山茶花(サザンカ) 秋の花 2010年11月18日 山茶花(サザンカ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木ないし高木である。本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布し、山地の林の中や林の縁に生える。海外では、台湾や中国などにも分布する。また、江戸時代から多くの園芸品種が作出されている。江戸時代に長崎のオランダ商館に来ていたツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧でも広まった。樹高は2メートルから12メートルくらいである。若い枝には細かな毛が生える。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。椿(ツバキ)の場合はぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の質は革質で艶があり、表面は濃い緑色をしている。開花時期は10月から12月くらいである。枝先や葉の脇に花径5センチから7センチくらいの白い5弁花をつける。花は横に平らに開き、雄しべは椿(ツバキ)のように筒状にはならない園芸品種には、花の色が赤や桃色のもの、八重咲きをするものなどがある。花弁はばらばらに散る。花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。果実から採取した油は椿油と同様に用いられる。 和名の由来は、山茶花の読み「サンサカ」が訛ったものと言われている。俳句の季語は冬である。写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Camellia sasanqua★山の上咲く山茶花はチャーミング 人恋しさに笑みも零れて☆君のため咲く山茶花は愛らしき 訪ねるもののたとえなくとも今日の花ドットコム花図鑑PR