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ネペンテス・トルンカータ

ネペンテス・トルンカータ

ネペンテス・トルンカータはウツボカズラ科ウツボカズラ属(ネペンテス属)の蔓性常緑低木である。
原産地はフィリピンである。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。
また、ワシントン条約附属書ではⅡ類(国同士の取り引きを制限)として保護されている。
代表的な食虫植物の1つで、壷状の袋に落ちた虫を消化して栄養にする。
生育している場所が十分な栄養のとれない環境なので、足りない養分を虫を食べて補っているのである。
樹高は1~2メートルである。
葉は大きなハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉は薄い革質で硬い。
捕虫袋は長さが20~40センチくらいあり大きい。
属名の Nepenthes はギリシャ語の「ne(無)+penthos(憂)」からきている。捕虫嚢にある液体を例えたものと思われる。
種小名の truncata は「先端を断ち切った」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Nepenthes truncata


★ぶらりんと垂らした袋野生的
 すごい姿だトルンカータは


ネペンテス・トルンカータ

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サルコキルス・フィッツゲラルディー

サルコキルス・フィッツゲラルディー

サルコキルス・フィッツゲラルディーはラン科サルコキルス属の多年草である。
オーストラリアのクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州に分布する着生種である。
草丈は10~20センチである。
葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は春である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3センチくらいの花を10輪くらいつける。
花の色はピンクで、赤い斑点が入る。
唇弁には黄色が交じる。
花には芳香がある。
属名の Sarcochilus はギリシャ語の「sarx(肉)+cheilos(唇)」からきている。肉質の唇弁をもつことから名づけられた。
種小名の fitzgeraldii は19世紀のオーストラリアの植物学者「フィッジェラルド(R. D. FitzGerald)さんの」という意味である。
写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Sarcochilus fitzgeraldii


★故郷はオーストラリアの蘭が咲く
 ほのかな香り漂わせつつ


サルコキルス・フィッツゲラルディー

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マーコット

マーコット

マーコット(Murcott tangor)はミカン科ミカン属の常緑低木である。
アメリカで育成されたミカン類とオレンジ類の交雑種(=tangor)である。
tangor(タンゴール)というのは tangerine(ミカン)の tang と orange(オレンジ)の or とを組み合わせたものである。
マーコットの名称はフロリダの苗木農家であるマーコット・スミスさんの名からきている。
アメリカ、ブラジルなどで栽培されている。
国内でも栽培されるが、亜熱帯以外の地域ではハウス栽培である。
樹高は3メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
花は白い5弁花である。
果期は1~4月くらいである。
大きさは温州みかんぐらいである。
果皮は赤みが強く、薄いがやや固い。
果汁が多く、甘味が強い。
属名の Citrus はレモンに対する古い呼び名である。
種小名の reticulata は「網状の」という意味である。
種小名の sinensis は「中国の」という意味である。
写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Citrus reticulata x sinensis 'honey Murcott'


★アメリカで生まれたみかんの仲間だよ
 どんな味かな食べてみたいな


マーコット

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玉羊歯(タマシダ)

玉羊歯(タマシダ)

玉羊歯(タマシダ)はシノブ科タマシダ属の多年草である。
分類体系によってはツルシダ科とされる。
本州の伊豆半島から沖縄にかけて分布し、暖地の海岸などに生える。
海外では、台湾、中国、東南アジア、ポリネシアなど世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布する。
特にカナリー椰子(カナリーヤシ)の街路樹があるところにはよく生えるという。
和名の由来は、根に球状の塊茎がつくことからきている。
この部分に水分を貯蓄できるので、乾燥にも耐えることができる。
葉は細長く、長さは30~50センチくらいである。
樹上についたものでは、葉は垂れ下がる。
葉は羽状複葉で、左右に細長い楕円形の小葉を数10対つける。
属名の Nephrolepis はギリシャ語の「nephron(腎臓)+ lepis(鱗片)」からきている。
種小名の cordifolia は「心臓形をした葉の」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
下の写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Nephrolepis cordifolia


★青々と茂る玉羊歯暑さにも
 負けず豊かに潤い与え


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玉羊歯(タマシダ)


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エパクリス・グンニー

エパクリス・グンニー

エパクリス・グンニーはエパクリス科エパクリス属の常緑小低木である。
分類体系によってはツツジ科とされる。
原産地はオーストラリアで、南東部のニューサウスウェールズ州やタスマニアの高地に分布する。
英名はガンズ・ヒース(Gunn's heath)である。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は小さなハート形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。
葉は長さが2~7ミリくらいで、枝に密生する。
開花時期は4~10月だが、周年性がある。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡いピンクを帯びた白い筒状花を咲かせる。
花冠の先は5つに裂ける。
属名の Epacris はギリシャ語の「epi(上)+acris(頂点)」からきている。
種小名の gunnii は19世紀のオーストラリアの植物学者「ガン(R. C. Gunn)さんの」という意味である。
写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Epacris gunnii


★おやこれは白い花咲くエパクリス
 オーストラリアの花めずらしく


エパクリス・グンニー

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