ネペンテス・トルンカータ 観葉植物 2012年01月31日 ネペンテス・トルンカータはウツボカズラ科ウツボカズラ属(ネペンテス属)の蔓性常緑低木である。原産地はフィリピンである。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。また、ワシントン条約附属書ではⅡ類(国同士の取り引きを制限)として保護されている。代表的な食虫植物の1つで、壷状の袋に落ちた虫を消化して栄養にする。生育している場所が十分な栄養のとれない環境なので、足りない養分を虫を食べて補っているのである。樹高は1~2メートルである。葉は大きなハート形で、互い違いに生える(互生)。葉は薄い革質で硬い。捕虫袋は長さが20~40センチくらいあり大きい。属名の Nepenthes はギリシャ語の「ne(無)+penthos(憂)」からきている。捕虫嚢にある液体を例えたものと思われる。種小名の truncata は「先端を断ち切った」という意味である。写真は10月につくば植物園で撮った。学名:Nepenthes truncata★ぶらりんと垂らした袋野生的 すごい姿だトルンカータは花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
サルコキルス・フィッツゲラルディー 春の花 2012年01月30日 サルコキルス・フィッツゲラルディーはラン科サルコキルス属の多年草である。オーストラリアのクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州に分布する着生種である。草丈は10~20センチである。葉は肉厚の披針形(笹の葉のような形)である。開花時期は春である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3センチくらいの花を10輪くらいつける。花の色はピンクで、赤い斑点が入る。唇弁には黄色が交じる。花には芳香がある。属名の Sarcochilus はギリシャ語の「sarx(肉)+cheilos(唇)」からきている。肉質の唇弁をもつことから名づけられた。種小名の fitzgeraldii は19世紀のオーストラリアの植物学者「フィッジェラルド(R. D. FitzGerald)さんの」という意味である。写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Sarcochilus fitzgeraldii★故郷はオーストラリアの蘭が咲く ほのかな香り漂わせつつ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
マーコット 果実・野菜 2012年01月27日 マーコット(Murcott tangor)はミカン科ミカン属の常緑低木である。アメリカで育成されたミカン類とオレンジ類の交雑種(=tangor)である。tangor(タンゴール)というのは tangerine(ミカン)の tang と orange(オレンジ)の or とを組み合わせたものである。マーコットの名称はフロリダの苗木農家であるマーコット・スミスさんの名からきている。アメリカ、ブラジルなどで栽培されている。国内でも栽培されるが、亜熱帯以外の地域ではハウス栽培である。樹高は3メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は7~8月である。花は白い5弁花である。果期は1~4月くらいである。大きさは温州みかんぐらいである。果皮は赤みが強く、薄いがやや固い。果汁が多く、甘味が強い。属名の Citrus はレモンに対する古い呼び名である。種小名の reticulata は「網状の」という意味である。種小名の sinensis は「中国の」という意味である。写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Citrus reticulata x sinensis 'honey Murcott'★アメリカで生まれたみかんの仲間だよ どんな味かな食べてみたいな花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
玉羊歯(タマシダ) 観葉植物 2012年01月26日 玉羊歯(タマシダ)はシノブ科タマシダ属の多年草である。分類体系によってはツルシダ科とされる。本州の伊豆半島から沖縄にかけて分布し、暖地の海岸などに生える。海外では、台湾、中国、東南アジア、ポリネシアなど世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布する。特にカナリー椰子(カナリーヤシ)の街路樹があるところにはよく生えるという。和名の由来は、根に球状の塊茎がつくことからきている。この部分に水分を貯蓄できるので、乾燥にも耐えることができる。葉は細長く、長さは30~50センチくらいである。樹上についたものでは、葉は垂れ下がる。葉は羽状複葉で、左右に細長い楕円形の小葉を数10対つける。属名の Nephrolepis はギリシャ語の「nephron(腎臓)+ lepis(鱗片)」からきている。種小名の cordifolia は「心臓形をした葉の」という意味である。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。下の写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。学名:Nephrolepis cordifolia★青々と茂る玉羊歯暑さにも 負けず豊かに潤い与え植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
エパクリス・グンニー 四季咲きの花 2012年01月25日 エパクリス・グンニーはエパクリス科エパクリス属の常緑小低木である。分類体系によってはツツジ科とされる。原産地はオーストラリアで、南東部のニューサウスウェールズ州やタスマニアの高地に分布する。英名はガンズ・ヒース(Gunn's heath)である。樹高は50~100センチくらいである。葉は小さなハート形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。葉は長さが2~7ミリくらいで、枝に密生する。開花時期は4~10月だが、周年性がある。葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡いピンクを帯びた白い筒状花を咲かせる。花冠の先は5つに裂ける。属名の Epacris はギリシャ語の「epi(上)+acris(頂点)」からきている。種小名の gunnii は19世紀のオーストラリアの植物学者「ガン(R. C. Gunn)さんの」という意味である。写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。学名:Epacris gunnii★おやこれは白い花咲くエパクリス オーストラリアの花めずらしく花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|