花木大角豆(ハナキササゲ) 夏の花 2011年06月04日 花木大角豆(ハナキササゲ)はノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木である。原産地は北アメリカである。湿った森林、沢地、川辺などに生える。明治・大正時代に「黄金樹」の名で大量に輸入されたが、現存するものは少ないという。樹高は15~30メートルくらいである。葉は大きな三角形状の幅広い卵円形で、向かい合って生える(対生)。葉の形は桐(キリ)に似ている。開花時期は5~7月である。葉の脇に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、大きな釣鐘形の花をつける。花径が4~5センチくらいある白い花は縁が縮れており、中には紫の点線とオレンジ色の筋が入っている。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。近縁種に中国原産の木大角豆(キササゲ)がある。木大角豆(キササゲ)の名の由来は、実の形が大角豆(ササゲ)というさやごと食べる豆に似ていることからきている。和名の由来は、その木大角豆(キササゲ)より更に花が美しいということからきている。別名を大アメリカ木大角豆(オオアメリカキササゲ)ともいう。属名の Catalpa はこの属のアメリカキササゲの北アメリカでの現地名からきている。種小名の speciosa は「華やかな」という意味である。写真は6月に小石川植物園で撮った。学名:Catalpa speciosa★ぽたぽたと落ちる花びら美しく ふと見上げれば満開模様花図鑑今日の花ドットコムPR