠(シュウカイドウ)が生育するので、属名の和名をシュウカイドウ属という。ベゴニア・アルボピクタの原産地はブラジルである。木立性ベゴニアといわれるものの1つである。茎が木質化して立ち上がる性質がある。和名を銀星ベゴニア(ギンボシベゴニア)という。ロセア(rosea)はその変種である。基本種との違いは花の色がピンクになることで、基本種の花の色は白い。草丈は60センチから100センチくらいである。葉は左右非対称の卵形で、互い違いに生える(互生)。葉は艶のある緑色で、白い斑点が入る。葉の先は尖り、縁は波状となる。開花時期は6~8月である。葉の脇から集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、花径1センチから2センチの小さなピンクの花をつける。花被片は4枚である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Begonia はフランス人でフランス領アンティル諸島の総督だった「ベゴン(Michel Begon, 1638-1710)さん」の名からきている。ベゴニアの仲間数種をヨーロッパに紹介した。種小名の albo-picta は「白く彩色された」という意味である。変種名の rosea は「バラ色の」という意味である。写真は7月に北大植物園で撮った。学名:Begonia albo-picta var. rosea★北の地でベゴニア見るもまた楽し いろんな原種集めているね花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
サルビア・ネモロサ・スノーヒル 夏の花 2014年07月21日 サルビア・ネモロサはシソ科アキギリ属(サルビア属)の多年草である。サルビア属は中南アメリカやヨーロッパを中心に900種くらいが分布する。また、多くの園芸品種が作出されている。日本にも秋桐(アキギリ)などが分布するので、属名の和名をアキギリ属という。サルビア・ネモロサの原産地はヨーロッパの中央部から西アジアにかけてである。スノーヒルはその園芸品種である。品種名はシュネーヒューゲル(Schneehugel)でドイツ語名なのだが、日本では英訳したスノーヒルの名で売られている。草丈は40~60センチくらいである。全体に毛が生えている。葉は長い卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5~7月くらいである。茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い筒状の花をつける。基本種の花の色は濃い紫色である。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。種小名の nemorasa は「森林に生える」という意味である。品種名の Schneehugel はドイツ語で「雪の丘」という意味である。写真は6月に北海道上川町の大雪森のガーデンで撮った。学名:Salvia nemorosa 'Schneehugel' ★花の色変わればムードも大違い 北の大地がとても似合って花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
オエノテラ・テトラゴナ 夏の花 2014年07月20日 オエノテラ・テトラゴナはアカバナ科マツヨイグサ属(オエノテラ属)の多年草である。オエノテラ属はアメリカ大陸に145種くらいが分布する。属名の読み方は「エノテラ」や「オエノセラ」とするものもある。日本でも待宵草(マツヨイグサ)などが野生化しているので、属名の和名をマツヨイグサ属という。本種の原産地は北アメリカ大陸の東部である。オエノテラ・フルティコサ(Oenothera fruticosa)の亜種グラウカ(glauca)とシノニムのようである。英名はナローリーフ・イブニングプリムローズ(narrowleaf evening-primrose)という。和名は霜降待宵草(シモフリマツヨイグサ)である。草丈は30~45センチくらいである。茎は直立する。葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は5~8月くらいである。花径3~5センチくらいの黄色い4弁花をつける。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Oenothera はギリシャ語の「oinos(酒)+ther(野獣)」からきている。根にブドウ酒のような香気があり、野獣が好むということから名づけられた。種小名の tetragona は「四角の」という意味である。写真は7月に北大植物園で撮った。学名:Oenothera tetragona(syn. Oenothera fruticosa subsp. glauca)★この花はどんな位置づけされてるの 調べてみるもまた楽しくて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ペンステモン・ピニフォリウス 夏の花 2014年07月19日 ペンステモン・ピニフォリウスはゴマノハグサ科アメリカイワブクロ属(ペンステモン属)の多年草である。分類体系によっては(APGIII)オオバコ科とされる。ペンステモン属は北アメリカを中心に250種くらいが分布する。かつては日本に分布する岩袋(イワブクロ)もこの属の植物と考えられていたが、現在はイワブクロ属(Pennellianthus)として区別されている。本種の原産地は北アメリカである。アメリカ合衆国の南西部で、ニューメキシコ州やアリゾナ州に分布する。英名はパインニードル・ペンステモン(pine needle penstemon)である。パインニードルは松葉のことである。草丈は30センチから40センチくらいである。葉は松葉のような針状で、向かい合って生える(対生)。開花時期は5~7月くらいである。茎先に朱紅色をした筒状の花をつける。花冠の先は唇形に裂ける。花の色は黄色のものもある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Penstemon はギリシャ語の「pente(5)+stemon(雄しべ)」からきている。1本の仮雄しべと4本の雄しべがあることから名づけられた。種小名の pinifolius は「松のような葉の」という意味である。写真は6月に北大植物園で撮った。学名:Penstemon pinifolius★花の数そんなに多くはないみたい エリカみたいな雰囲気見せて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|