水色長穂草(ミズイロナガボソウ) 四季咲きの花 2012年01月14日 水色長穂草(ミズイロナガボソウ)はクマツヅラ科ナガボソウ属の多年草である。原産地は熱帯アメリカである。現在では、世界の熱帯及び亜熱帯地域に広く帰化している。日本では小笠原諸島に帰化している。別名を太穂長穂草(フトボナガボソウ)という。草丈は50~100センチである。葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の柄は短く、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は周年である。茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、花茎にへばりつくようにして点々と淡い紫色の花をつける。合弁花で花冠が5つに裂ける。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。全草が薬用に使われるという。属名の Stachytarpheta はギリシャ語の「stachys(穂)+tarphys(よく茂った)」からきている。種小名の indica は「インドの」という意味である。写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Stachytarpheta indica(=Stachytarpheta jamaicensis)★するすると伸ばした茎に点々と へばりつき咲く不思議な姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
尖り葉椿(トガリバツバキ) 冬の花 2012年01月13日 尖り葉椿(トガリバツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。原産地は中国の南部で、雲南省などの標高400~1000メートルの山の斜面に生える。中国名は「尖葉山茶」である。学名からカメリア・クスピダータとする場合もある。樹高は1~3メートルくらいである。葉は長さ3~9センチの楕円形で、先は尾状に尖る。開花時期は1~3月くらいである。花の色は白く、花径は20~25ミリくらいと小さい。花びらの数は6~7枚である。花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。油料植物とされる。また、多くの交雑種の交配親となっている。属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。写真は12月に小石川植物園で撮った。学名:Camellia cuspidata★尖った葉個性に満ちたその姿 花は小さくたくさんついて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
雀斑草(ソバカスソウ) 冬の花 2012年01月12日 雀斑草(ソバカスソウ)はキツネノマゴ科ヒポエステス属の常緑多年草である。原産地はマダガスカル島である。草丈は10~40センチくらいである。葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。緑色の葉に白や赤、ピンクの斑が入る。その様子を「雀斑」に見立てたのが名の由来である。開花時期は10~3月くらいである。葉の脇から花茎を出し、白や紅紫色の小さな花をつけるが、主に観葉植物とされる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。学名のヒポエステス・フィロスタキアで表示をするところもある。属名の Hypoestes はギリシャ語の「hypo(下)+estia(家)」からきている。萼が苞に被われた花の形から名づけられた。種小名の phyllostachya は「葉状の穂の」という意味である。写真は11月に新宿御苑で撮った。学名:Hypoestes phyllostachya★緑葉にきれいな模様点々と 雀斑草の不思議な魅力花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
セイロン弁慶(セイロンベンケイ) 冬の花 2012年01月11日 セイロン弁慶(セイロンベンケイ)はベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)の常緑多年草である。原産地は南アフリカである。現在では熱帯・亜熱帯地域に広く帰化している。日本でも、西南諸島や小笠原諸島に帰化している。草丈は100~150センチくらいである。多肉植物で、葉は単葉であるが成長すると羽状複葉になる。開花時期は12~1月である。長さ30~70センチの円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、緑白色ないし橙色の鐘形の花を垂れ下がらせる。葉を切り取って表向きにしておくと、葉脈の端から新しい芽が出る。そこから、葉から芽(ハカラメ)という園芸名もつけられている。別名を灯籠草(トウロウソウ)という。属名の Kalanchoe は、中国名の「加籃菜」の音に由来するという説がある。種小名の pinnata は「羽状の」という意味である。写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Kalanchoe pinnata★地味だけどとても変わった性質(たち)がある セイロン弁慶温室に咲き植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ストレリチア・ユンケア 四季咲きの花 2012年01月10日 ストレリチア・ユンケアはバショウ科ゴクラクチョウカ属(ストレリチア属)の多年草である。分類体系によってはゴクラクチョウカ科とされる。原産地は南アフリカのケープ地方である。分類上は、極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)の変種とするものと独立種とするものがある。草丈は1~3メートルくらいである。葉が円柱形になり、茎のように見えるのが特徴である。そのためノンリーフ・ストレリチアの名でも流通している。開花時期は周年である。花の形は極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)と変わりがない。橙黄色の鶏冠のように見えるのが花(萼片)である。くちばしのように見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Strelitzia はイギリスのジョージ3世の皇后の出身家「ストレリッツ(Strelitz)」にちなむ。種小名の reginae は「女王の」という意味である。変種名の juncea は「イグサ属(Juncus)に似た」という意味である。写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Strelitzia reginae var. juncea(=Strelitzia jancea)★ユンケアの葉っぱはまるで茎のよう 華麗な花は簾の中に花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|