北斗(ホクト) 秋の花 2012年09月22日 薄荷(ハッカ)はシソ科ハッカ属の多年草である。北斗(ホクト)はその栽培品種である。草丈は20~40センチくらいである。茎は直立し、断面は四角形である。茎や葉、萼には軟毛が生える。葉は幅の狭い楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉の先は尖っており、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。また、葉の裏には腺点(蜜を出す孔)がある。開花時期は8~10月である。上部の葉の脇に白い唇形をした花を穂状につける。 花冠は4つに裂け、雄しべ4本が外側に突き出る。萼片は5枚で、裂片の先は鋭く尖る。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。かつて北海道の北見地方は世界的なハッカの産地であった。往時には世界の生産量の7割を占め、「ハッカ御殿」が建てられた。そこで栽培された品種が「北斗」である。メントールの含有量が多く、葉からは薬用の油分がとれる。属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。種小名の arvensis は「原野に生える」という意味である。変種名の piperascens は「コショウ属のような」という意味である。写真は9月につくば植物園で撮った。学名:Mentha arvensis var. piperascens 'Hokuto'★この花が北見北斗と呼ばれしか じっと見つめる往時を偲び花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E5%8C%97%E6%96%97%EF%BC%88%E3%83%9B%E3%82%AF%E3%83%88%EF%BC%89" /> -->