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真弓(マユミ)

真弓(マユミ)

真弓(マユミ)はニシキギ科ニシキギ属の落葉低木である。
北海道から九州にかけて分布し、丘陵や山地の林の中に生える。
また、庭木ともされる。
海外では、朝鮮半島、サハリンにも分布する。
樹高は3~5メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~6月である。
緑白色をした花径1センチくらいの小さな4弁花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、淡い紅色に熟すと4つに裂ける。
和名の由来は、弓を作るのに用いたことからきている。
材はこけしや将棋の駒をつくるのに用いられている。
漢字では「檀」とも書く。
俳句では「檀の実」が秋の季語である。
属名の Euonymus はギリシャ語の「eu(良)+onoma(名)」からきている。評判のいいといった意味合いである。
種小名の sieboldianus は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
写真は5月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
写真は10月に箱根強羅公園で撮った。
学名:Euonymus sieboldianus


★しなやかに弓ひきしぼり青空に
 わたし飛ばして悔いはないから


真弓(マユミ)

花図鑑
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ホルムショルディア・サングイネア

ホルムショルディア・サングイネア

ホルムショルディア・サングイネアはクマツヅラ科ホルムショルディア属の常緑低木である。
原産地はインドとヒマラヤ地方の低地の亜熱帯地域である。
英名がチャイニーズハット・プラント(Chinese hat plant)であることから、チャイニーズハットの名でも流通している。
和名は天狗花(テングバナ)という。
樹高は2~3メートルである。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはわずかにぎざぎざ(鋸歯)があるか全縁である。
開花時期は9~11月である。
花の色の基本が橙色だが、黄色や紫色のものもある。
帽子のツバのように広がっているのは萼で、真ん中から円筒形の花冠が出る。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
属名の Holmskioldia はデンマークの植物学者「Holmskiold(J. T. Holmskiold)さん」の名からきている。
種小名の sanguinea は「血のように赤い」という意味である。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Holmskioldia sanguinea


★面白い花の形もあるものと
 しばし足止め観察をして


ホルムショルディア・サングイネア

花図鑑
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紫千振(ムラサキセンブリ)

紫千振(ムラサキセンブリ)

紫千振(ムラサキセンブリ)はリンドウ科センブリ属の一年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、乾いた草丈の低い草地や道端に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は50~70センチくらいである。
茎は太く、暗い紫色を帯びる。
葉は線状の披針形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は9~11月である。
茎先や葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紫色の花をつける。
花は合弁花で、花冠が5つに深く裂ける。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
千振(センブリ)と同様に苦味があるが、薬用にはされない。
属名の Swertia はオランダの植物学者「スワート(E. Swert)さん」の名からきている。
種小名の pseudochinensis は「中国産に似た」という意味である。
写真は11月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Swertia pseudochinensis


★千振の花の不思議を受け継いで
 色も床しき紫千振


紫千振(ムラサキセンブリ)

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ムクナ・ベネッティー

ムクナ・ベネッティー

ムクナ・ベネッティーはマメ科トビカズラ属(ムクナ属)の常緑蔓性木本である。
原産地はニューギニア島である。
蔓は20メートルにも達する。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は卵形で先は尖り、つけ根の部分は円形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は10~11月である。
葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、40~50もの花を下垂させる。
花の色は朱色や赤、緋色などがあるが、緋色のものがよく栽培されている。
1つ1つの花は蝶形で大きく、オウムの嘴のようである。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
英名はparrot's beak(オウムの嘴)である。
属名の Mucuna は南アメリカの先住民族の言葉からきている。
種小名の bennettii はイギリスの軍医「ベネット(G. Bennett)さんの」という意味である。
写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Mucuna bennettii


★鮮やかな緋色の花が房になり
 南国ムードたっぷり伝え


ムクナ・ベネッティー

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鶴蘭(ツルラン)

鶴蘭(ツルラン)

鶴蘭(ツルラン)はラン科エビネ属の多年草である。
九州の南部から沖縄にかけてと小笠原諸島に分布し、草地や林の中に生える。
海外では、台湾、中国南部、東南アジア、インド、オーストラリアなどに分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は40~80センチくらいである。
茎は直立し、微毛が密に生える。
根際から生える葉は長い楕円形で、3~6枚くらいつく。
葉は長さが20~50センチくらいあり、縦に皺がある。
茎につく葉は鱗片状で、茎を抱く。
開花時期は6~10月くらいである。
茎先に白い花を密につける。
唇弁はつけ根の部分で3つに裂け、真ん中の裂片は更に2つに裂けるので、「大」の字に見える。
花冠のつけ根には黄色ないし紅色の突起がある。
萼片3枚と側花弁2枚は平らに開く。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は細く、上へ曲がる。
「鶴」が群れ飛ぶように見えるというのが和名の由来である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Calanthe はギリシャ語の「calos(美)+anthos(花)」からきている。
種小名の triplicata は「3つの副花冠のある」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Calanthe triplicata


★大形で鶴飛ぶように豪快に
 花を咲かせばそこは楽園


鶴蘭(ツルラン)

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