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サルウィン椿(サルウィンツバキ)

サルウィン椿(サルウィンツバキ)

サルウィン椿(サルウィンツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
原産地は中国で、南西部の雲南省、四川省などに分布する。
名の由来となったのはチベット高原に源を発するサルウィン川である。
「中国のグランドキャニオン」とも称されるこの大河は、タイとミャンマーの国境を成してアンダマン海へ注ぎ、怒江とも呼ばれる。
上流域は世界遺産にも登録されている。
漢名は「怒江山茶」である。
日本へは昭和37年に渡来した。
樹高は1~5メートルである。
樹形は立ち性で、枝を直線的に伸ばす。
葉は長さ3~5センチ、幅10~25ミリの長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉は革質で濃い緑色をしており、艶がある。
開花時期は2~4月である。
花径は4~5センチで、花の色は白から濃い紅紫色まで幅がある。
花びらの数は6~7枚である。
雌しべの子房に毛が生えるのが特徴である。
多くの園芸品種の交配親となっている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の saluenensis は「サルウィン川の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia saluenensis


★どのような土地に生えるかあれこれと
 想像誘うサルウィン椿


サルウィン椿(サルウィンツバキ)

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杏(アンズ)

杏(アンズ)

杏(アンズ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。
原産地は中国の北部である。
日本には奈良時代に伝えられたと言われ、万葉集にも唐桃(カラモモ)の名で登場する。
耐寒性があり、長野県や青森県で植栽されている。
樹高は5~10メートルくらいである。
梅(ウメ)と似ているが、樹形が直立していることや、樹皮に縦の筋が入ること、また萼片が反り返ることなどで区別できる。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は短く尖り、縁には不揃いな細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~4月である。
梅(ウメ)と桜(サクラ)の中間くらいになる。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花の色は淡い紅色で、花びらは5枚である。
花びらの形は丸い。
萼は紅紫色で反り返る。
結実期は6月ころである。
実は直径3センチくらいの球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黄橙色に熟する。
果実はジャムや乾果物として食用にされる。
英名のアプリコット(Apricot)としても知られている。
種子には青酸配糖体や脂肪油、ステロイドなどが含まれており、杏仁(きょうにん)と呼ばれる咳止めの生薬となる。
漢字では「杏子」とも書く。
俳句では、「杏」が夏の季語、「杏の花」が春の季語である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の armeniaca は「杏色の」という意味である。
写真は3月に小石川物園で撮った。
学名:Prunus armeniaca


★頬染めて一足先に花開く
 杏の花は桜のごとく


杏(アンズ)

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白藪椿(シロヤブツバキ)

白藪椿(シロヤブツバキ)

白藪椿(シロヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑高木である。
分類上は藪椿(ヤブツバキ)の品種の1つとされている。
本州の青森県から沖縄にかけて分布し、山地に生える。
海外では、台湾にも分布する。
樹高は5~10メートルくらいである。
樹皮は灰白色を帯びる。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は硬く、表面は濃い緑色で艶がある。
開花時期は2~4月くらいである。
花の色は白く、花弁は5枚である。
平開はせずに半開きのものも多い。
雄しべはたくさんある。
離弁花だが花弁のつけ根と雄しべが合着しているので、花びら1枚ずつは散らないで1花ごと落花する。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
品種名の leucantha は「白い花の」という意味である。
写真は2月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia japonica f. leucantha


★何気なく咲くが風情と飾らずに
 ただあるがまま白藪椿


白藪椿(シロヤブツバキ)

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曙大根草(アケボノダイコンソウ)

曙大根草(アケボノダイコンソウ)

曙大根草(アケボノダイコンソウ)はバラ科ダイコンソウ属の多年草である。
自然交雑種と思われ、山野草として古くから栽培されている。
原産地はバルカン半島からトルコとされている。
草丈は40~60センチくらいである。
根際から生える葉はロゼット状となり、ダイコンに似ている。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は3~8月くらいである。
花の色は鮮やかな朱色で、大輪である。
花弁は5枚である。
雄しべはたくさんあり、葯は黄色い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)の集合果である。
属名の Geum はラテン語の「geuo(美味)」からきている。
種小名の borisii はブルガリアの国王だった「ボリス3世(Boris III)の」という意味である。
写真は川口市立グリーンセンターの山野草展で撮った。
学名:Geum x borisii(=Geum coccineum 'Borisii')


★鮮やかな色が異国の雰囲気を
 伝えるようでどこか楽しく


曙大根草(アケボノダイコンソウ)

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ブルークローバー

ブルークローバー

ブルークローバーはマメ科パロケツス属の多年草である。
原産地は中国の南西部、ヒマラヤ、東アフリカの高地などである。
草丈は10~15センチくらいである。
匍匐性があり、高地の岩場を這って伸びる。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。
この姿と花の色から連想して名づけられた流通名である。
英名はシャムロックピー(shamrock pea)という。
小葉はつけ根が細くなるくさび形である。
葉の色は緑色だが、茶褐色の斑紋がある。
開花時期は11~5月である。
集合花ではなく、スイートピーなどに似た蝶形をした単一の花をつける。
花の色はコバルトブルーである。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Parochetus はギリシャ語の「para(傍)+ochetus(せせらぎ)」からきている。
種小名の communis は「普通の」という意味である。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Parochetus communis


★葉の姿イメージ強く引き摺られ
 誰名づけたかブルークローバー


ブルークローバー

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