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大島野路菊(オオシマノジギク)

大島野路菊(オオシマノジギク)

大島野路菊(オオシマノジギク)はキク科キク属の多年草である。
日本固有種である。
鹿児島県の屋久島と奄美諸島に分布し、海岸に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に新たに登録されている。
草丈は30センチから40センチくらいである。
野路菊(ノジギク)よりも葉が厚いのが特徴で、葉は3つに中裂する。
開花時期は10月から12月ころである。
長い花柄の先に、花径3センチくらいの頭花をつける。
舌状花は白く、筒状花は黄色い。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Chrysanthemum crassum(=Dendranthema crassum)


★南国に咲く菊の花白くして
 海の香りを運ぶがごとく


大島野路菊(オオシマノジギク)

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瑠璃茉莉(ルリマツリ)

瑠璃茉莉(ルリマツリ)

瑠璃茉莉(ルリマツリ)はイソマツ科ルリマツリ属の常緑小低木である。
原産地は南アフリカ、オセアニアなどである。
樹高は1メートルから2メートルくらいである。
蔓性で細長い枝を伸ばす。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁は波打つ。
開花時期は5月から11月くらいである。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花径2センチくらいの淡い青色の花をたくさんつける。
花冠は漏斗状で、先が5つに裂けて横に開く。
和名の由来は、ジャスミンの一種の「茉莉花」に似た青い花をつけることからきている。
属名のプルンバゴの名で出まわることもある。
写真は11月に千葉市花の美術館で撮った。
学名:Plumbago capensis


★涼しげで人惹きつける瑠璃茉莉
 真夏に咲いて晩秋までも


瑠璃茉莉(ルリマツリ)

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山茶花(サザンカ)

山茶花(サザンカ)

山茶花(サザンカ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木ないし高木である。
本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、台湾や中国などにも分布する。
また、江戸時代から多くの園芸品種が作出されている。
江戸時代に長崎のオランダ商館に来ていたツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧でも広まった。
樹高は2メートルから12メートルくらいである。
若い枝には細かな毛が生える。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
椿(ツバキ)の場合はぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は革質で艶があり、表面は濃い緑色をしている。
開花時期は10月から12月くらいである。
枝先や葉の脇に花径5センチから7センチくらいの白い5弁花をつける。
花は横に平らに開き、雄しべは椿(ツバキ)のように筒状にはならない
園芸品種には、花の色が赤や桃色のもの、八重咲きをするものなどがある。
花弁はばらばらに散る。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
果実から採取した油は椿油と同様に用いられる。
和名の由来は、山茶花の読み「サンサカ」が訛ったものと言われている。
俳句の季語は冬である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia sasanqua

★山の上咲く山茶花はチャーミング
 人恋しさに笑みも零れて
☆君のため咲く山茶花は愛らしき
 訪ねるもののたとえなくとも


山茶花(サザンカ)

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足摺野路菊(アシズリノジギク)

足摺野路菊(アシズリノジギク)

足摺野路菊(アシズリノジギク)はキク科キク属の多年草である。
野路菊(ノジギク)の変種で、足摺岬から佐田岬にかけた海岸に分布する。
「野路」という言葉で山を連想するが、生育する場所は海辺である。
小浜菊(コハマギク)の西日本版と考えるといい。
栽培菊の原種の1つである。
草丈は60センチから90センチくらいである。
葉や茎に白毛が密生するので、全体に白っぽく見える。
唐草のような葉に特徴があり、本種は白い縁取りが明瞭である。
葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は10月から12月である。
茎の上部で枝分かれをして、舌状花が白い花を1つずつつける。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Chrysanthemum japonense var. ashizuriense


★断崖に白い花びらよく似合う
 足摺野路菊風に抗い
☆潮風に耐えるがごとく咲き競う
 足摺野路菊白さを増して


足摺野路菊(アシズリノジギク)

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延命楽(エンメイラク)

延命楽(エンメイラク)

延命楽(エンメイラク)はキク科キク属の多年草である。
料理菊(リョウリギク)の1つで、流通名を「もってのほか」ともいう。
山形県や新潟県などで生産されている。
さっと茹でて酢醤油などで食べるほか、蒸して乾燥させた「菊のり」として保存される。
開花時期は9月から11月くらいである。
花の色は紅紫色である。
写真は11月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Dendranthemum x grandiflorum cv.


★面白い名前で記憶に刻まれた
 もってのほかに出合ううれしさ


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