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桃色凌霄(モモイロノウゼン)



桃色凌霄(モモイロノウゼン)はノウゼンカズラ科タベブイア属の常緑高木である。
原産地はメキシコ、ベネズエラ、エクアドルなどである。
エルサルバドルでは国花とされている。
学名のタベブイア・ロセアで示すものもある。
樹高は10~30メートルくらいである。
葉は手のひら状の複葉で、向かい合って生える(対生)。
小葉は長い楕円形で、5枚で1セットとなるる
葉の質は角質で先は丸く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は1~3月くらいである。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、ピンクの漏斗状の花をつける。
花冠は長さが6~8センチで、先は5つに裂ける。
花の後にできる実は円筒形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Tabebuia はブラジルでの現地名からきている。
種小名の rosea は「バラ色の」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Tabebuia rosea


★皺皺でピンクの花が可愛いよ
 高い樹に咲く桃色凌霄




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ボーモンティア・グランディフローラ



ボーモンティア・グランディフローラはキョウチクトウ科ボーモンティア属の常緑蔓性低木である。
原産地はインドである。
流通名を大花葛(オオバナカズラ)という。
蔓の長さは5~10メートルくらいになる。
葉は大きな楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉脈は裏側にへこみ、表面は波打っている。
開花時期は春から夏である。
花径が10センチ以上ある白いラッパ状の花をつける。
花の先は5つに裂けている。
花はよい香りがする。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で垂れ下がる。
属名の Beaumontia はイギリス人の後援者「ビューモント(Diana Beaumont, 1765-1831)さん」の名からきている。
種小名の grandiflora は「大きな花の」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Beaumontia grandiflora


★大陸に育った花は大きいね
 蔓を伝って彼方に咲いて




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無憂樹(ムユウジュ)



無憂樹(ムユウジュ)はマメ科ムユウジュ属の常緑小高木である。
原産地はインド、スリランカである。
別名を阿輸迦の木(アソカノキ、アショカノキ)という。
インド菩提樹(インドボダイジュ:Ficus religiosa)、沙羅双樹(サラソウジュ: Shorea robusta)とともに仏教の三大聖樹とされ、釈迦はこの樹の下で生まれたとされている。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(1995, Ver. 2.3)では絶滅危惧II類(VU)に指定されている。
樹高は7~8メートルである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形で、6~12枚で1セットとなる。
葉の質は革質で、毛は生えていない。
開花時期は3~6月である。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花弁状の萼片4枚からなる花をつける。
花弁は退化している。
萼片の色は黄色から橙色、赤へと変わる。
萼の形は長い筒状で、先は4つに裂ける。
雄しべは8本あり、長くて萼筒から飛び出している。
花はよい香りがする。
花の後にできる実は長さが20センチ以上ある豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
用途としては寺院や庭園、街路などに植栽され、材は建築材、家具材とされる。
属名の Saraca はインドでの現地語「sarac(ムユウジュの仲間のことだが語源は不明)」からきている。
種小名の asoca はサンスクリットで「憂いのない」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Saraca asoca(=Saraca indica)


★人類の歩みに思いを馳せながら
 無憂樹見れば姿も異なり





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白花蘇芯花(シロバナソシンカ)



白花蘇芯花(シロバナソシンカ)はマメ科ハカマカズラ属の落葉高木である。
蘇芯花(ソシンカ)の変種である。
原産地は中国の南部、ミャンマー、インドなどである。
基本種は中国名を「羊蹄甲」といい、そこから羊蹄木(ヨウテイボク)の別名もある。
葉が羊の蹄に似ているというのが名の由来である。
樹高は8~12メートルくらいである。
樹皮は暗い褐色で、ほぼ滑らかである。
葉は円形で、真ん中あたりまでV字形に裂けている。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は3~4月である。
花径が8~12センチくらいある大きな白い花をつける。
花冠は5つに裂け、真ん中の裂片には淡い黄色の斑が入る。
基本種の花の色は紅紫色である。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Bauhinia はスイスの植物学者「ボーアン兄弟(Jean Bauhin & Caspar Bauhin, 1500's-1600's)」にちなむ。葉の先が2つに割れているのを兄弟に見立てたものである。
種小名の variegata は「斑入りの」という意味である。
変種名の candida は「純白の」という意味である。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Bauhinia variegata var. candida


★さっぱりと咲いた白花魅惑的
 樹でありながら蘭の趣




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ブラジル梯梧(ブラジルデイゴ)



ブラジル梯梧(ブラジルデイゴ)はマメ科デイゴ属の落葉低木である。
原産地はブラジルの南東部である。
樹高は3~5メートルくらいである。
幹や枝には大きな棘がある。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は三角形ないし菱形である。
葉は花の咲いた後に展開する。
開花時期は夏から秋である。
沖縄では3~5月くらいである。
枝先にピラミッドのような総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、オウムのくちばしのような真っ赤な花をつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Erythrina はギリシャ語の「erythros(赤)」からきている。花の色からつけられた名である。
種小名の speciosa は「華やかな」という意味である。
写真は3月に咲くやこの花館で撮った。
学名:Erythrina speciosa


★これでもう咲いているりかこの花は
 ブラジル梯梧に首をかしげて




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