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エキナケア・アングスティフォリア

エキナケア・アングスティフォリア

エキナケア・アングスティフォリアはキク科ムラサキバレンギク属(エキナケア属)の多年草である。
属名の読み方は「エキナセア」とするものもある。
原産地は北アメリカである。
英名をナロウリーブド・パープルコーンフラワー(narrow-leaved purple coneflower)という。
和名は細葉紫馬簾菊(ホソバムラサキバレンギク)である。
「馬簾」というのは火消しの纏(まとい)の飾りのことである。
根の成分が免疫力の向上に有効で、サプリメントとして利用されている。
草丈は50~90センチくらいである。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
近縁種のエキナケア・プルプレアよりも葉は細い。
開花時期は6~9月くらいである。
花びら(舌状花)の色はピンクないし淡い紫色である。
筒状花は円錐状である。
開花が進むにつれて舌状花が下向きに反り返り、「馬簾」のようになる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Echinacea はギリシャ語の「echino(はりねずみ)」からきている。硬い筒状花をはりねずみにたとえて名づけたものである。
種小名の angustifolia は「細葉の」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Echinacea angustifolia


★どこでどう見分けたらいいエキナケア
 数の多さに目を白黒と


エキナケア・アングスティフォリア

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甘茶(アマチャ)

甘茶(アマチャ)

甘茶(アマチャ)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
分類体系によってはアジサイ科とされる。
分類上は山紫陽花(ヤマアジサイ)の変種の1つとされる。
日本固有種である。
本州の関東地方と中部地方に分布し、山地に生える。
また、葉にズルチンを含み甘茶製造用に栽培される。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄があり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
山紫陽花(ヤマアジサイ)と非常によく似た花をつける。
真ん中に紫色を帯びた両性花がつき、周りを装飾花が取り囲む。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。
変種名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Hydrangea serrata var. thunbergii


★紫の高貴な花は見るほどに
 風情溢れてため息の漏れ


甘茶(アマチャ)

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銭葵(ゼニアオイ)

銭葵(ゼニアオイ)

銭葵(ゼニアオイ)はアオイ科ゼニアオイ属の越年草である。
原産地は南ヨーロッパ、地中海沿岸地方、西アジアである。
日本へは江戸時代に観賞用として渡来した。
現在では野生化し、河川敷や荒れ地などに生える。
分類上は、薄紅葵(ウスベニアオイ)の変種とされている。
基本種に比べると葉の切れ込みが浅く、花の色が濃い。
草丈は60~120センチくらいである。
葉は円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には皺があって波打ち、5つから7つくらいに浅く裂ける。
葉の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月くらいである。
葉の脇に淡い紅紫色の5弁花をつける。
花径は3センチくらいで、花弁には濃い色の縦筋が入る。
花は下から上へ咲きあがる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、花の大きさを一文銭に見立てたものという。
属名の Malva はラテン古名でギリシャ語の「malache(軟らかくする)」からきている。この属の植物の1種が持つ粘液に緩和剤の働きがことから名づけられた。
種小名の sylvestris は「森林に生える」という意味である。
変種名の mauritiana は「モーリシャス島の」という意味である。
写真は6月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Malva sylvestris var. mauritiana


★名の由来聞けば何やら江戸の世を
 思い描ける不思議感じつ


銭葵(ゼニアオイ)

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八重毒痛み(ヤエドクダミ)

八重毒痛み(ヤエドクダミ)

毒痛み(ドクダミ)はドクダミ科ドクダミ属の多年草である。
北海道の南部から沖縄にかけて分布し、日陰や湿地に生える。
海外では、東アジアや東南アジアに広く分布する。
八重毒痛み(ヤエドクダミ)はその品種の1つである。
草丈は20~40センチくらいである。
葉は先の尖った心臓形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は柔らかい。
開花時期は5~6月である。
茎先に八重咲きの白い花を咲かせる。
花びらのように見えるものは、葉に近い性質をもった総苞と呼ばれるものである。
花の真ん中に見える黄色い部分が花だが、花弁も萼片もない。
種子は不稔性(次の世代の子孫を作れない)である。
和名の由来は、毒や傷みに効くということから、「毒痛み」が転じたものといわれる。
あるいは、ドクダミの葉は特有の臭気があるため、毒が入っているのではないかということで毒溜め(ドクダメ)と呼ばれるようになり、それがドクダミになったという。
そのほかにもいろいろな説があるらしい。
生薬名を十薬(じゅうやく)といい、整腸、利尿、解毒などの薬効がある。
俳句の季語は夏である。
属名の Houttuynia はオランダの医師で植物学者の「ハウトイン(M. Houttuyne)さん」にちなんで名づけられた。
種小名の cordata は「心臓形の」という意味である。
品種名の plena は「八重の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Houttuynia cordata f. plena


★十の字が印とばかり思いきや
 八重に花咲くドクダミのあり


八重毒痛み(ヤエドクダミ)

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花木大角豆(ハナキササゲ)

花木大角豆(ハナキササゲ)

花木大角豆(ハナキササゲ)はノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木である。
原産地は北アメリカである。
湿った森林、沢地、川辺などに生える。
明治・大正時代に「黄金樹」の名で大量に輸入されたが、現存するものは少ないという。
樹高は15~30メートルくらいである。
葉は大きな三角形状の幅広い卵円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の形は桐(キリ)に似ている。
開花時期は5~7月である。
葉の脇に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、大きな釣鐘形の花をつける。
花径が4~5センチくらいある白い花は縁が縮れており、中には紫の点線とオレンジ色の筋が入っている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
近縁種に中国原産の木大角豆(キササゲ)がある。
木大角豆(キササゲ)の名の由来は、実の形が大角豆(ササゲ)というさやごと食べる豆に似ていることからきている。
和名の由来は、その木大角豆(キササゲ)より更に花が美しいということからきている。
別名を大アメリカ木大角豆(オオアメリカキササゲ)ともいう。
属名の Catalpa はこの属のアメリカキササゲの北アメリカでの現地名からきている。
種小名の speciosa は「華やかな」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Catalpa speciosa


★ぽたぽたと落ちる花びら美しく
 ふと見上げれば満開模様


花木大角豆(ハナキササゲ)

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