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毬薊(イガアザミ)

毬薊(イガアザミ)

毬薊(イガアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方に分布し、山野や海岸近くに生える。
分類上は、南部薊(ナンブアザミ)の変種とされている。
和名の由来は、蕾の棘を栗のイガにたとえたものである。
草丈は1~2メートルである。
葉は深く切れ込み、先が鋭い棘状となる。
開花時期は8~10月である。
茎先に花径4センチくらいの紅紫色をした花(頭花)を固まってつける。
総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)に生える棘は長くて鋭い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Cirsium はcirsos(静脈腫)に薬効があるという意味。アザミに転用された。
種小名の nipponicum は「日本の」という意味である。
変種名の comosus は「長い束毛のある」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Cirsium nipponicum var. comosum


★かくあるが薊なりやと思わせる
 鋭い棘で身を護りつつ
☆何故君は棘で護りしその姿
 薊の花にそっとたずねて


毬薊(イガアザミ)

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アリストロキア・ギガンテア

アリストロキア・ギガンテア

アリストロキア・ギガンテアはウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性常緑低木である。
原産地はブラジルである。
日本へは明治時代の後期に渡来した。
和名を大パイプ葛(オオパイプカズラ)という。
大形の蔓性植物で、蔓を這わせて伸びる。
葉はほこ形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は春から夏とされるが、温室では周年開花をする。
葉の脇から出る花の長さは20~30センチくらいある。
花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片である。
色は赤褐色で、白い網目模様が入る。
花冠の真ん中には緑色の袋がついている。
まるで食虫植物の雰囲気だが、昆虫を閉じ込め受粉をさせるのだそうである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。
種小名の gigantea は「巨大な」という意味である。
写真は10月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Aristolochia gigantea


★巨きくて色も形も気味悪い
 だけど模様はまた繊細で


アリストロキア・ギガンテア

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アリストロキア・エレガンス

アリストロキア・エレガンス

アリストロキア・エレガンスはウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の常緑低木である。
原産地はブラジルである。
和名をパイプ葛(パイプカズラ)という。
蔓性で、丈は3~5メートルくらいに伸びる。
葉は心形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は春から夏とされるが、温室では周年開花をする。
葉の脇から出る花の長さは8センチくらいある。
花弁はなく、花びらのように見えるのは萼片である。
色は赤褐色である。
花冠の真ん中には緑色の袋がついている。
まるで食虫植物の雰囲気だが、昆虫を閉じ込め受粉をさせるのだそうである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
ブラジルでは根茎を薬用とする。
属名の Aristolochia はギリシャ語の「aristos(最良)+lochia(出産)」からきている。曲がった花の形が胎内の胎児を連想させ、またつけ根の部分の膨らみが子宮を連想させるところから、出産を助ける力を持つと考えられた。
種小名の elegans は「優美な」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Aristolochia elegans


★大きさもほどよく見えるエレガンス
 奇妙だけれどどこか惹かれて


アリストロキア・エレガンス

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アッサム茶(アッサムチャ)

アッサム茶(アッサムチャ)

アッサム茶(アッサムチャ)はツバキ科ツバキ属の常緑高木である。
原産地は中国の南部である。
現在は、東南アジアやインド、スリランカなどで栽培が行われている。
ウーロン茶や紅茶の原材料は本種である。
分類上は、茶の木(チャノキ)の変種とされている。
樹高は8メートルから15メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
茶の木(チャノキ)の葉よりもかなり大きい。
開花時期は10月から1月である。
葉の脇に白い5弁花を少数やや下向きにつける。
花には黄色い雄しべがたくさんある。
花は茶の木(チャノキ)とよく似ているが、それよりもかなり小さい。
花の後にできる実は偏球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと褐色になって裂開する。
本種の葉はタンニンの含有量が多く、酸化酵素が強いという。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
変種名の assamica は「(インドの)アッサム地方(Assam)の」という意味である。
写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia sinensis var. assamica


★葉に隠れ小さな花がぽつぽつと
 アッサム茶は風情異なり


アッサム茶(アッサムチャ)

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紅花茶(ベニバナチャ)

紅花茶(ベニバナチャ)

茶(チャ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
原産地は中国の南部とする説が有力である。
日本へは最澄が805年に種子を持ち帰り、比叡山に植えたのが最初という。
紅花茶(ベニバナチャ)はその品種の1つである。
特徴は、花の色が淡い紅色になることである。
日本でも観賞用に栽培されている。
樹高は1~3メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁は波打つ。
葉の質は薄い革質で、表面には艶がある。
開花時期は10~12月である。
葉の脇に淡い紅色の5弁花をやや下向きにつける。
雄しべはたくさんあり、花糸は紅色、葯は肌色である。
雌しべは1本である。
花の後にできる実は歪んだ球形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)である。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
品種名の rosea は「バラ色の」という意味である。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia sinensis f. rosea


★整った花はなかなか見つからず
 周りうろうろ雨降る中で


紅花茶(ベニバナチャ)

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