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季節の花

いま咲いている花

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北斗(ホクト)



薄荷(ハッカ)はシソ科ハッカ属の多年草である。
北斗(ホクト)はその栽培品種である。
草丈は20~40センチくらいである。
茎は直立し、断面は四角形である。
茎や葉、萼には軟毛が生える。
葉は幅の狭い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖っており、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
また、葉の裏には腺点(蜜を出す孔)がある。
開花時期は8~10月である。
上部の葉の脇に白い唇形をした花を穂状につける。
花冠は4つに裂け、雄しべ4本が外側に突き出る。
萼片は5枚で、裂片の先は鋭く尖る。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
かつて北海道の北見地方は世界的なハッカの産地であった。
往時には世界の生産量の7割を占め、「ハッカ御殿」が建てられた。
そこで栽培された品種が「北斗」である。
メントールの含有量が多く、葉からは薬用の油分がとれる。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の arvensis は「原野に生える」という意味である。
変種名の piperascens は「コショウ属のような」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Mentha arvensis var. piperascens 'Hokuto'


★この花が北見北斗と呼ばれしか
 じっと見つめる往時を偲び




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夕顔(ユウガオ)



夕顔(ユウガオ)はウリ科ユウガオ属の蔓性一年草である。
原産地は北アフリカである。
日本へは平安時代に中国から渡来した。
蔓を伸ばし、その長さは20メートルにもなる。
茎や葉には軟らかい毛が生える。
葉は心臓形で、浅く裂ける。
開花時期、結実時期は7~9月である。
花の色は白く、花冠は先で深く5つに裂ける。
花は夕方に開いて翌日の午前中にしぼむ。
果実はうり状で、干瓢の原料とされる。
形は細長いものや丸いものがある。
俳句の季語は夏である。
属名の Lagenaria はラテン語の「lagenos(瓶)」からきている。実の形から名づけられた。
種小名の siceraria は「酩酊する」という意味である。
変種名の hispida は「剛毛のある」という意味である。
写真は10月に神代植物公園で撮った。
学名:Lagenaria siceraria var. hispida


★夕顔の名は床しいが花見るは
 むずかしそうだまずは丸い実




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猩々草(ショウジョウソウ)



猩々草(ショウジョウソウ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の半低木である。
原産地は北アメリカの南部とメキシコである。
園芸上は一年草として扱われる。
九州や沖縄では、逸出したものが野生化している。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は長い卵形である。
開花時期は8~10月くらいである。
花は白くて小さく、あまり目立たない。
開花時期になると、花を包む数枚の葉(総苞)が赤く着色する。
この様子を猩々(伝説の動物でサルの一種)に見立てたのが名の由来である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Euphorbia はローマ時代の医師「エウフォルブスさん(Euphorbus)」の名にちなむ。この属の植物の乳液を初めて薬にしたことから名づけられた。
種小名の cyathophora は「杯状に結実する」という意味である。
写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Euphorbia cyathophora


★見所はいろんなとこにあるんだね
 真っ赤になった葉っぱが不思議




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シベリアン・アスター



シベリアン・アスター(Siberian aster)はキク科シオン属の多年草である。
原産地はアラスカやカナダ、スカンジナビア、シベリアなど周北極地域で、河原や草地、林の中などに生える。
学名のアスター・シビリクスの名称も用いられている。
和名はタカスギクという。
草丈は25~35センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には毛がたくさん生えている。
開花時期は8~9月である。
花は黄色い筒状花と淡い紫色の舌状花からなる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Aster はギリシャ語の「aster(星)」からきている。頭花が放射状をなすことから名づけられた。
種小名の sibiricus は「シベリアの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Aster sibiricus


★寒地には寒地に似合う花が咲く
 毛にくるまってシベリアン・アスター




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キウイフルーツ



キウイフルーツはマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本である。
英名はキウイベリー(kiwi berry)である。
キウイ(kiwi)というのはニュージランドの国鳥の名である。
果実の形を準えて商品名としたものが一般名となっている。
その片仮名表示はまちまちで、「キューイ」「キウィ」「キーウィ」などが見られる。
原産地は中国の長江沿岸地方である。
中国のものは支那猿梨(シナサルナシ:Actinidia chinensis)と呼ばれる。
これがニュージーランドに移入されて改良され、栽培されるようになった。
日本でも暖地で商業栽培されている。
樹高は5~6メートルである。
葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。
日本での開花時期は5~7月である。
雌雄異株である。
花の色は白く、葉の脇に下向きにつく。
花の後に結実をし、10~11月ころに熟する。
果実の表面には褐色の毛が密生している。
属名の Actinidia はギリシャ語の「aktis(放射線)」からきている。柱頭が放射状に並ぶことから名づけられた。
種小名の deliciosa は「快い」という意味である。
写真は9月に野田市の清水公園で撮った。
学名:Actinidia deliciosa


★蔓棚にぶらんぶらんとキウイの実
 これがそうかと嬉しくなって




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