紅花茶(ベニバナチャ) 秋の花 2011年10月31日 茶(チャ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。原産地は中国の南部とする説が有力である。日本へは最澄が805年に種子を持ち帰り、比叡山に植えたのが最初という。紅花茶(ベニバナチャ)はその品種の1つである。特徴は、花の色が淡い紅色になることである。日本でも観賞用に栽培されている。樹高は1~3メートルくらいである。よく枝分かれをする。葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁は波打つ。葉の質は薄い革質で、表面には艶がある。開花時期は10~12月である。葉の脇に淡い紅色の5弁花をやや下向きにつける。雄しべはたくさんあり、花糸は紅色、葯は肌色である。雌しべは1本である。花の後にできる実は歪んだ球形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)である。属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の sinensis は「中国の」という意味である。品種名の rosea は「バラ色の」という意味である。写真は11月に小石川植物園で撮った。学名:Camellia sinensis f. rosea★整った花はなかなか見つからず 周りうろうろ雨降る中で花図鑑植物図鑑PR