島大谷渡り(シマオオタニワタリ) 観葉植物 2012年01月09日 島大谷渡り(シマオオタニワタリ)はチャセンシダ科チャセンシダ属の常緑多年草である。奄美群島以南と小笠原諸島に分布し、樹木や岩上に着生するシダ植物である。海外では、台湾、東南アジアや太平洋諸島などにも分布する。学名のアスプレニウム・ニドゥスで表示するものもある。環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。草丈は30~100センチくらいである。葉には艶があり、縦に真っ直ぐに伸びる葉脈が目立つ。株は円を描くようにつき、真ん中に水を溜める。近縁種の大谷渡り(オオタニワタリ)とは葉の裏面につく胞子嚢(胞子をつくる場所)群のつき方が異なる。大谷渡り(オオタニワタリ)はびっしりとつくが、本種は葉の上部にしかつかない。新芽は食用とされる。園芸品種のアビスは活け花にも使われる。属名の Asplenium はギリシャ語の「splen(脾臓)」からきている。この属の1種が脾臓の病を癒すと考えられたことから名づけられた。種小名の nidus は「巣」という意味である。写真は1月に千葉市花の美術館で撮った。下の写真は11月に沖縄市の東南植物楽園で撮った。学名:Asplenium nidus★木の幹もこれは便利なマイハウス すくすく育つ島大谷渡り花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
蠍蘭(サソリラン) 冬の花 2012年01月08日 蠍蘭(サソリラン)はラン科アラクニス属の多年草である。原産地はインドネシアのカリマンタン島である。標高600~800メートルの森の中に生える着生種である。学名のアラクニス・ロンギセパラで表示するものもある。草丈は1メートルくらいである。葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は冬から春である。花茎を垂らし、花径3~4センチの花を疎らにつける。花の色は黄緑色に赤茶色が交じる。赤茶色の長い萼片をしっぽに見立てている。属名の Arachnis はギリシャ語の「arakhne(クモ)」からきている。種小名の longisepala は「長い萼片の」という意味である。写真は1月につくば植物園で撮った。学名:Arachnis longisepala★名の勝った気がせぬでもない蠍蘭 ニックネームも役に立つよう花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エンキクリア・フラグランス 冬の花 2012年01月07日 エンキクリア・フラグランスはラン科エンキクリア属の多年草である。分類の仕方によっては、エピデンドルム属(Epidendrum)に統合されることもある。原産地はメキシコ、ペルー、ブラジルなどである。海抜2000メートル以下の熱帯雨林や林の中に生える着生種である。草丈は40センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)で、革質である。開花時期は冬から春である。ただし周年開花が可能である。花の色はクリーム色で、紅紫色の筋が入る。花径は3センチくらいで、よい香りがする。属名の Encyclia はギリシャ語の「enkykleomai(取り囲む)」からきている。種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。写真は5月につくば植物園で撮った。学名:Encyclia fragrans★独特の香りに眩暈しそうだよ フラグランスの花はシンプル花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エンキクリア・コクレアタ・アルバ 四季咲きの花 2012年01月06日 エンキクリア・コクレアタ・アルバはラン科エンキクリア属の多年草である。北アメリカのフロリダ半島からベリーズなどカリブ海沿岸諸国に分布する着生種である。基本種はベリーズの国花とされている。草丈は20センチくらいである。葉は披針形(笹の葉のような形)である。開花時期はほぼ周年である。花茎を伸ばして総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径5センチくらいの白い花をつける。唇弁が上にあり、花弁、萼片は下方へ垂れ下がる。基本種の場合は、唇弁が暗い紫色で黄色い筋が入る。属名の Encyclia はギリシャ語の「enkykleomai(取り囲む)」からきている。種小名の cochleata は「螺旋状の」という意味である。品種名の alba は「白い」という意味である。写真は12月につくば植物園で撮った。学名:Encyclia cochleata f. alba★蛸の足思わすようなその姿 愛嬌がある自然の造形植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ウォレマイ松(ウォレマイマツ) 観葉植物 2012年01月05日 ウォレマイ松(ウォレマイマツ)はナンヨウスギ科ウォレミア属の常緑高木である。2億年前の恐竜時代に存在したとされる生きた化石である。そのため流通名をジュラシックツリー(jurassic tree)ともいう。1994年にオーストラリアのウォレマイ国立公園で発見された。英名はウォレマイパイン(Wollemi pine)という。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。樹高は20メートルから40メートルくらいである。雌雄同株である。披針形の葉は2列に並んで垂れ下がる。冬芽の先はピンク色になって花のように見える。属名の Wollemia は「(オーストラリアの)ウォレマイ(Wollemi)」からきている。種小名の nobilis は「気品のある」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Wollemia nobilis★どしどしと遠い地響き聞こえそう ウォレマイ松の不思議な姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|