毬薊(イガアザミ) 秋の花 2011年11月04日 毬薊(イガアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。日本固有種である。本州の関東地方に分布し、山野や海岸近くに生える。分類上は、南部薊(ナンブアザミ)の変種とされている。和名の由来は、蕾の棘を栗のイガにたとえたものである。草丈は1~2メートルである。葉は深く切れ込み、先が鋭い棘状となる。開花時期は8~10月である。茎先に花径4センチくらいの紅紫色をした花(頭花)を固まってつける。総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)に生える棘は長くて鋭い。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Cirsium はcirsos(静脈腫)に薬効があるという意味。アザミに転用された。種小名の nipponicum は「日本の」という意味である。変種名の comosus は「長い束毛のある」という意味である。写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Cirsium nipponicum var. comosum★かくあるが薊なりやと思わせる 鋭い棘で身を護りつつ☆何故君は棘で護りしその姿 薊の花にそっとたずねて花図鑑植物図鑑PR